デイリーアーカイブ Nov 16, 2024
自転車用縦・横両用室内スタンド「A01V Special」に新色追加 ブラック・ホワイト・レッド・チェレステの4色
丸八工機は2月15日、縦・横両置き出来るディスプレイスタンド「A01V Special」に要望の多かった4色を新たに販売すると発表した。
「A01V Special」は、A01Vの、タイヤが壁にも床にも当たらない事で部屋を汚さないと基本コンセプトを踏襲しつつ、保持力・利便性・使用可能バイクを改善したモデル。調節可能な樹脂パーツで、バイクを縦にも横にも保管でき、ロードバイク、マウンテンバイク、セミファットバイク、Eバイクまで幅広い車種に対応。リムストッパーを左右どちらにでも付け替え可能で、設置場所を選ばないのが特徴だ。
今回、新たに追加されたカラーはブラック、ホワイト、レッド、チェレステの4色。価格は1万3500円(税抜)。
https://youtu.be/AK4JVfOdGl4
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丸八工機
大分初のプロサイクルチームSparkle Oita Racing Teamが九州一周ライドツアーにチャレンジ
3SEEDSは2月5日、大分初のプロサイクルチーム「Sparkle Oita Racing Team」が2月20日に、九州一周ライドツアー「Sparkle Oita Launching Tour -九州一周チャレンジ2021-」を行うと発表した。
今回の取り組みは大分県だけでなく九州・日本全国で長期化する新型コロナによる影響で、飲食、観光業など様々なところで経済的・精神的に計り知れない影響が生じている中、Sparkle Oitaはこの逆風の中、新たに生まれたチームとして、地域に明るいニュースを届けたいという思いから企画を立ち上げた。
この取組は、黒枝士揮・黒枝咲哉・孫崎大樹・沢田桂太郎・小野寛斗・宮崎泰史ら選手6名が、2021年2月20日(土)から26日(金)までの7日間にわたって、九州各県を巡るライド。九州の大自然や恵まれたアウトドアフィールドを活用し、新たなサイクルライフを提案するライドツアーを行う。
走行ルートの事前公開、現在地点のGPSログ配信、Instagram上でライブ配信を行いながらのツアーとなり、ライドツアーの様子はSparkle Oita公式インスタグラムにてライブ配信を行う。また、1週間のチャレンジをドキュメンタリー動画に仕上げるとのことだ。
スケジュールは以下の通り。
20日(土):大分県 | 国東半島ステージ(約150km)
21日(日):大分県 | 竹田・佐伯ステージ(約120km)
22日(月):宮崎県 | 日南海岸ステージ(約165km)
23日(火):鹿児島県 | 霧島国立公園ステージ(約135km)
24日(水):熊本県 | 人吉-八代-熊本ステージ(約90km)
25日(木):熊本県・大分県 | 阿蘇くじゅう国立公園ステージ(約60km)
26日(金):福岡県 | 日田-朝倉-福岡ステージ(約88km)
28日(日):EXTRAイベント:大分県佐伯市「さいきりんぐ」ファンライド(予定)
また、関連トークイベントで、フージャースコーポレーション「自転車のある暮らし」主催トークイベント"九州がひとつになる。自転車でひとつになる。"を開催する。内容は以下の通り。
2/26(金) 19時〜 オンライン開催
参加費無料
ご予約方法:こちらのメールまで、お名前と参加する旨をお送り下さい bicycle@hoosiers.co.jp
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Sparkle Oita Racing Team 九州一周ライドツアー
欧州仕様のE-Bikeの特徴とは? FANTIC製フルサスE-MTB「XF1 INTEGRA」に乗ってみた
身近に乗れる乗り物というのは、その国によって地域に根づいている乗り物なので意外と、国によって法律が異なる事が多いドメスティックな製品なのはあまり知られていない。その中でも、法律が国によって違うのは電動アシスト自転車、E-Bikeだろう。日本の電動アシスト自転車のアシスト比は以下のように定められている。
第一条の三 法第二条第一項第十一号の二の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
一 人の力を補うために用いる原動機が次のいずれにも該当するものであること。
イ 電動機であること。
ロ 二十四キロメートル毎時未満の速度で自転車を走行させることとなる場合において、人の力に対する原動機を用いて人の力を補う力の比率が、(1)又は(2)に掲げる速度の区分に応じそれぞれ(1)又は(2)に定める数値以下であること。
(1) 十キロメートル毎時未満の速度 二(三輪又は四輪の自転車であつて牽けん引されるための装置を有するリヤカーを牽けん引するものを走行させることとなる場合にあつては、三)
(2) 十キロメートル毎時以上二十四キロメートル毎時未満の速度 走行速度をキロメートル毎時で表した数値から十を減じて得た数値を七で除したものを二から減じた数値(三輪又は四輪の自転車であつて牽けん引されるための装置を有するリヤカーを牽けん引するものを走行させることとなる場合にあつては、走行速度をキロメートル毎時で表した数値から十を減じて得た数値を三分の十四で除したものを三から減じた数値)
ハ 二十四キロメートル毎時以上の速度で自転車を走行させることとなる場合において、原動機を用いて人の力を補う力が加わらないこと。
ニ イからハまでのいずれにも該当する原動機についてイからハまでのいずれかに該当しないものに改造することが容易でない構造であること。
二 原動機を用いて人の力を補う機能が円滑に働き、かつ、当該機能が働くことにより安全な運転の確保に支障が生じるおそれがないこと。
人力と電力補助の最大比率は、一般的な自転車の場合、10km/h以下で1対2。10km/hから24km/hまでは1対2から0までの線形逓減、24km/h以上は1対0となる。出力制限は規定されていない。
EU市場に関しては、最大連続定格出力250Wで、アシスト比率の制限は無く、アシスト速度は時速25キロまで。アメリカの場合、州によって違うが、アシスト制限は時速32キロで出力は750Wから1000Wまで対応しているが、年齢制限があり、14歳から乗れるのが多い。
気になるのが日本仕様のE-Bikeと海外仕様のE-Bikeの違い。今回、EU仕様(定格出力250W、最大トルク90Nm)を採用したクローズドコース専用E-Bike「FANTIC XF1 INTEGRA」シリーズを紹介。試乗エリアがパルコール嬬恋リゾート スキー場のため、車体設計などの比較ではなく、欧州仕様のE-Bikeの特性に絞って紹介する。
【当記事を読む前に必読】定格出力、最大出力、トルクの違い
まず、今回の記事を読む前に定格出力、最大出力、トルクの違いを覚えておこう。
定格出力は長時間連続して出力できる値。EUの電動アシスト自転車/E-Bikeの法律では、定格出力が最大250Wまで制限されている。そして、注意したいのは定格出力は実際の出力(最大出力)を表しているわけではない。
最大出力は、瞬間的に定格出力を越えて供給できる出力のこと。常時モーターの出力が出せるわけではないが、上り坂や加速時に高いケイデンスで漕ぐと最大出力に達するため、最大出力は重要だ。
また、定格出力が同じでも最大出力が違うのは様々なジャンルでよくあること。例えば電気自動車では日産リーフは、定格出力85KWだが、最大出力は40Kwhバッテリー仕様が110kW(150PS)で、62Kwhバッテリー仕様が160kW(218PS)発生する。
ここで問題となるのは、最大出力は殆どのE-Bikeブランドやサプライヤーが公開しない事。日本市場に関しては公式で公開しているのがSpecialized Turbo SLシリーズ(Turbo Creo SL、Turbo Vado SL、Turbo Levo SL)で、最大出力は240Wだ。
非公式では、某サプライヤーが製造している有名日本仕様E-MTB用ドライブユニットは定格出力は250Wだが、実は最大出力は600W近く出ている(広報担当者の実際の証言から)。その他の非公式情報では、殆どの定格出力250WクラスのE-MTB用ドライブユニットの最大出力は500Wほど出ているようだ。また、人間の出力に関しては、普通に加速すると250Wぐらいで、一般の人でも少し頑張れば、400Wから600W出すことができる。
トルクは、力学において、ある固定された回転軸を中心にはたらく回転軸の周りの力のモーメントのこと。E-MTB用ドライブユニットは最大トルク70Nm以上を叩き出すのが一般的だ。因みに、人間のトルクは最大クランク軸で約160Nm(論文 電動アシスト自転車用統合シミュレータの開発から:PDF)出ている。
E-Bikeではトルク=出力の意味になっているが実際は違うため注意だ。ママチャリなどに搭載されているドライブユニットの最大トルクは非公表だが、実は100Nmほど出ている(出典:日本経済新聞:電動自転車で欧州攻める ヤマハ発、3度目の正直)ことは、電動アシスト自転車やE-Bikeに詳しい人は知っているだろう。
しかし、最大トルク70NmクラスのE-MTB(電動アシストマウンテンバイク)と、最大トルク100Nmのママチャリタイプの電動アシストに実際に乗ると、最大トルク70NmクラスのE-MTB のほうが遥かにパワフルに感じる。これは、E-MTBは高回転で漕いでもアシストするため、出力が高くなるからだ。
出力(w)の式は、2π xトルク(Nm)×ケイデンス(rpm)/60。ママチャリタイプの電動アシスト自転車に採用されている2軸式ユニットは、脚をスポーツ自転車のように高速で漕いでもアシストしないため、トルクが少し少ないE-MTB用ユニットのほうが高回転で漕いでもアシストがあるため、高い出力でアシストする。
これを理解すればわかるがトルクとパワーは同じ意味ではない。しかし、E-Bikeの世界ではトルク≒パワーとなっている。これは、発進時ではトルクが重要になるのと、E-Bike業界はリーディングカンパニーであるヤマハ発動機に、ボッシュ、ブローゼ、ザックス、マーレ、ヴァレオといった世界的な自動車部品サプライヤーや、日本電産、TQ、Darfonといった世界的なエレクトロニクス関連企業、シマノ、SRサンツアーといった世界的自転車部品サプライヤーが参入するなど、競争が非常に激しい為、同じ定格出力、トルク、重量でパワー不足だと直に評価されなくなる。そのため、ライバル他社もモーター出力が大体同じになるため、トルク≒パワーと考えてもあまり問題にならない。
E-Bikeは定格出力、最大出力、トルクが数値化されている。人力自転車だと感覚で評論風の文が書けるが、E-Bikeは自動車やオートバイのように数字と理屈の世界のため、感覚で書くとモーター関係で理解できる人には一発でおかしいと思われてしまう。
例えば、カーオーディオや太陽光発電のメディアでは定格出力と最大出力の混同を警告しているが、E-Bikeの場合は平気で間違えるのが普通という異常事態となっている。
一例がSpecialized Turbo SLシリーズに搭載されている「Specialized SL1.1」。このドライブユニットは最大出力240Wと定格出力250Wのドライブユニットよりも低い出力を出している。しかし、検索すればわかるが、殆どのメディアが最大出力240Wを”定格出力”240Wと表記したり、”最高出力は240Wと他社のドライブユニットと遜色ない”と書く人もいるほど。仮に筆者がそのような明らかに間違えている内容を書いたら、サプライヤーに呼び出されて詰問されるだろう。
ある時、E-Bike製造会社や、サプライヤーにSpecialized SL1.1ユニットに関して聞かれることがあった。この時、筆者は「E-MTB用ユニット(定格出力250Wクラス)と比較して半分の出力しかないので、相対的に比較したらパワーは無い。楽を求めるのではなく、人力自転車で不快な領域を無くして、軽さで走っている。そもそもジャンルが違う。」と答えている。筆者はSpecialized SL1.1ユニット搭載車(Specialized Turbo Vado SL)を所有しているが、当然ながら最大出力240Wを理解して購入している。
定格出力、最大出力、最大トルクはあくまでも数字でそれ以上の価値はないが、数字の意味を知るのは、本格的なインプレ記事を書く時に必要な基礎学力のようなもの。定格出力、最大出力、最大トルクの違いが理解できた所でFANTIC XF1 INTEGRAを解説しよう。
FANTIC XF1 INTEGRAを解説、試乗
https://youtu.be/RtDiaubSivI
FANTICは1968年に誕生したイタリアのオートバイブランド。小排気量のスクランブラー、オフロードオートバイ、トライアルタイプのオートバイで有名になるが倒産するが復活するという歴史がある。近年では、2020年10月にヤマハモーターヨーロッパが、イタリア二輪車エンジン製造会社「モトーリ・ミナレリ」の株式をFANTICに譲渡したことでも知られているだろう。
オートバイだけでなくE-Bikeも展開しており、日本ではモータリング株式会社が取り扱いを行っている。ラインナップは、EU仕様の公道走行不可のフルサスペンションE-MTBの「XF1 Integra」シリーズ、ファットバイクタイプの「FAT INGETRA」と、日本国内の公道走行可能な街乗り向けのE-Bike「ISSIMO」を展開している。
https://youtu.be/_e7dYQxS-Tc
XF1 Integraシリーズに搭載されているドライブユニット「Brose Drive S」は、ドイツ「Brose」社が製造するドライブユニット。Broseは世界第4位の自動車サプライヤーとして知られており、パワーステアリングやブレーキ、トランスミッションなどに使われているモーターやアクチュエータなどを製造していることで知られている。Drive Sシリーズは定格出力250W、最大トルク90Nmを発揮するE-MTB用ユニットとして有名だ。
日本公式サイトではMax Watt(最大出力)250Wと書いてあるが、おそらく誤植。筆者はSpecialized Turbo VADO SLを所有しており、ロードバイクタイプのE-Bike「Turbo Creo SL」やフルサスペンションMTBタイプの「Turbo Levo SL」に本格試乗した事があるが、最大出力250Wというのは、あんなにパワフルではない。これは、FANTIC本国サイトで、Max Rated Power(最大定格出力)をMax Power(最大出力)と表現しているのもある。おそらく最大出力は500Wクラスだろう。
最大トルクは90Nmと非常に大きいため、発進時は日本国内で販売されているどんな公道用E-Bike用ユニットよりもパワフルに発進する。筆者は最大トルク35Nm(Specialized SL1.1)から最大トルク95Nm(日本未発売某日本製48V仕様E-Bikeユニット)まで乗ったことがあるが、E-Bike用ユニットでは一般的に同じ定格出力の場合、最大トルクが5Nm違うのは誤差、10Nm違うと1クラス違い、20Nmでは1ランク違う。
日本国内仕様のドライブユニットで発進時の力強さがXF1 INTEGRAシリーズに匹敵するのは、おそらくSTROKE CARGO TRIKE T4(プロトタイプモデル)が搭載していた、最大トルク95Nmを発揮する日本未発売某日本製48V仕様E-Bikeユニットだけだろう。
Brose...