デイリーアーカイブ Nov 17, 2024

【レビュー】お洒落な電動アシスト折りたたみ自転車「デイトナ ポタリングバイク DE01」の実力は?

海外では、オートバイブランドがE-Bikeに参入する例を見ることが多い。世界的に有名なハーレーダビッドソン(Serial 1)や、125CCで140万円以上するレーサーを売るTM Racing、高級オートバイブランドのMVアグスタ、スクランブラーのCABARELLOで有名なFANTICなど、数多くの高級オートバイブランドが参入している。 日本でも、オートバイ用品ブランドで有名なDAYTONA(デイトナ)が、オリジナルブランドの電動アシスト自転車(E-Bike)「デイトナポタリングバイク」を展開している。 デイトナポタリングバイクの特徴は、街乗りやポタリング用途に特化していること。本格的なE-Bikeに装備されている多機能ディスプレイやスマートフォン接続機能、高出力・高トルクのミッドドライブユニットなどは装備されておらず、シンプルな1モードのみのアシスト機能、洒落たデザイン、電動アシスト自転車の中では求めやすい価格を実現しているのが特徴だ。 今回はデイトナポタリングバイクの中でもベストセラーモデルであるDE01をレビューする。価格は19万5000円(税込)。 電動アシスト折りたたみ自転車の中ではシンプルでまとまったデザイン デイトナポタリングバイクの特徴と言えば、バッテリーをあえて鞄のように見せていることだろう。電動アシスト自転車で重要な部品であるバッテリーは、どうしても目立ってしまうという問題がある。一般的にはバッテリーをそのまま見せる、バッテリーをフレーム内に入れることでスッキリしたデザインを採用するのが一般的だが、デイトナポタリングバイクのように、バッテリーを後部に装着してサドルバッグのように見せるのは珍しい。 モーターはリアインホイールモーターで出力は250W、最大トルクは不明。バッテリー容量は現行モデルは36V、9.6Ahで容量345Wh。価格は5万1150円(税込、以下同)。2015年販売開始当初の車両は6.6Ahバッテリー(237Wh)を装着しており、その後7.8Ahバッテリー(容量280Wh)を採用した。バッテリーに関しては互換性があるので2015年モデルの車両にも345Whバッテリーの搭載が可能だ。 バッテリーを鞄風のデザインにしているのに目がいくが、折り畳みヒンジをチェーンリング反対側に装着してクランク側のデザインをスッキリまとめるなど、低価格ながら拘ったデザインは今でも競争力があるだろう。カッコだけでなく、センタースタンドを通常のネジ一本止めではなく、専用デザインのスタンドを採用しているため、ネジの緩みで脱落するおそれが少ない、センタースタンド特有の問題であるクランクとスタンドが干渉してスタンドがかけにくいという問題が無いのも高ポイントだ。 折りたたみサイズは横87.5×高さ67.5×奥行37.5センチ、重量は17.8キロ。参考としてTern Vektron N8(記事)は、79×72×38センチ、重量21.5キロ。折りたたみサイズはVektron N8よりは少し小さいが、重量は数キロほど違う。車載などを行う際も重量が軽いほうが車に載せやすい。 ”ポタリングバイク”と考えると問題はない走行性能 電動アシスト自転車やE-Bikeを購入する際、気になるのが乗り心地だろう。デイトナポタリングバイク DE01に関しては、モーターの走行感は、人力自転車のような”漕いでいる感覚”を重視したチューニングを採用している。なので、変速を適当に行いモーターの力に頼った走りを行うのは難しいが、自然で楽しい漕ぎ味を求めている人には良いだろう。 因みに、デイトナポタリングバイクDE01の逆がBenelliのZERO N2.0シリーズ。ホイールサイズは20インチでリアインホイールモーターとデイトナポタリングバイクDE01と似ているが、こちらはモーターに頼るようなアシストに近い。 少し気になるのが、リアインホイールモーターと後部に装備したバッテリーのおかげで、後輪に荷重がかかりすぎる感覚があること。パンク防止のために普通の自転車よりも頻繁に空気を入れたほうが良いだろう。タイヤサイズは20×1.5インチで、KENDA製。通常の自転車用タイヤを装備しているが、DE01はもう少し太めで頑丈なE-Bike専用タイヤを入れたほうが安心感がある。その一方で、前輪に変な荷重がかかる感覚があるわけでは無いので、普通の自転車に近い感覚で走行できるのは良いだろう。 デイトナポタリングバイクは、他のE-Bikeと比較するとシンプルなデザインとなっている。ハンドルにはスイッチやディスプレイがない。利点はスイッチやディスプレイが無いので故障リスクが少ないこと。特に、折りたたみ自転車の場合、ハンドルと車体が干渉するため、スイッチやディスプレイと車体が衝突して壊れる可能性がある。欠点はディスプレイが無いと、速度や走行距離がわからないということだろう。 アシストモードは1種類しかない。そのため、エコモードにして航続距離を伸ばしたり、パワーモードにして坂道をより楽に走るということはできない。そのため、バッテリーを限界まで活用してロングライドを楽しむのには向いていないだろう。 平地での走行する際、時速20キロから22キロぐらいでゆったりと走行するのが合っており、スピードを出して走りたいという感覚はない。因みに、上級モデルのDE01Xは踏んだときの伸び感をさらに強調したアシストと、細いタイヤを採用しているので、平地では時速24キロで走行しても面白いと感じる。DE01のスタイルでスポーティなアシストを求めるのならDE01Xを選ぶのが良いだろう。 上り坂に関しては、緩い上り坂では特に不満はないが、一般的な軽自動車やコンパクトカーが一番低いローギアで上るような峠道では、ギア比が重いためパワフルに上れる感覚は無い。デイトナポタリングバイクDE01のギアは前52T、後ろ11-28T。通常の人力折りたたみ自転車ならこれでも良いと思うが、モーターパワーを考えると、急坂では重いと感じる。特に長い坂道を走る場合、スポーティに走行しようと思い、軽いギアに入れてクルクル漕いで走るとギア比が重いので難しい。Tern Vektron(Bosch Active Line Plus 定格出力250W、最大トルク50Nm)など、デイトナポタリングバイクDE01よりももっとパワフルなモーターを搭載したモデルでも、DE01よりも軽いギアを装備しているので、ローギアードを行ったほうが上りでは快適に走行できると思う。 航続距離に関しては、筆者が借りたDE01は7.8Ahバッテリー(容量280Wh)で、最新モデルの9.6Ahバッテリー(容量345Wh)とは違うので参考程度になるが、街乗りやサイクリングロード、峠を走行した感覚では、7.8Ahバッテリー(容量280Wh)搭載車は、一般的な使い方(アップダウンがある道で、峠越えを行わない)で1日40キロから50キロ程度が丁度いいと感じる。これは、バッテリー容量が280Whと決して容量が大きくないだけでなく、運転中にバッテリー残量を見ることができないので、バッテリーの減りを把握しにくい、アシストモードが1つしかないので、航続距離を伸ばす技ができないなどの理由がある。最新モデルの9.6Ahバッテリー(容量345Wh)一般的な使い方(アップダウンがある道で、峠越えを行わない)で1日50キロから60キロ程度の走行が良いだろう。 ポタリングバイクというキャラクターと価格、バッテリー容量の多さで、購入価値は今でもある デイトナポタリングバイクDE01に合っているユーザーは1日50キロぐらい走行し、上り坂を気にせず自転車で散策したい人だろう。Tern VektronシリーズやBESV PSF1など、サイクリングを主力として楽しむ本格的な折りたたみE-Bikeが欲しい人にとっては、アシストモードが1つしかないなどの欠点があるので、このような使い方は向かない。 ただ、デイトナポタリングバイクはブランドネームに「ポタリングバイク」と書いてあるため、本格的なE-Bikeを購入する層は、デイトナポタリングバイクDE01を選ばず他車を選択するので問題にならない。 デイトナポタリングバイクDE01のライバルは、同価格帯だとEvol Mini207(記事)や、Benelli ZERO N2.0がある。こちらは、デイトナポタリングバイクDE01と比較して、モーターパワーを主力にしたアシストやアシストモードの変更が可能など、スポーティな走りを行う人ならこちらを選んだほうが良いだろう。 ただ、デイトナポタリングバイクDE01はEvol Mini207や、Benelli ZERO N2.0よりもバッテリー容量が大きいという利点がある。ライバル2車はバッテリー容量は250Whクラスなのに対して、デイトナポタリングバイクは345Whと100Wh以上の差がある。この差はバッテリー消費が大きい上り坂で航続距離の違いを実感するだろう。 DE01は登場して年月が経過しているが、バッテリー容量の増加、ポタリングバイクというコンセプトを重視した車体構成とデザイン、リアキャリアや泥除け、輪行バッグなどの豊富なオプション、2022年現在も20万円を切る価格を実現しているため、ポタリングバイクというキャラクターを理解している人なら購入して損は無いだろう。 DE01のスペック フレーム:アルミ フロントフォーク:アルミ 重量:17.8キロ ブレーキ:Vブレーキ ギア(前):コッタレスタイプ/52T ギア(後):11-28T マイクロシフト 外装9段変速 フロントホイール:20インチ リアホイール:20インチ タイヤ:KENDA 20×1.5(40-406) ドライブユニット:リアインホイールモーター アシスト方式:リアインホイールモーター バッテリー:36V 9.6Ah 356Wh 充電時間:5~6時間 アシストモード: 航続距離:70km 文:松本健多朗 関連リンク デイトナポタリングバイク DE01 https://www.potteringbike.jp/product/de01.html

モトベロ E-Bikeライフスタイルを提案する「モトベロチャンネル」を開設

電動アシスト自転車専門店を7店舗展開するモトベロは7月22日、YouTubeで「モトベロチャンネル」を開設した。 モトベロは電動アシスト自転車の中でも、スポーツタイプや趣味性の高いモデルに、専用のモーターユニットを搭載したジャンルを総称して「E-Bike」と呼んでいる。昨今の新たな生活様式の定着で、E-Bikeは移動手段だけでなく、アウトドアなどの「遊び」の要素と相性も良く、注目を集めている。同社は「ホームページ、各種SNSを活用し、E-Bikeに関わる情報発信を行って参りましたが、そこに今回のYouTubeチャンネルを加えることで、これまで以上にe-bikeの楽しさが伝わる発信に取り組んで参ります。今後の配信コンテンツにご期待ください」と語っている。 モトベロチャンネルではE-Bike・パーツ・グッズなどの紹介。E-Bikeを使ったライフスタイル提案を行う。 関連リンク モトベロチャンネルURL:https://www.youtube.com/channel/UCMXvUnwDcvae6R-cKz1zINw/featured

大迫力のオートバイ風E-Bike 「Ruff Cycles BIGGER」 26インチタイヤを採用したクルーザーE-Bike

https://youtu.be/gPqXRNg6S8o ドイツ「Ruff Cycles」はクルーザータイプの自転車やE-Bikeを製造している自転車ブランド。オートバイ風E-Bikeの多くは、街乗り向けのインホイールモーターを搭載しているのに対し、Ruff Cyclesは、ドイツ「Bosch」製のミッドドライブユニットを搭載しているのが特徴だ。上位モデルではTREK Railシリーズなど有名ブランドのE-MTBにも使われている「Performance Line CX」を搭載しており、他社とは違う拘りを持っている。 日本国内ではクラシックなミニバイクスタイルの「Lil’Buddy」と、クラシックなアメリカンバイクの「The Ruffian」を展開しているが、海外では、26インチを採用したミニバイクスタイルの「BIGGER」を用意している。 BIGGERは、近年流行しているミニバイク風のE-Bike。他の同ジャンルのE-Bikeと違うのは、ホイールサイズを26インチにしている事。通常のミニバイク風E-Bikeは20インチの小径ホイールを採用しているが、BIGGERは26インチと、このジャンルのE-Bikeでは非常に大きいホイールを採用。さらにタイヤ幅は3インチにすることで、他車とは違う大迫力のデザインを実現した。 ハンドルもBMX風ハンドルを装備。適応身長は175センチ以上となっている。   ドライブユニットはBosch Active Line(定格出力250W、最大トルク40Nm)+300Whバッテリーか、Bosch Performance Line CX(定格出力250W、最大トルク85Nm)+500Whバッテリーの組み合わせを用意。 価格は3799ユーロ(53万2000円)から。日本国内での販売は不明だが、日本国内では代理店の「Ruff Cycles Japan」が公式Webサイトで販売を予告している。 https://youtu.be/C7qNutjOyvY 関連リンク Ruff Cycles https://ruff-cycles.com/ Ruff Cycles Japan https://ruffcycles-gdy.jp