デイリーアーカイブ Nov 14, 2024

先進運転支援システム「プロパイロット2.0」モデルを用意 日産から新型ミニバン「セレナ」登場

日産自動車は11月28日、ミニバンタイプの乗用車「セレナ」を発表。ガソリン車を2022年冬から、e-POWER車を2023年春発売すると発表した。 「セレナ」は1991年の初代発売以降30年もの間販売されているミニバン。近年はエアロパーツを装備したハイウェイスターや、エンジンで発電しモーターで駆動するシリーズハイブリッド式のe-POWER搭載車で知られている人気車だ。 新型「セレナ」は、初代から受け継がれる“BIG”、“EASY”、“FUN”のコンセプトに代表される室内空間の広さや利便性はそのままに、移動時の快適性を追求し、最先端技術の搭載や様々な機能の充実を図ることで、家族との大切な時間を思い切り楽しむことが出来るミニバンとして、さらなる進化を遂げたと謳っている。 エクステリアは、全体の形状は先代と同じ雰囲気を保ちつつ、より洗練された印象を持っている。大きく変わったのがフロントフェイスで、大型のVモーショングリルを採用しており、同社の上級ミニバンのエルグランドを連想させるスタイリングを実現。 ヘッドライトはグリルの中に入れて目立ちにくくしているが、上部に装着したシグネチャーLEDポジションランプを”目”として認識させることで、違和感を感じさせにくいスタイリングを実現した。 インテリアは、先進的で上質な広々とした空間を意識。運転席は、視界を遮る凹凸を減らすことで、視界が開け、運転のしやすさを向上させていると謳っている。シートは素材の高級感と、お菓子などの食べかすが隙間に入り込みにくく、飲み物などをこぼしてしまった時もふき取りやすいなどの機能性を両立。シフトレバーは日産として初めて、スイッチタイプの電制シフトを採用し、スッキリとした見た目と分かりやすい操作性を実現。 全⾼1.8メートル以上の1.2∼2.0Lクラス 7/8⼈乗りミニバンではNo.1の室内の広さを実現。シートスライド機構は3列目にも標準装備し、フル乗車でもゆったりとした座り心地を実現した。シートは最上級グレードのLUXIONは7人乗りで、その他は8人乗り。8人乗りは先代モデルから好評のマルチセンターシートを進化。e-POWER車でも8人乗りを実現したのに加え、家族で使用するシチュエーションに合わせて2列目を動かすことができ、7-8人乗りを自由自在にアレンジできる。他にも、全席にスマートフォンや財布などを置ける小物置き場を設置した。500mlの紙パックが入るカップホルダー、USBの設定、車内Wi-Fiや乗る前エアコンを採用し車内も快適に過ごすことが可能だ。 3列目の座席は跳ね上げ式を採用している一方で、2列目座席は折りたたむなどの機構説明は無い。自転車を積載する場合、2列目座席を一番前に出して、2列目真ん中のスペースを開けて前輪を入れるのが確実だろう。複数台積載を行うには確認が必要だ。 先進安全運転支援システムに関しては先代モデルで好評の「プロパイロット」を全車標準装備。また、「プロパイロット2.0」を、最上位グレード「e-POWER LUXION(ルキシオン)」に標準装備した。プロパイロット2.0は、ナビゲーションで⽬的地を設定し、⾼速道路の本線に合流するとナビ連動ルート⾛⾏を開始し、⾞線変更をともなう追い越しや分岐なども含めて、ルート上にある⾼速道路の出⼝までの⾛⾏を⽀援する機能。また、状況に応じて同⼀⾞線内でハンドルから⼿を離すハンズオフ運転も可能で、長距離運転でのドライバーの負担を軽減する。 他にも、前方障害物を回避する際、ドライバーのステアリング操作を支援する「衝突回避ステアリングアシスト」や、記録した駐車位置に近づくと、ボタン一つでステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御するメモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」を日産車に初搭載。「e-POWER LUXION」には、リモコン操作で車の出し入れが可能で、狭いスペースでの乗り降りや荷物の出し入れをスムーズに行える「プロパイロット リモート パーキング」を搭載した。 パワートレインは2リッターガソリンエンジンと、シリーズハイブリッド式のe-POWERの2種類を用意。e-POWERは新開発の1.4リッターe-POWER専用エンジンを組み合わせた第2世代「e-POWER」の搭載し、エンジンの作動音を抑制するとともに、よりパワフルで気持ちの良い加速性能を実現したと謳っている。また、車両状態や走行環境に加え、ナビと連携しながらエンジン作動タイミングを制御する世界初のエネルギーマネジメント技術を搭載した。 https://youtu.be/OgYNyYhF6uU 日産セレナの価格はガソリン車が276万8700円(税込、以下同)からで、e-POWER車が319万8800円から。ガソリン車4WDの価格、発売については追って発表となる。 関連リンク 日産:セレナ ミニバン/ワゴン Webカタログ トップ (nissan.co.jp)

デザイン性と機能性を両立した車体が高評価 ヤマハ発動機のフルサスE-MTB「YPJ-MT Pro」が「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24」に選定 

ヤマハ発動機は11月30日、同社の電動アシストスポーツ自転車(Eバイク)の「YPJ-MT Pro」が、公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会による「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24」に選定されたと発表した。 「JIDAデザインミュージアムセレクション」は、デザインの「過去・現在・未来ー明日への伝承」を目指すべく、優れたデザインを選定した上で、製品集の図録発刊とAXISギャラリーでの展覧会ならびに巡回展を通じ、デザインの普及啓発活動を行う事業。 https://youtu.be/6cHFdIhIWUM 「YPJ-MT Pro」は、電動アシストスポーツ自転車「YPJシリーズ」のフラッグシップモデルとして、 「Fun and Exciting unusual experience ~楽しくて刺激的な非日常体験~」をコンセプトに、「乗りこなす楽しみ」「マウンテンバイクに最適化したアシスト性能」「ヤマハらしいユニークデザイン」をポイントに開発。メインフレームの上下がそれぞれ2本に分かれた構造は、モーターサイクルのダブルクレードル・フレームから着想を得た「Dual Twin® Frame(デュアル ツイン フレーム)」。適正な剛性の確保、重心バランス等の機能面をオートバイメーカーらしいユニークなスタイリングデザインの両立を実現している。 「YPJ-MT Pro」は2023年1月18日(水)から23日(月)まで、東京都港区AXISギャラリーで開催される「JIDAデザインミュージアムセレクションVol.24東京展」で展示され、20日(金)には授与式が行われる予定。 電動アシスト自転車のパイオニア、ヤマハ発動機が開発した電動アシストオフロードモーターサイクル(e-Bike)である。「機能と官能の対置」をテーマに、軽快かつ美しい形状のフレームからメカ部を見せるデザインが印象的。乗りこなす楽しみや、マウンテンバイクとして最適なアシスト性能を追求した。モーターサイクルメーカーの本気が伝わる完成度の高いデザインである。 ヤマハ発動機が作る本格フルサスe-MTBということで「機能と官能の対置」をコンセプトに、MCメーカーであるヤマハらしさを追求しデザインしました。 スタイリングのためのデザインではなく、機能や構造から生まれるカタチを美しく見せることに徹底的にこだわりました。この度はこのような賞を頂きとても嬉しく思います。 パワーとハンドリングを両立した驚異のフルサスE-MTB ヤマハ YPJ-MT Proをインプレ  関連リンク YPJ-MT Pro - スポーツ電動自転車 | ヤマハ発動機 (yamaha-motor.co.jp)

様々な意味で話題の「HONBIKE」の製造元「HONGJI BIKE」とは、どのような会社か?元モバイクの共同創業者が設立した会社を調べる

2022年の自転車業界で良くも悪くも騒がれた自転車と言えばHONBIKEだろう。 HONBIKEは世界初の前後輪ワンアームチェーンレスを売りにした電動アシスト自転車。特徴的なデザインはグッドデザイン賞2020でベスト100に選ばれていることで知られている。また、PRも大々的に力を入れており、第32回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2021で初披露し、テレビCMではデヴィ夫人を起用。クラウドファンディングサービスのMakuake(マクアケ)で、史上最高額の6億円超えを達成し、2022年4月2日、3日に行われたサイクルモード2022ではサイクルイベント初となる「HONBIKEと水着モデルによるランウェイショー」が行われた。 しかし、実際に乗車すると不安定な走りに、アシスト感をほとんど感じないモーター、すぐに壊れる品質等が問題になった。また、電動アシスト自転車やEバイクに非常に詳しい業界関係者からの評判も非常に悪く、専門外からの評価の高さとは裏腹に、多くの有識者からは最低評価を受けている。シクロライダーでも、贔屓目に見てシクロライダー史上最悪の電動アシスト自転車という評価を下した。 ど派手なPRや、クラウドファンディングで6億円以上を調達したことで一躍有名となったチェーンレス電動アシスト自転車「HONBIKE」の実力を検証した。#電動アシスト自転車 #ebike https://t.co/vX0cWNuBzw — シクロライダー@E-Bike&自転車メディア (@CycloriderJapan) April 4, 2022   HONBIKE修理出したらフレームの歪み、フロントの車軸歪み、ブレーキディスクの歪み、その他複数の歪みあり。基盤交換が必要で直すより新車交換しかないそうです。 月曜日発送火曜着。 メーカーじゃないから生産管理ちゃんとしてないのかな? 新車交換されるけどなんか不安🫤#HONBIKE — ニライカナイ (@DiveZamami) August 20, 2022 HONEBIKEはサイクルモードで乗ったけどEバイクどころか自転車として成立してなかった。乗ると不安定で怖い。アシスト極薄。独自パーツが大半を占めそれらが壊れまくる。そんなモノなのに宣伝に金かけて力押しで売ってたのがある意味すごい。https://t.co/iTWhqJzLrs — trailermac (@trailermac) November 29, 2022 2022年8月31日には六本木にあったフラグシップストアを閉店。2022年11月29日現在、調べた限りでは新車販売を行っている所は殆ど無いようだ。他にも、デイリー新潮、NetIB-News等のメディアから、HONBIKEの輸入元であるクリックホールディングスが「BGS」という仮想通貨トラブル問題を抱えていると報じている。 関連リンク 定番「デヴィ夫人」が広告塔の「BGS」 「半沢が1000倍返し」の仮想通貨トラブル(抜粋) | デイリー新潮 (dailyshincho.jp) 【経済事件簿】投資セミナーに利用されたのか 中間市とBGS プロジェクト(1)|NetIB-News (data-max.co.jp) 話題に事欠かないHONBIKEだが、今回は、製造元であるHONGJI BIKEとはどのような会社なのか開設する。 HONGJI BIKEとはどのような会社か? 日本経済新聞が運営する「36KrJapan」によると、HONGJI BIKE(洪記両輪)は、中国最大手の自転車シェアリングサービス「モバイク」の共同創業者の1人が創業した会社。中国国内向けではシェアリング用の自転車や電動キックボードがメインで、中国国外ではシェアリング用電動キックボードや電動アシスト自転車、Eバイクを製造する。 HONGJI BIKEの創業者兼CEOは、モバイク時代にシェアサイクルの初代「Classic」開発の陣頭指揮を執ったとのこと。このシェアサイクルはシャフトドライブ、片持ち式の車体、金属製ホイールを採用しており、HONBIKEとの類似性が見て取れる。 関連リンク モバイク創業メンバーが立ち上げた「洪記両輪」、シェアバイク市場に照準 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア HONGJI BIKEは、どのような自転車を製造しているのか HONGJI BIKEは、HONJIブランドと、ザックスからブランドを買収したSAXY、HONBIKEの3つがある。最初にHONGJIブランドからピックアップする。 HONGJIブランドのEバイクは、無名モーターを搭載している物が多いが、HONG E-MTB01は、珍しくシマノ・ステップスモーターを搭載したフルサスE-MTBだ。しかし、気になったのが車体重量。重量は33キロとどのような設計を採用すれば、ここまで異様に重くなるのかと思わせるほど重い。このクラスのフルサスE-MTBは、車体重量は重くても25キロが限界だ。 https://youtu.be/gFy_PDAVqjU 定格出力1000W、最大トルク160Nmを発揮するバーファンM620(通称ウルトラマックスモーター)を搭載した「QuietKat」ブランド等の北米向けE-MTBなら、重量の重さも理解できるが、欧州向けのフルサスE-MTBの構成で33キロというのは理解に苦しむ。 SAXYブランドに関しては、HONBIKE のような奇抜なデザインの街乗り系は無く、一般的な自転車部品を採用したモデルとなっている。モーターのブランド名は不明なのが多い。   E-MTBに関しては、ST-04は、海外では著名なEバイクブランド「HAIBIKE」の「AllMTNシリーズ」の模倣車。ただしモーターは、SAXY ST-04はTRUCKRUNという無名ブランドのモーターを搭載しているが、HAIBIKE ALLMTNはボッシュ パフォーマンスラインCXやヤマハ PW-X3といった有名ブランドのモーターを装備しており、細かいデザインや部品も違うため、ST-04はデザインだけを真似していると思われる。 https://youtu.be/iYk9C-GPs8g Honbikeは日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパでも展開しているらしく、日本で展開されている「HF01」に加え、ベルトドライブを採用した「U4」というモデルを用意している。 関連リンク Hongji...