デイリーアーカイブ Oct 27, 2024

ロイヤルエンフィールド、1901年製の幻のモーターバイクを忠実に再現 「プロジェクト・オリジン」始動

オートバイメーカーのロイヤルエンフィールドは3月21日、同ブランドの原点とも言える1901年製の"モーターバイシクル"を現代に蘇らせるプロジェクト「Project Origin(プロジェクト・オリジン)」を発表した。 ロイヤルエンフィールドは、1901年にフランス人技術者ジュール・ゴビエと共同設立者のボブ・ウォーカー・スミスが手を携えて開発した初のモーターサイクルを、ロンドンのスタンレー自転車ショーで公開したことから歴史が始まる。しかし、そのモーターサイクルは現存しておらず、設計図やブループリントも残っていなかった。 「プロジェクト・オリジン」は、同社の社内歴史家ゴードン・メイ氏の提案から始まった。メイ氏は、設計チームとエンジニアリングチームに、わずかな手がかりとなる当時の写真、広告、ニュース記事をもとに、伝説のモーターサイクルを忠実に再現するという挑戦を投げかけたのだ。 プロジェクトチームは、ロイヤルエンフィールドUKとインドの技術センター、名門フレームビルダー「ハリス・パフォーマンス」、ヴィンテージ・モーターサイクル専門家らの協力を得ながら、パズルのピースを一つ一つ拾い集める探検の旅に乗り出した。1世紀以上前の知識と技術を発掘し、歴史書に記された情報を手がかりに、オリジナルのイメージを少しずつ具現化していった。 1901年当時のモーターサイクルは、現代のものとは全く異なるメカニズムやデザインを採用していた。1.75馬力のエンジンは前輪の上のステアリングヘッドにクランプされ、長い革ベルトで後輪を駆動。水平分割式のクランクケースや、排気熱で燃料を温めるキャブレター、10〜15マイルごとにオイル注入が必要な潤滑システムなど、今日のバイクとは一線を画す特徴が多数見られた。 エンジン始動にはペダルの力が必要で、速度調整はハンドレバーで行う。スロットルはなく、バルブリフターの操作で吸排気を制御し、独特の断続的な走行感覚をもたらした。前輪にはボーデン式レバーとケーブルで操作するバンドブレーキ、後輪にはバックペダル式のブレーキが備わっていた。 プロジェクトチームは、現代の技術と120年前の手法を組み合わせ、動態展示可能なレプリカを完成させた。真鍮板から手作りした複雑な形状のタンクは、折り畳み、成形、ハンマー打刻、はんだ付けなど、今では忘れられた古の技を駆使して作り上げられた。チューブラーフレームや各種レバー類も、職人の手で精巧に再現された。 エンジンは、わずかな写真やイラストを頼りにCAD設計し、パーツを一つずつ鋳造・機械加工して組み上げた。キャブレターやブレーキも、オリジナルを忠実になぞった。ニッケルメッキを施したパラフィンランプやホーン、革サドルなど、ディテールにまでこだわり抜いた。 ロイヤルエンフィールドCEOのシッダールタ・ラル氏は、「『プロジェクト・オリジン』は、私たちのDNAである『Since 1901』というブランドの真髄を体現するプロジェクトです」と語る。「私たちがどこから来て、何を大切にしているのかを示す象徴であり、次の100年に向けた新たなスタートでもあるのです」 「プロジェクト・オリジン」の成果は、各国のモーターサイクルショーなどで順次公開される予定だ。時空を超えて蘇った、あの魅惑的な "ドゥッ、ドゥッ、ドゥッ" という音色を、世界中のファンが目にする日も近い。 関連リンク Royal Enfield – Official Website

座間市とOpenStreet、江ノ島電鉄が協定を締結し、「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルの実証実験を開始

OpenStreet株式会社は、神奈川県座間市と江ノ島電鉄株式会社と「シェアサイクル実証実験協定書」を締結し、国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を活用したシェアサイクルの実証実験を2024年3月15日から座間市内で開始した。 この取り組みは、ICTを活用した全ての交通手段による最適な移動を一元的なサービスとして提供するMaaSの一環であり、公共交通の機能の補完・代替、地域の活性化や観光振興などに資する新たな都市の交通システムとしてのシェアサイクルの有効性および課題の検証を目的としている。 実証実験では、座間市役所や小田急相模原駅踏切付近、東原なかよし小道など9カ所にステーションを設置。利用者は「HELLO CYCLING」アプリを使って、自転車の予約から決済までを簡単に行うことができる。また、座間市近隣市の相模原市、海老名市、大和市、町田市などにも「HELLO CYCLING」のステーションがあるため、市を跨いでの相互利用も可能だ。 座間市の佐藤市長は、「自転車は、車では感じられない周りの風景や香りなどを感じることができ、健康にも良い乗り物」とコメント。OpenStreet代表取締役の工藤智彰氏は、「多くの方が自走できるシェアサイクルのサービスを少しずつエリアを広げていければ」と意気込みを述べた。 OpenStreetは今後も、安全にご利用いただけるマルチモビリティのシェアリングサービスの提供を通じて、移動の利便性向上や暮らしやすいまちづくりの促進を目指すとしている。 関連リンク HELLO CYCLING - 好きな場所で返せるシェアサイクル

ソーラーパネルを装着して、駐輪時も充電する電動カーゴバイク「Infinite」

ノルウェーの電動自転車メーカーInfiniteは、強力なソーラーパネルを搭載した2つの電動カーゴバイク「LØKKA」と「INGA」を発表しています。 Infiniteは、太陽光発電パネルで完全に充電できるモデルを提供する初の電動カーゴバイクメーカー。自動車は重く、速度が速く、モーターのみに依存しているため、エネルギー消費量が多いため、太陽光パネルを搭載することが無い一方、電動カーゴバイクはエネルギー消費量が少なく、太陽光パネルを設置するのに十分な広い表面積を持っています。 Infiniteの「Inga」は前部にボックスを備えた二輪車で、「Løkka」は後部にボックスを備えた三輪車です。どちらも荷台にソーラーパネルを使用しており、1日あたり約50kmの無料走行が可能な163Wh(Inga)と550Wh(Løkka)の発電容量を備えています。屋外に駐車すれば、太陽光だけで充電できます。 ソーラーパネルは、十分な電力を生み出すために広い表面積を必要です。電動カーゴバイクは通常の電動アシスト自転車(Eバイク)よりも広い面積を持っているため、プラグを差し込まずに充電できることは画期的で、航続距離への不安や充電の難しさを解消が期待できます。また、ソーラー充電により、冷蔵コンテナを使用した飲料、アイスクリーム、生鮮食品の配達など幅広い使い方ができるでしょう。 LØKKAとINGAの主な仕様は、スチールフレーム、Promovecモーター、リチウムイオンバッテリー、Enviolo重負荷用ドライブトレイン、油圧式ディスクブレーキなどで、価格は6,950ユーロ(日本円で約113万円)から11,810ユーロ(約198万円)となっています。日本での導入は不明です。 関連リンク Solar Mobility | Infinite Mobility (gotoinfinite.com)