デイリーアーカイブ Nov 17, 2024
E-Bikeで輪行はできるのか?実際にやってみてわかったことを解説
鉄道、船、飛行機などの公共交通機関を使用して、自転車を運ぶ「輪行」は、自転車を趣味にしている人にとっては、やった事がある人は少なくないだろう。車体を分解して専用の袋に入れて構内を移動するため体力や腕力が必要だが、公共交通機関で一気にワープすることができるため、行動範囲が大きく広がる。
この輪行を行うのは、電動アシスト自転車やE-Bikeでは難しいと言われているが、ロードバイクタイプのE-Bike「Specialized Turbo Creo SL」(記事)や、クロスバイクタイプの「Specialized Turbo Vado SL」(記事)といった軽量E-Bikeの登場により、一部のE-Bikeで輪行が比較的簡単に行えるようになった。
今回、筆者が所有するSpecialized Turbo Vado SL4.0で鉄道輪行を行ってみた。結論から言うとE-Bikeの輪行は可能だが、従来の人力自転車よりも難しい部分がある。また、輪行しやすいE-Bike、輪行しにくいE-Bikeがある。今回はE-Bike輪行でわかった部分を紹介しよう。
輪行の規定
輪行の規定は、公共交通機関によって細かく別れているが、鉄道に関してはJRの輪行の規定を満たしていれば輪行が可能な事が多い。高速バスに関しては、殆どの会社が輪行不可で、一部の路線でしか輪行できない。飛行機輪行に関しては、後で述べるリチウムイオン電池の問題により、輪行は非常に難しいのが実情だ。
JRの輪行ルールは以下の通り
携帯可能な荷物で、縦・横・高さの合計が250センチ(長さは2メ-トルまで)以内
重さが30キロ以内
サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体して専用の袋に収納したもの、または折たたみ式自転車で折りたたんで専用の袋に収納したもの
最大2個まで持ち込むことが可能。(ただし、傘、つえ、ハンドバックなど身の回り品は個数に数えません。)
輪行が簡単なE-Bike、輪行が難しいE-Bike
数あるE-Bikeの中でも輪行が簡単なE-Bike、輪行が難しいE-Bikeがある。輪行が簡単なE-Bikeの特徴は、車体が軽くて重量バランスが良い、車輪が前後とも外すことができるのが絶対条件だ。輪行が比較的簡単なE-Bikeは以下の通りだ(強調しているのは筆者お薦めモデル)
Specialized Turbo Creo SL/Creo SL Evoシリーズ
Specialized Turbo Vado SLシリーズ(Vado SL EQシリーズは荷台や泥除けがあるため除外)
一般的な定格出力250WのクロスバイクタイプのE-Bike、リジッドフォークを採用し泥除けや荷台が無いモデル
TRANS MOBILLY NEXTシリーズ
輪行しやすいE-Bikeで真っ先に挙げるとすればロードバイクタイプの 「Specialized Turbo Creo SL」(記事)や、クロスバイクタイプの「Specialized Turbo Vado SL」(記事)だ。このモデルは軽量なSpecialized製ドライブユニット「Specialized SL1.1」を搭載しており、車体重量が軽く、人力自転車にほぼ近い車体バランスを実現している。車体重量はSpecialized Turbo Vado SL 4.0で推定15キロ。
一般的な定格出力250WのクロスバイクタイプのE-Bikeの場合、車体重量は18キロから20キロが多い。例えば、ミヤタ・クルーズシリーズの場合、車体重量は18.5~7キログラムとなる。しかし、これらのE-Bikeはバッテリーを外すことができるモデルが多いため、輪行を行う際はバッテリーを外せば、ある程度、車体が軽くなる。
バッテリー「BT-E6010」の重量は2.65kgのため、バッテリーを外した場合のミヤタクルーズの車体重量は約16kg。重いバッテリーをバッグパックに入れるなど、輪行袋に入った自転車の重さを軽くするなどの工夫を行えば、車体が重いため誰でも輪行を楽しめるわけではないが、輪行は不可能なわけではないようだ。
電動アシスト自転車やE-Bikeには、折りたたみ自転車タイプがある。折りたたみ自転車の場合、車体がコンパクトに折り畳めるため、車載には便利だが、多くのモデルでは重量が重いため、人力タイプの折りたたみ自転車と比較して輪行は気軽にできない。折りたたみ自転車タイプの電動アシスト自転車やE-Bikeで頻繁に輪行を行うのなら、軽量タイプのモデルを選ぶのが良い。
ルノーライトシリーズで有名なGicの電動アシスト自転車ブランド「TRANS MOBILLY」には、軽量な折りたたみ自転車タイプがある。その中でも、持ち運びに特化したTRANS MOBILLY NEXT 140は、14インチホイールを採用したモデル。
TRANS MOBILLY NEXT 163は、16インチホイールと外装3段変速を採用したモデル。変速機を採用することで、14インチモデルよりも走行性能を重視している。
逆に輪行が難しいE-Bikeは頑丈な車体を採用したE-MTBや、キャリアや泥除けを装着したトレッキングタイプは輪行は難しい。このタイプは、カーサイクリングやサイクルトレイン、ヤマト運輸のらくらく家財宅急便などを使うのをお薦めする。
E-Bikeで輪行を行う際に注意する事
輪行可能なE-Bikeで輪行を行う場合、いくつかの注意点がある。輪行には鉄道輪行、フェリー輪行、バス輪行、飛行機輪行がある。この中でE-Bikeでの輪行に不向きなのはバス輪行と飛行機輪行だ。
バス輪行は実施している会社が少なく、輪行を行う際、バスにあるトランクスペースの関係で、車体を横倒しにする必要があり、精密機器が入っているE-Bikeを壊す可能性が高いため、筆者はお薦めしない。
https://www.cyclorider.com/archives/20544
飛行機輪行の場合、リチウム電池やリチウムイオン電池は機内持ち込みに制限があるのに注意。リチウムイオン電池の場合、160Whを超える物に関しては貨物室の預かりや機内持ち込みは不可能となる。
現在のE-Bikeはバッテリーの大容量化がブームになっているため、飛行機輪行が可能なE-Bikeは非常に少ない。現時点では、ヤマハ・YPJ-R/YPJ-C(25.2V×2.4Ah=60.48Wh)や、トランスモバイリーNEXT(24V×2.8Ah=67.2Wh)ぐらいだ。また、Specialized...
自転車洗車ケア専門「SENSHA Bicycle 大阪」にて 自転車を守るプロテクションフィルムの施工を実施
洗車の王国(本社神奈川県伊勢原市 代表取締役社長 相原浩)は、自転車洗車ケア専門店「SENSHA Bicycle 大阪」で「自転車用ペイントプロテクションフィルム“シンクシールド”」の施工台数が25台に達した(4月12日現在)と発表した。
SENSHA Bicycleは、自社開発の自転車用洗浄ケア用品を使用した自転車洗車ケア専門で、大阪店は2021年3月1日にオープンした。
ペイントプロテクションフィルム“シンクシールド”は、自動車用で開発されたポリウレタン素材の保護フィルムで、開発から製造までを日本国内で一括でおこなっていると謳っている。
フィルムは無色透明で、施工後も、日々発生するキズなどのダメージから車体(フレーム)を守る。また、自己修復効果を備えており、フィルム表面に発生する多少のキズなら、時間の経過と共に自己修復され元の綺麗なフィルム表面に戻る。撥水性能に加え撥油性能も重視しており、自転車特有の油汚れに晒されても長期間その美観を維持することができると売りにしている。
キズが発生しやすい箇所への部分施工料金は5170円(税込)から。SENSHA Bicycleは大阪、湘南、東京に店舗があり、2021年5月には横浜にもオープンを予定している。
関連リンク
SENSHA Bicycle:https://sensha-bicycle.com/
山形県庄内地方で自然、文化、グルメが楽しめるサイクリングツアーが登場 ガイドツアーから自由に回るモデルコースまで用意
The Hidden Japanは、2021年4月から、山形県庄内地方の酒田市、庄内町でサイクリングツアーをスタートする。このツアーは、E-Bikeやレンタサイクルで平野や街の中を走りながら、自然、文化、グルメを楽しむことが可能で、ガイド付きツアーと、各自自由で巡るモデルコースを用意している。
山形県庄内地方は、米、野菜、果物、肉、魚、スイーツや日本酒、ワイン、海鮮から、酒田フレンチ、酒田ラーメン、古くから続く精進料理などの食文化で観光客の人気を集めているとのこと。日本海に面した湊町酒田は、北前船交易で賑わった日本有数の港を有し、山居倉庫をはじめ、料亭や豪商の収集した美術品を公開する美術館などが揃っている。庄内町には幅広い物産が揃う充実したショップやレストランの観光拠点や日帰り温泉施設、東北最大級のカートコースなどがある。
このツアーは参加者がE-bikeやレンタサイクルで自然あふれる平野部や歴史の残る街中を走り、観光・文化体験をしていただけるものです。サイクリングの合間には「食の都 庄内」「おいしい庄内空港」で知られる庄内地方の豊かな食に触れ、グルメを楽しめる。
ガイドツアーは「アクティブに楽しむ庄内町ロングサイクリングツアー」「E-bikeで行く滝王国山形・滝めぐり 八幡コース」を用意、モデルコースには「アートの街を巡るサイクリングコースin酒田」「フォトジェニックな酒田旅」などを用意。ツアーは感染予防対策を徹底して実施する。
■ツアー概要■
1. ガイド付きツアー
『アクティブに楽しむ庄内町ロングサイクリングツアー(中級者コース)』
【実施期間】 2021年4月〜11月上旬
【開催曜日】 月・金・土・日 *開始 10:00、終了14:45
【価格】 11,000円(税込)
【受付締切】 催行3日前まで
【最少催行人員】2名
【ツアー時間】 約4時間45分
【使用サイクル】E-bike
【申込】 https://yamagatacycling.com/
【ツアー代に含まれるもの】
レンタサイクル・ヘルメット代、保険料、ガイド料、おやつ、カートソレイユの入場代
【コース】*集合時間は10:00、終了時間は14:45
庄内町新産業創造館クラッセ集合→白狐山 光星寺→萬歳山 冷岩寺→道の駅しょうない風車市場→カートソレイユ最上川→庄内町新産業創造館クラッセ
【特徴】
山形県庄内町の平野、風車、山の景色を楽しみながら、商売繁盛の白狐山 光星寺、福徳開運・財産授与・良縁成就の萬歳山 冷岩寺に立ち寄ります。途中、地元の和菓子屋さんのお餅を食べてひと休み。道の駅しょうない風車市場で昼食を楽しんだ後、最後は全長1,063メートル、東北最大級のカートコースでレーサー気分を味わいます。クラッセには地元の野菜、スイーツ、様々な食材などのお土産が揃っています。
ガイド付ツアーに次のツアーがあります。今後も増える予定です。
· 老舗醤油店の工場見学を含む『庄内町の食とアクティビティを楽しむサイクリング旅』
· 日本一滝の多い山形県で二つのパワースポット、「玉簾の滝」と開運出世の滝と言われる不動の滝を訪れる『E-bikeで行く滝王国山形・滝めぐり 八幡コース』
· 心落ち着く總光寺でのマインドフルネス、鶴岡産シルクのストールの草木染めを体験する『マイストール作りと写経体験を楽しむサイクリング旅』
2. ガイドなしモデルコース
酒田市が無料貸出しているレンタサイクルなどを利用し、自由に回っていただくものです。モデルコースを参考にしていただき、ご自身で好きなスポットに立ち寄りいただけます。
『アートの街を巡るサイクリングコースin酒田』*想定時間5〜6時間(観光時間を含む)
酒田駅→本間美術館→みなと市場→土門拳記念館→酒田市美術館→オランダせんべいFACTORY→山居倉庫→酒田駅
【特徴】
酒田市にある3つの美術館を巡ります。写真家・土門拳の写真作品を所蔵・研究・展示する土門拳記念館やかつて日本一ともうわたれた酒田の大地主本間家の収集した美術品が展示され、庭園、木造建築も鑑賞でき、湊町酒田の歴史も知ることのできる本間美術館などを訪ねます。
途中、庄内浜でとれた魚介を堪能できるみなと市場や、工場見学でおせんべい作り体験ができる酒田米菓のオランダせんべいFACTORY等に立ち寄ります。
ガイドなしモデルコースには次のコースがあります。今後も増える予定です。
· 色鮮やかな酒田の傘福、舞妓さんとの記念撮影、旬の食材を使ったカラフルなジェラート、動画で撮りたくなるまぐろ専門店の贅沢な丼、美しい庭園や大正ロマンを感じさせるレトロでモダンなインテリアなど写真に撮りたくなる場所を巡る『フォトジェニックな酒田旅』
· 最上川沿いを走り、地元のライダーのヒルクライムスポットに到達するコース。鳥海山から庄内平野、日本海までを一望できる素晴らしい景色を楽しめる上級者向け『景色とアクティビティ満喫コース』
· 地元のロードバイクライダーや自転車競技出場経験者にも人気で、獲得標高約500m、往復40km超となる緩やかな坂道を含む上級者向け『庄内アクティブロングライドコース』
関連リンク
サイクリング庄内アドベンチャーツーリズム:https://yamagatacycling.com/
山形県酒田市の観光・旅行情報〜酒田さんぽ:https://sakata-kankou.com/
山形県庄内町観光情報サイト:https://www.navishonai.jp/