デイリーアーカイブ Oct 28, 2024

ルノー・ライトシリーズの全て 軽さとコスパを売りにした折り畳み自転車を紹介

様々な自動車ブランドの自転車を製造しているGicの中で、ルノーライトシリーズは本格的な自転車ブランドの自転車にも劣らない折りたたみ自転車をラインナップしている。 ルノーライトシリーズは走行性能と折り畳み性能を両立した20インチ折り畳み自転車シリーズ。ポタリング重視で折り畳み時のコンパクトさも重視した16インチ折りたたみ自転車シリーズ。コインロッカーに入るほどコンパクトで、短距離走行を目的とした14インチ折りたたみ自転車シリーズに別れている。今回はルノーライトシリーズのすべてのモデルを解説する。 20インチシリーズ 一般的に20インチ折りたたみ自転車は、汎用性とコストパフォーマンス、折りたたみ性能を両立しているため、多くの会社がラインナップしている。しかし、軽量・小型を重視したルノー・ライトシリーズでは20インチ仕様の折りたたみ自転車はライト10のみの展開となっている。折りたたみ自転車が欲しいが、平坦な道でのちょっとしたサイクリングも楽しみたい人に向いている。 ライト10/重量10.8kg/46,000円 ・折りたたみサイズ:83cm×45cm×62cm ・本体重量:約10.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:7段変速 ・タイヤサイズ:20×1.75インチ ルノー・ライトシリーズで唯一の20インチ折りたたみ自転車。4万円台の20インチ折り畳み自転車ながら重量10kg台を達成しているのが特徴だ。軽さを重視した折りたたみ自転車ながら、上下調節可能なハンドルステムを採用し、幅広い身長の人にマッチした設計となっている。転倒したとき、変速機の取付台座が曲がった場合でも交換することで元に戻すことが出来るリプレイスハンガーを採用している。 ミラクルマッハ8/重量8.9kg/98,000円 ・折りたたみサイズ:85cm×38cm×62cm ・本体重量:約8.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:9段変速 ・タイヤサイズ:20×1-1/8(451) 20×1-1/8(451)と、28ミリ幅クラスの幅が細いタイヤを装着したスポーツ折りたたみ自転車。ミラクルライトシリーズのため独特のアルミメッキフレームに、軽量パーツを搭載したスペシャルモデルだ。 https://www.cyclorider.com/archives/31253 16インチシリーズ 20インチよりも車輪のサイズが小さい16インチシリーズの特徴は、折りたたみ時のコンパクトさを持っていながら、そこそこの走行性能を持っていることだろう。ルノー・ライトシリーズの中心となっている14インチシリーズは、車輪が非常に小さい超小径車扱いのため、路面の段差に気をつける必要が多いが、16インチシリーズなら、14インチよりは気を使わなくて済む場合が多い。(ただし、通常の自転車のように段差を躊躇しないで走行するなど荒っぽく扱うのは厳禁だ) ルノー・ライトシリーズでは、アルミフレームを採用したライト9、マグネシウム素材を採用したマグネシウム8、カーボンフレームを採用したカーボン8がラインナップされている。 ライト9/重量9.6kg/46,000円 ・折りたたみサイズ:72cm×43cm×63cm ・本体重量:約9.6kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:6段変速 ・タイヤサイズ:16×1.2インチ ルノー・ライトシリーズ16インチ系統の中ではエントリーモデルに位置するのがライト9。重量9.6kgと20インチのライト10よりも軽量だ。小径車としてはやや軽めのギア比(前46T・後ろ14-28T)を採用しており、スピードを出す折り畳み自転車よりは、街乗り重視の折り畳み自転車だろう。 ルノー・ライトシリーズには14インチで外装3段変速を採用したウルトラライト7LEというモデルがある。16インチのライト9がウルトラライト7LEに勝っているのは、16インチホイールを採用したことにより、多少の段差でも躊躇しない乗りやすさと、6段変速を採用したことにより細かくギアを変速することで長い時間も楽に走れることだろう。 ミラクルライト7/重量7.9kg/93,000円 ・折りたたみサイズ:70cm×37cm×57cm ・本体重量:約7.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:3段変速 ・タイヤサイズ:16×1.5インチ 16インチモデルでは、車体重量8kgを切るお買い得な1台。外装3段変速を採用しており、短距離走行と軽さに割り切った折りたたみ自転車。14インチモデルよりも安定感が高いのが欲しい人にあっている。 https://www.cyclorider.com/archives/31253 カーボン8/重量8.9kg/170,000円   ルノー・ライトシリーズ16インチシリーズではフラグシップモデルに相当するのがカーボン8だ。車体重量はマグネシウム8より重く、軽さを重視する人には向かないだろう。しかし、航空機にも採用されている東レT700カーボン素材を採用した滑らかなフレームデザインに、油圧式ディスクブレーキを装備したカーボン8は16インチモデルのフラグシップモデルと言える内容を持っている。 14インチシリーズ ルノー・ライトシリーズで一番力を入れているのが14インチシリーズだ。5万円台で車体重量7kg台を達成したウルトラライト7のヒットにより、ルノーライトシリーズには様々な14インチモデルが登場している。低価格で買い得なライト8から、価格と軽さのバランスが取れているウルトラライト7、アルミフレームながら重量6kg台を実現したプラチナライト6などの様々なモデルが存在する。 ライト8/重量8.3kg/40,000円 ・折りたたみサイズ:70cm×36cm×54cm ・本体重量:約8.3kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前46T・後ろ11T) ・タイヤサイズ:14×1.75インチ 14インチライトシリーズの中で一番低価格のモデルがライト8。4万円台で車体重量8kg台を達成している14インチ折り畳み自転車だ。上級モデルのウルトラライト7やプラチナライト6といった超軽量折り畳み自転車がラインナップされているため、低価格モデルのライト8はあまり注目されない。しかし、実売価格3万円台で購入できるため、頻繁に折り畳んで使用するのでなければライト8はお買い得とも言える折り畳み自転車だろう。   ウルトラライト7F/重量7.4kg/60,000円 ・折りたたみサイズ:69cm×33cm×59cm ・本体重量:約7.4kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ10T) ・タイヤサイズ:14×1.75インチ 実売5万円台で重量7kg台を達成した14インチ折りたたみ自転車で有名なウルトラライト7の後継モデル。フロントフォークは滑らかな鍛造フロントフォークを採用し、前後車輪は簡単な工具で交換できる仕様となった。軽さ、タイヤの太さによる安定性14インチライトシリーズのなかでは価格と走行性能のバランスが取れている一台だ。 https://www.cyclorider.com/archives/18891 ウルトラライト7 TRIPLE/重量7.8kg/63,500円 ・折りたたみサイズ:65cm×30cm×55cm ・本体重量:約7.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:外装3段変速(前47T・後ろ11-13-15T) ・タイヤサイズ:14×1.35インチ ウルトラライトシリーズで唯一の多段変速仕様。外装3段変速を採用することで、多少の坂道でも上ることができる自転車となった。変速機を搭載しながら、重量7kg台を達成できた理由のひとつに、タイヤを軽量で細いタイヤに交換したのもある。そのため、荒い路面ではとられそうになる場面があるが、気になるのなら太いタイヤに交換するのが良いだろう。ルノー・ライトシリーズには、16インチ仕様のライト9が存在する。ウルトラライト7 LEがライト9よりも有利な所は、14インチホイールを採用したため折り畳んでも、スペースをあまり取らないことだろう。 プラチナライト6 /重量6.8kg/65,000円 ・折りたたみサイズ:65cm×36cm×55cm ・本体重量:約6.8kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ11T) ・タイヤサイズ:14×1.35インチ ウルトラライト7のフレームの設計を見直し、アルミフレームながら車体重量6kg台を達成したのがプラチナライトシリーズ。マグネシウム6やカーボン6、ブラックチタン6といった高価格モデルと比較しても引けを取らない車体重量のため、超軽量クラスでコストパフォーマンスに優れた14インチ折りたたみ自転車だ。軽量化するために、細いタイヤにしているため、荒れた路面でのハンドリングに不安な可能性がある。その場合は太いタイヤに交換すれば良い。 ミラクルライト6/重量6.7kg/83,000円 :フレーム/Aluminum :本体重量/約6.7kg(ペダル、スタンドを除く) :タイヤ/14×1.35 :折りたたみサイズ/670mm×340mm×560mm :Single Speed 独特の光沢があるアルミバテッドフレームに、高級感があるパーツを採用したミラクルライト6。車体重量は僅か6.7kgと非常に軽量だ。 https://www.cyclorider.com/archives/31253 カーボン6 /重量6.7kg/150,000円 ・折りたたみサイズ:60cm×31cm×66cm ・本体重量:約6.7kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前45T・後ろ9T) ・タイヤサイズ:14×1.35インチ 東レT700カーボン素材を採用したカーボン6は、重量6.7kgと軽いが、カーボン6の一番の特徴はデザインだろう。滑らかなフレームデザインとシートポストは、16インチ折りたたみ自転車のカーボン8の小型版とも言ってもいいだろう。ルノーライト14インチシリーズの中では、唯一ハンドルポストの上下調整ができない。   販売終了モデル マグネシウム8/重量8.5kg/90,000円 ・折りたたみサイズ:71.5cm×41cm×57cm ・本体重量:約8.5kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:7段変速 ・タイヤサイズ:16×1.5インチ マグネシウム素材を採用し、8kg台を達成した折りたたみ自転車。ライト9より太い1.5インチ幅のタイヤを装備し、ライト9よりも1段多い外装7段変速を装備している。ギア比もライト9よりも速度が出やすいギア比(前47T・後ろ11-28T)を採用している。フレームデザインはライト9に似ているが折り畳みサイズはライト9よりも若干小さい。 Cr-mo ライト8/重量8.5kg/40,000円 ・折りたたみサイズ:70cm×39cm×53cm ・本体重量:約8.5kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ11T) ・タイヤサイズ:14×1.75インチ フレーム素材にクロモリ素材を採用したモデルがCr-moライト8。一般的にクロモリ素材はアルミ素材よりも重いと言われているが、アルミ素材を採用したライト8と比べて僅か0.2kg重いだけとなっている。同価格帯のライト8はポップなカラーリングが多いが、Cr-moライトはクロムポリッシュ仕上げのカラーを採用している。 ウルトラライト7/重量7.4kg/60,000円 ・折りたたみサイズ:69cm×33cm×59cm ・本体重量:約7.4kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ10T) ・タイヤサイズ:14×1.75インチ 実売5万円台で重量7kg台を達成した14インチ折りたたみ自転車。ウルトラライト7のヒットにより本家DAHONからDoveから登場し、14インチ折りたたみ自転車ブームを生んだ1台だ。シールドベアリングや、大径チェーンリングを採用することで、ライト8よりも高速走行が可能なのを売りにしている。シートポストは溝が入っており、シートポストの上下調整を瞬時に行うことができる(通常のシートポストに交換可)。14インチライトシリーズのなかでは価格と走行性能のバランスが取れている一台だ。 マグネシウム6 /重量7.0kg/85,000円 ・折りたたみサイズ:64.5cm×36cm×56cm ・本体重量:約7.0kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前47T・後ろ10T) ・タイヤサイズ:14×1.75インチ フレームにマグネシウム素材を採用したマグネシウム6は、登場時は超軽量折りたたみ自転車として有名だった。車体重量は7kgとルノー・プラチナライト6よりも重いが、プラチナライト6はマグネシウム6よりも細い軽量タイヤを装備しているため、フレームのポテンシャルは低くはないと思う。 ブラックチタン6 /重量6.9kg/200,000円 ・折りたたみサイズ:67cm×34cm×57cm ・本体重量:約6.9kg(ペダル/リフレクター/スタンド除く) ・変速機:シングルスピード(前41T・後ろ9T) ・タイヤサイズ:14×1.75インチ ルノーライトシリーズで唯一チタン素材を採用したブラックチタン6。一般的にチタンフレームはポリッシュ仕上げを行いチタン素材を活かした自転車が多いが、ブラックチタン6はポリッシュ仕上げではなくブラックカラーを採用しているのが特徴。

Pacific Birdyシリーズまとめ 独特の折り畳み自転車の歴史から現行モデルまで解説

1990年代、ドイツの自転車会社「Ride and Muller」社が発売した折り畳み自転車「Birdy」は、直線的な形状を採用したフレームにメカニカルなフロント・リアサスペンションを採用し、フロント・リアサスペンションが折り畳むことで、走行性能の高さと折りたたみ性能を両立した自転車として知られていた。日本ではBD-1という名前で知られていたが、2015年に日本での販売がPacific Cycles Japanに変わることによって、Birdyという名前に変わった。此の時、初代Birdyで採用されていたストレートフレームをアップデートしたBirdy Classicに、多くの改良を加えたニューBirdyモノコックが登場した。 Birdyシリーズの特徴 Birdyシリーズの特徴は、フレームは折り畳まないでフロントサスペンション、リアサスペンション(スイングアーム)が折り畳む構造だろう。折り畳み構造とサスペンション機能を両立したサスペンションは、小さい段差の衝撃を吸収し、安定感ある走りができる。 かつて、BD-1という名前で売られていた時代は、フロントサスペンションの構造上の問題か、低速になるとフラつきやすい問題があった。これはBD-1名義の時代ではスタンダードモデル(かつて所有)、モノコックフレームモデル(試乗)の両方で体験した。しかし、現行モデルのBirdyは設計を変えているのか安定して走ることができるようになった。BかつてのBD-1はインターネットオークションや中古市場でも高価で販売されている折り畳み自転車だが、操縦安定性はBirdyシリーズより劣るため、後々を考えたらBirdyシリーズを購入するのがベストだと思う。 Birdyシリーズの折りたたみ/展開方法 Birdyシリーズは全車種カラーオーダーが可能 Birdyシリーズは、ClassicからMonocoqueまで、カドワキコーティングのパウダーコーティングを使用したカラーオーダーを受けることができる。カラーバリエーションは78色と多く、フレーム・フロントフォーク・リアスイングアームを塗るシングルカラーから、フレームとフロントフォーク・リアスイングアームの色を変えるツートンカラー、モノコックフレーム限定でフロントフォークとフレーム一部分のカラーリングを変えるツートンカラーの設定がある。カラーオーダーは車体価格に追加料金が必要で、21,000~¥71,250となる。 Pacific Cycle Japan|カラーオーダーについて Birdyシリーズのラインナップ Birdyシリーズには、ストレートフレームのデザインを活かしつつ、現代の折りたたみ自転車のレベルまで上げたBirdy Classic、モノコックフレームで重量10kgを切ったモノコックフレームのエントリーモデルのBirdy Monocoque air、ディスクブレーキを装備した上級モデルのBirdy Monocoqueの3モデルがラインナップされている。 Birdy Classic|¥145,000(税別)スコッチブライト¥155,000(税別) BD-1登場時、一世を風靡したストレートフレームのデザインを意識し、現代の設計にリファインしたモデルがBirdy Classic。グレードは1種類のみ。BirdyシリーズはモノコックフレームモデルのBirdy Monocoqueの安定性が高いが、一番安いBirdy ClassicでもかつてのBD-1よりも操縦安定性は高い。カラーリングはサンセットオレンジ メタリック・フォギーブルー メタリック・セミマットブラック メタリック・スコッチブライトの4色で、スコッチブライトを選択した場合、通常モデルよりも1万円高となる。Birdy Monocoqueシリーズは20インチホイールにコンバートできる利点があるが、Birdy Classicのメカニカルなデザインも捨てがたいだろう。 Birdy Monocoque air|¥185,000(税別)スコッチブライト¥195,000(税別)   出典:http://pacific-cycles-japan.com/news/news20170509.html Birdy Monocoque airはモノコックフレームモデルのシリーズで一番安価なモデルながらBirdyシリーズで一番軽い9.87kgを達成した折りたたみ自転車だ。注目すべき所は車体価格でディスクブレーキを装着した通常のBirdy Monocoqueの車体価格が20万円を超えているのに対し、Birdi Monocoque Airは税抜価格185,000円(スコッチブライトカラーは195,000円)と20万円を切っていることだろう。 Birdyモノコックシリーズで最軽量のBirdy Monocoque Airが、モノコックシリーズでエントリーモデルの扱いになっているのは、装着されている部品がシンプルな機構を採用しているのもあると思う。通常のBirdy Monocoqueシリーズは、制動力が高いディスクブレーキやハンドルポジションの上下調整が可能な折りたたみステムを採用したのに対し、Birdy Monocoque Airは、シンプルで軽量なキャリパーブレーキ、ハンドルポジションが固定されている折りたたみステム、細いオンロード用タイヤを採用したため軽くなったのでは無いかと思う。Birdy Monocoque Airのタイヤは18×1.25インチと、通常のBirdy Monocoque(18×1.5インチ)よりも細いタイヤを採用している。販売店の画像を見ると1.25インチよりも太くすることは難しいが、ディスクブレーキ台座があるためディスクブレーキ仕様にすればタイヤを太くすることができると思う。またキャリパーブレーキのままでも20インチに大径化を行うことができるようだ。 Birdy Monocoqueシリーズ|¥225,000(税別)~¥290,000(税別) Birdyシリーズでフラグシップモデルとして位置するのが、Birdy Monocoqueシリーズ。Birdy Monocoque airとの主な違いは上下調整可能なハンドルポスト、ディスクブレーキを採用したことだ。走行性能はBirdy Classicシリーズと比較すると、低速時の安定性からコーナリングまでMonocoqueのほうが操縦安定性が高く、本格的にスポーティに走りたいのならBirdy Monocoqueを選ぶのがベストだろう。 Birdy Monocoqueには2種類のグレードがあり、シマノ・Sora9速に機械式ディスクブレーキを採用したBirdy Monocoque Standard Discとシマノ・R35010速にTRP Spyre 機械式ディスクブレーキを装備したBirdy Monocoque...

超小径折りたたみ自転車「Carry-me」まとめ 特徴等を解説

折り畳み自転車ブランドで有名なPacific Cyclesには特徴的な折り畳み自転車がラインナップされている。その中でもCarry-meは8インチタイヤを採用した折り畳み自転車として知られている。超小径タイヤと縦折れ式のフレームを採用することでA4用紙サイズ程度の置き場所があれば、駐輪することができる画期的な自転車だ。日本の車椅子メーカーが、車椅子と一緒に自動車に積むことができ、車椅子と一緒に走ることができる折り畳み自転車が欲しいとPacific社に依頼したことから始まったと言われているCarry-meは、大きなベビーカーよりもコンパクトに折り畳むことが可能だ。 走行性能に関して言えば、試乗した限りではクセがある折り畳み自転車だ。8インチ車輪を採用しながら、特殊ギアを採用することで下手なママチャリよりも速く走ることができるのを売りにしており、実際に試乗した限りでは本当だと思う。ただ、多少の段差や路面のひびにも注意が必要で、歩道の段差では降りて押す等の対応が必要だろう。折り畳み自転車と考えるよりも自転車版キックボードに近いと思ったほうがいい。 折りたたみサイズは32cm(W) x 25cm(D) x 91cm(H)と、縦折れ式折り畳み自転車のため、高さ方向は高い欠点はあるが、折り畳み時の横幅と縦幅が小さいのは大きな利点だ。 CarryMeは、エアタイヤ仕様とノーパンクタイヤ仕様のどちらを選ぶのがベストか Pacificの超小径折りたたみ自転車「Carryme」には通常の空気入りタイヤ仕様とノーパンク仕様の2つがある。Carrymeの車輪は8インチと小さく、特殊なチューブを採用しているためノーパンク仕様とエアータイヤ仕様のどちらにするか迷うと思う。今回、ミニベロフェスタでノーパンク仕様とエアータイヤ仕様のCarrymeに試乗できたので、違いをまとめてみた。 ノーパンク仕様のCarry meは、綺麗な舗装路では通常のエアータイヤ仕様のCarry-meよりも乗り心地が硬い程度に感じる。空走時のスピードの落ち方もエアータイヤと比較して少し落ちやすく感じる程度だ。 しかし荒れた舗装路を走ると、振動が一気に強くなり空走時のスピードの落ち方も強くなる。一番嫌なのは乗り心地だ。路面のざらざらを直接頭に伝える乗り心地は頭がシェイクされるような気分になり、非常に不快だ。 エアータイヤ仕様のCarry meは、荒れた舗装路を走行しても、ノーパンク仕様のCarry meよりも乗り心地は良く、ノーパンク仕様特有の不快な振動もない。 ノーパンクタイヤ仕様のCarry meはパンクしない利点以外の性能は、通常のエアータイヤのほうが性能は高いと考えたほうが良いようだ。また、段差の走行はエアータイヤ仕様のほうが強く、ノーパンクタイヤ仕様は欠点が多い。 個人的にはエアータイヤ仕様からノーパンクタイヤ仕様、もしくはノーパンクタイヤ仕様からエアータイヤ仕様に変更できるオプションが欲しいと思った。ただ、ネットではそのようなオプションがない。気になるのなら取り扱い店で聞くのがベストだろう。 Pacific Carrymeにはカラーオーダーがある Pacific Cyclesの一部車種には、追加料金でカラーオーダーを行うことができる。カドワキコーティングのパウダーコーティングをフレームに塗ることが可能で、全78色を選ぶことが可能。色の塗り分けは、フレーム全体を塗るシングルカラーから、フレーム一部の色を変更するツートンカラーを選ぶことができる。ロゴパターンの色の変更も可能で、標準カラー8色から選べる。カラーオーダーは車体価格に追加料金が必要で、20,000円~となる。 Pacific Cycle Japan|カラーオーダーについて Pacific Carry Meのラインナップ 2018年現在、Pacific Carry Meは、エアータイヤ仕様とソリッドタイヤ仕様の2種類がラインナップされている。エアータイヤ仕様は¥89,800(税別)ソリッドタイヤ仕様は¥94,000(税別)と価格の差があるが、走行性能だけに関して言えば、エアータイヤのほうが有利。走行性能よりもパンクしないのを重視するのならソリッドタイヤ仕様を選ぶのがベストだろう。 https://www.cyclorider.com/archives/24296