デイリーアーカイブ Oct 28, 2024

電動アシスト自転車 S1-Kはどういう自転車? 試乗した感想やスペックまとめ

電動アシスト自転車ブームにより多くの会社から電動アシスト自転車が登場している。2018年5月5日(土・祝)東京都で行われたサイクルドリームフェスタ2018では発表前の電動アシスト自転車S1-Kという電動アシスト自転車が展示されており試乗が可能だった。S1-Kという電動アシスト自転車は、Life Bikeが販売・サポートを行い、2018年夏に向けて販売準備を行っているとのこと。今回、サイクルドリームフェスタ2018で試乗した時の感想などをまとめてみた。 S1-Kのスペック S1-Kのスペックは、2018年5月8日現在正式に公開されていないが、話を伺ったのをまとめてみた。シートチューブを無くしたフレームは6061アルミを採用し、フロントにはサスペンションを装備。前輪は取り外し可能なクイックリリース式となっている。後輪はインホイールモーターを採用したシングルスピードタイプだ。 S1-Kは中国の製造会社の電動自転車に部品の変更など独自のアレンジを行っていると語っていた。主な変更点はアシストセッティングを日本向けにアレンジし型式認定の取得を行うとのこと。車輪はアルミとマグネシウムとの合金で、バッテリーはLG製を採用。ハンドルは手前にベントしたアップハンドルでサドルは大きくて柔らかい街乗り向けサドルとなっている。元の電動自転車はスポーティなフラットハンドルに、スポーツサイクル用のサドルを採用していたが、乗りやすくするために変更したようだ。希望価格は18万円台で、2018年夏に販売予定とのこと。 S1-Kに実際に試乗した感想 サイクルドリームフェスタ2018では、S1-Kに試乗することができたため、試乗コースを2週ほど回って試乗してみた。発進時はアシストに多少ラグがあり比較的フラットトルクで走るタイプのアシストユニットとなっている。ヤマハやパナソニックの一般車用アシストユニットは発進時のトルクが大きくアシストのON・OFFが明確にわかるタイプとなっており、好みが分かれるだろう。踏み込み時の感触は特に問題は無い。 乗り心地は意外と良い。一般的に小径車は乗り心地は硬く、さらに通常の自転車に採用されているスポークではなく、スポークと比較して剛性が高いアルミマグネシウム合金ホイールを装備しているため乗り心地は硬いと思ったが、厚めの大型サドルにフロントサスペンションを搭載しているためか、段差通過時の硬さは感じられなかった。 因みに参考品として折り畳み自転車バージョンも試乗が可能だった。折り畳みバージョンは現時点では日本向けの改良を行っていないため販売はしないとのこと。試乗すると、販売予定のS1Kよりもアシストのラグは大きすぎる問題がある。特に低速で再加速しようとしたときのアシストは2秒ほど遅れてアシストがかかり、アシストのパワーも少ないため、このままの状態では発売は難しいだろう。 S1Kの価格は18万円台とのこと、面白いデザインとコンパクトな車体を売りにして信頼性とアフターサービスがあれば、ニッチ層に向けてそれなりに売れるのではないかと思う。

ブリヂストンの折り畳み自転車 CYLVA F6F/F8Fを解説 欧米系折り畳み自転車との違いも紹介

ブリヂストンサイクルの折り畳み自転車は、大径車輪を採用したトランジットスポーツG26、18インチの小径車輪を装備し街乗り用に特化したマークローザF、20インチの小径車輪を採用しアルミフレームでスポーティさを売りにしたCYLVA F6F/F8Fがある。その中でも、CYLVA F6F/F8Fは低価格で購入でき、スポーティな折り畳み自転車として知られている。今回はCYLVA F6F/F8Fのグレードの違い、欧米系の折り畳み自転車との違いを解説する。 ブリヂストン・CYLVA F6F/F8Fと、欧米系折り畳み自転車との違い 折りたたみ自転車といえば、Brompton・BD-1・Dahon・Tern等の欧米系ブランドのモデルが殆どで、日本ブランドの折りたたみ自転車はあまり一般的ではない状況となっていて、安価なエントリーモデルの折りたたみ自転車でもDahonタイプが一般的となっている。 そんな折りたたみ自転車の世界で、珍しくDahonのライバルになりそうなのがCYLVA F6F/F8Fだ。 今回新宿バイシクルフェスタでCYLVA F8Fを見たり試乗してきたが、Dahon等の欧米系折りたたみ自転車とは大きく違う部分がある。それは車体がコンパクトで身長が低い人でも乗りやすいのが特徴ということだ。 通常の欧米系折りたたみ自転車は、サドル~ハンドル間が長いモデルが多い。そのため身長が低い人は前傾姿勢になりやすく、乗りにくいモデルが多い。一方でCYLVA F6F/F8Fは、サドル~ハンドル間が欧米系折りたたみ自転車よりも短く、身長が低い人でも乗りやすいようになっている。また、通常の折りたたみ自転車ではステムの長さが0ミリなモデルが多いが、CYLVA F6F/F8Fは通常のスポーツ自転車のようにアヘッドステムが装備されていて、ステム交換を行うことで調節が可能のように見える。 Dahonのほうが跨ぎやすく、シートポストを一番下にすると折りたたみ時に自立を行い、低重心でコンパクトに折りたためるフレーム設計と比べると、CYLVAは少し見劣りするが、安価で身長が低い人でも乗りやすく、スポーティな折りたたみ自転車が欲しい人にはピッタリだろう。 因みに、CYLVA F6F/F8Fの適応身長は、148~179cmとなっており、身長が高い人にはCYLVA F6F/F8Fを買うのなら、DAHON等の欧米系20インチ折りたたみ自転車を買うのを薦める。身長が高いとサドル~ハンドル間が短すぎて窮屈で、無理やりサドルを上げてもハンドル高調節機構が無いため、前傾姿勢になり乗りにくくなるためだ。身長180cm以上の人は不可、身長175cm以上の人は要確認だろう。 ブリヂストン・CYLVA F6F/F8Fのグレードの違い CYLVA F6F/F8Fの違いは、主にスプロケットとタイヤの太さ、フロントフォークの材質が違う。低価格モデルのCYLVA F6Fが価格重視の外装6段変速とスチールフォークを採用し、タイヤも1.5インチ幅とやや太めで安定性重視の構成なのに対して、グレードが高いF8Fはスポーティな走りを売りにしており、外装8段変速に軽量なアルミフォークを採用している。タイヤはF6Fよりも細い1.25インチ幅を採用している。CYLVA F6F/F8F共通で、フロントバッテリーライト・ワイヤー錠・センタースタンド・3年間盗難補償を装備している。 ブリヂストン・CYLVA F6F:¥44,800 ・折りたたみサイズ:83.5cm×44cm×72.5cm ・本体重量:約12.4kg ・変速機:外装6段変速(前52T・後ろ14-28T) ・タイヤサイズ:20×1.5インチ CYLVA F6Fは4万円台で購入できるお買い得な折り畳み自転車だ。4万円台の折り畳み自転車では珍しく、車輪の着脱が容易に行うことができるクイックリリース方式を採用している。折り畳みサイズは大きいが4万円台の折り畳み自転車の中ではお買い得な1台となっている。 ブリヂストン・CYLVA F8F:¥59,800 ・折りたたみサイズ:83cm×42.5cm×72cm ・本体重量:約11.6kg ・変速機:外装6段変速(前52T・後ろ11-30T) ・タイヤサイズ:20×1.35インチ CYLVA F6Fの上級モデルがCYLVA F8F。外装8段変速に軽量なアルミフォーク、制動力に定評があるシマノ・T4000 Vブレーキを採用し、F6Fと比較してお金をかけた折り畳み自転車となっている。タイヤサイズは20×1.35と細めのタイヤを採用しており、安定性よりもスポーティな走行感を重視した折り畳み自転車となっている。

モバイルロードバイク Pacific Reachのすべて タルタルーガとの違いも解説

台湾の折り畳み自転車ブランド「Pacific Cycles」では、様々な折り畳み自転車がラインナップされているが、その中でもReachは走行性能を重視した折り畳み自転車として知られている。現行型のReachはスポーツ性能を重視した折り畳み自転車になっており、メーカーサイトによるとモバイルロードバイクとのことで、スイングアームとフロントフォークを折り畳む構造と前後エストラマーサスペンションを搭載することで、700Cロードバイクの走行性能に近づけているのを売りにしている。 タルタルーガ・Type-SとPacific Reachの違い タルタルーガ Type Sportには多くの兄弟車があり、タルタルーガ Type-Sの製造元であり元祖でもある「Pacific Reach」は、Tartaruga Type Sportに似たようなモデルから、独自の折りたたみモデルのIF Reachまで数々のモデルをラインナップしていた。 現在Pacificから出ているReachは、Tartaruga Type Sportとは違うモデルとなっている。そこで、Tartaruga Type SportとPacific Reachは、試乗した感想やネット上の意見を参考にしてどのくらい違うのかまとめてみた。 REACHのほうが現代的なフレーム形状を採用している 2005年に登場したTartaruga・Type-Sは、登場時から殆どスタイリングが変わらない。一方、Pacific Reachは2015年モデルから、立体的なフレームパイプを採用したスタイルとなり、ロードバイク風のシャープな形状となった。 荷台の装着等はTartaruga Type-Sのほうが有利 Tartaruga Type-Sは、純正オプションで前後荷台の装着ができる。フレーム形状的にアフターパーツの荷台を装着するのは非常に難しいため、純正オプションで前後荷台があるのは有利で、荷物を多く積んで長距離を走ることができる。ただし、荷台の価格は高価なので注意が必要だ。因みにPacific Reachは荷台はリアキャリアしかない。 Tartaruga Type-SとPacific Reachのブレーキの違い Tartaruga Type-Sのブレーキはロングアーチタイプのキャリパーブレーキを採用している。一方、Pacific ReachはAvid BB7機械式ディスクブレーキを装備している。ブレーキの効きに関しては、どちらもマウンテンバイク用のブレーキみたいに強烈に効くわけでは無いが、必要十分と感じた。 Tartaruga Type-SとPacific Reachのサスペンションの違い Tartaruga Type-SとPacifi Reachには、前後サスペンションを搭載している。小径車の弱点の1つである振動の強さをサスペンションを装着して解決するためで、両車とも大きい段差を通過するのではなく細かい振動を抑えるサスペンションとなっているが、サスペンションの硬さは違う。 Tartaruga Type-Sの場合、フロントサスペンションはトレーリングアーム方式、リアサスペンションはPacificオリジナルサスペンションを採用している。サスペンションは細かい振動を取るのを重視していて、乗り心地はマイルドとなっている。これはTartaruga Type-Sのユーザーインプレッションでも見ることが出来る。 Pacific Reachは、Tartaruga Type-Sのサスペンションの考えをそのままにして、サスペンションの設計をシンプルにしている。前後サスペンションは恐らくエストラマーを採用している。Pacific Reachのサスペンションは、Tartaruga Type-Sよりも稼働域が小さい。Reachのサスペンションは沈み込みは最低限に押さえて、乗り心地よりもスピードを重視した設計となっている。 Tartaruga Type-SとPacific Reachの乗車姿勢の違い 上:Tartaruga Type Sport 下:Pacific Cycles REACH T20 Tartaruga Type-SとPacific Reachにはフラットハンドルモデルがあるが、乗車姿勢を見るとコンセプトの違いがわかる。Tartaruga Type-Sは、高さ調整が可能なアジャスタブルステムにアップライトなハンドルを装備しているため、アップライトな姿勢で楽しみたい人から、前傾姿勢で乗りたい人まで、幅広いユーザーに使用できる。 Pacific Reach T20の場合、ステムには調整機能はなく、通常のフラットハンドルが装備されている。Tartaruga Type-Sのようにアップライトな乗車姿勢で乗る考えではなくて、前傾姿勢で乗る考えのようだ。 安価なカスタムベースモデルがあるTartaruga Type-S。フレームセットがあるPacific Reach Tartaruga Type-SにはエントリーモデルのSDがある。価格は16万円以上するため安くないが、取り敢えず乗るためのエントリーモデルと思えばいいだろう。Pacific...