デイリーアーカイブ Nov 5, 2024

ラグジュアリーな乗り味が特徴のEバイク「MERIDA ePASSPORT 400EQ」

世界有数の台湾の自転車会社「MERIDA」は、BAHRAIN MERIDA Pro Cycling Teamに供給するレーシングロードバイクだけでなく、E-Bikeもラインナップしている。日本市場でも他社と比較して数多くのE-Bikeを用意しており、スポーツライド用のフルサスペンションE-MTBから、街乗りからサイクルツーリズムまで対応するE-Bikeをラインナップしている。 https://www.youtube.com/watch?v=0okzxDEKY24 今回、紹介するePASSPORT 400EQはShimano STEPS E5080を搭載したトレッキングバイクタイプのE-Bike「E-トレッキングバイク」。スタンドや荷台、泥除け、前後ライトを装着し、街乗りやサイクリングが楽しめるE-Bike。今回、ワイズロード東大和での試乗会で試乗することができたため紹介する。 前後ライトや荷台等、実用性を重視した装備を採用 トレッキングバイクのePASSPORT 400EQは荷台やライト等、実用的な部品を装備している。ライトはフロントフォークとリアキャリアに装着されており、バッテリーでライトのON/OFFが可能だ。 前後泥除けには、マッドフラップが装着されており、車体や靴が汚れにくい効果を持っている。また、車体にはサークルロックも備えており、気軽に鍵をかけることができる。 ラグジュアリーな乗り味が特徴のePASSPORT 400EQ 試乗したePASSPORT 400EQは、フレームサイズが合わなかったため詳しい評価は行わない。今回は、MERIDAの営業担当者がePASSPORT 400EQの売りを「ラグジュアリーな乗り味」だと語っていた事について解説したい。 ePASSPORT 400EQが「ラグジュアリーな乗り味」と言えるのは、3つの理由が挙げられる。 1つ目は乗り心地が良い事。ePASSPORT 400EQには、SR Suntour NEXというクロスバイク用サスペンションフォークを装着。街中の段差でもサスペンションが動いてくれるので、段差の通過であるガツンとした硬い乗り心地が無い。また、タイヤは「Continental Contact Cruiser 622-50」は、29×2.0インチ相当とマウンテンバイク並に太い。タイヤが太いお陰で荒れた舗装路や砂利道でも不安なく走行できるだけでなく、エアボリュームが多いのでラグジュアリー感がある乗り心地を実現した。 2つ目が、ガッチリとした剛性感。フェンダーなどの部品の取り付けから、E-Bike専用タイヤ、本格MTBにも採用されているBOOST規格を採用したスルーアクスルタイプのフロントハブなど、高剛性の部品を装着されている。そのため、振動で部品がブルブルと震える安っぽさ(これは自動車でもよくある)が無く、ガッチリとした乗り心地のお陰で、高い乗り物を運転している感覚になるのだろう。 最後の3つ目が、静かでマイルドにアシストしてくれるドライブユニット。ePASSPORT 400EQに搭載されているドライブユニット「Shimano STEPS E5080」は最大トルク40Nmと、E-MTBで使われているドライブユニット(最大トルク70~90Nm)よりも半分ほどのトルクしかない。しかし、E-Bikeはモーターだけでなく人間の脚力も合わせて走る乗り物で、人間の脚力が最大クランク軸トルク約160Nm(論文 電動アシスト自転車用統合シミュレータの開発から:PDF)とモーターよりも力強い。そのため、普通のサイクリングなら特に問題は無いと感じた。 トルクが少ない一方で、発進はマイルドにアシストを行い、アシスト音もほぼ無音だ(Bosch Active Line Plusと同等)。静かにスーッとアシストしてくれる乗り味はラグジュアリーなイメージに合っており、このE-Bikeにアシスト音が大きいE-MTB用ドライブユニットは似合わないと思った。 ePASSPORT 400EQの一番の欠点はカラーリングと写真。マットグレーとブラックの2トーンカラーは、人を選ばない色だが他社と比較すると地味だ。また、カタログ写真は横から見た構図しかなく、立体的なフレームの形状がわかりにくい。実際に実車を見て触り、運転すると30万円を超える価格は理解できるが、カタログの地味な色と横からだけの写真では30万円を超えるE-Bikeとしては少し高く感じてしまう面がある。 因みに海外サイトでは、上位モデルのePASSPORTシリーズ(海外名eSPRESSO)が用意されている。上位モデルの「eSPRESSO 900 EQ」は、サンドゴールドとブラックの2トーンカラーで、高価なE-Bikeだと感じさせる。筆者の一意見としては、日本仕様はあえてサンドゴールドとブラックの2トーンカラーといった、高級感があるカラーリングを採用すれば、地味なイメージは払拭されるだろう。 MERIDA ePASSPORT 400EQは日本の自転車シーンを変える可能性はあるか 街乗りからサイクリングまで楽しめるトレッキングバイクタイプのE-Bike「E-トレッキングバイク」は、ヨーロッパ市場でよく見るジャンルだが、日本市場では人力タイプのトレッキングバイクも含めて非常にマイナーな存在だ。 ここで気になるのがePASSPORT 400EQの売れ行き。この件に関してMERIDAの営業担当者に伺った所、具体的な販売台数は出さなかったが、来年度の投入を前向きに検討するほど売れていると語っていた。 MERIDA ePASSPORT 400EQが登場したとき、日本でこのようなE-Bikeが売れるのか疑問に思っていたが、売れているという話を聞くと新しいユーザー層を開拓しているのだろう。もしかしたら高性能な自転車≒レース用自転車≒マニアの乗り物という日本の自転車シーンを変える可能性があるかもしれない。今回、適正サイズのモデルに試乗できなかったが、機会があったらB.B,BASEに載せて(参考記事)公道試乗を実施したい。 MERIDA ePASSPORT 400EQのスペック シマノが新開発したドライブユニット「STEPS E5080」を搭載した、トレッキングバイクタイプのE-Bike。最大40Nmを発生するShimano STEPS E5080は、ほぼ無音で静かなアシストを行い、504Whのインチューブ式の大容量バッテリーで最大航続距離130kmを実現。前後ライトやキャリア、サイドスタンドを標準装備し、日々の移動からツーリングまで、ラグジュアリーで快適な走りが楽しめる。 フレーム:ePASSPORT LITE II フロントフォーク:Suntour NEX E25 Coil 63 重量:24.2kg ブレーキ:Shimano...

日常の利便性を重視した泥よけ、ライト付きクロスバイク「THIRDBIKES FACT」

総合自転車メーカーホダカのスポーツバイクブランド「THIRDBIKES (サードバイクス)」は4月10日、前後泥よけ、LED オートライト付きのクロスバイク「FACT (ファクト)」を発売した。 THIRDBIKESは、ホダカが多くの取引先とのパートナーシップにより、Khodaa-BloomやNESTOといった継続的なスポーツバイク開発から得たトレンドや最新技術とノウハウを全て活用し、2019 年に立ち上げたスポーツバイクブランド。「ファン」「イージー」「セーフティー」を大切に考え、スポーツバイクが多くの人にとって身近な存在となるようなラインナップを展開する。 FACT はデイリーユースの利便性を考えた前後泥よけ、LED オートライト付きのクロスバイク。ライトや泥除けといった、スポーツ以外の用途でクロスバイクを使う時に求められるアクセサリーをあらかじめ装備しているのが特徴。 LEDオートライトは走りながら発電するので電池切れの心配がなく、前後泥除けは少々路面がぬれていても福が汚れにくく、雨や夜間などの走る機会が多い自転車通勤・通学用途でも使用できる。これらの装備を採用しつつ、車体重量は13.0kgを実現し、シティサイクルよりも長い距離を楽に走ることが可能だ。 また、シティサイクルよりも、よく効くVブレーキや座面に厚みのあるクッションサドルで快適な走り心地を提供する。 そして、オプションで前キャリア、ワイヤーバスケット、チェーンケースも用意し、さらに日常利用を便利にさせる事も可能だ。カラーリングは、「マットダークブルー」「マットガンメタル」の2色。価格は32,900円(税抜)。 THIRDBIKES FACT 製品情報 希望小売価格 32,900 円(税抜) 適応身長 160cm~ カラー マットダークブルー、マットガンメタル 重量 13.0kg 変速 1x7 Speed 付属品 ペダル、泥よけ、オートライト、ベル、リフレクター、スタンド、バルブアダプター 自転車安全基準 BAA 適合 取扱店舗 全国の自転車専門店、大手ホームセンター、家電量販店 製品情報URL https://thirdbikes.com/products/fact-b.html 公式サイト:THIRDBIKES

Garminがサイクルインドアトレーナー「Tacx」 の取り扱いを開始

ガーミンジャパン(以下、Garmin)は4月8日、サイクルインドアトレーナーメーカー「Tacx」の、日本市場での販売取り扱いを2020年4月から開始すると発表した。 1957年に創業したTacxは、2000年に初のパソコンと接続することができるトレーナーを開発したメーカー。現在ではインドアトレーナーやアクセサリー類のグローバルブランドとして知られており、米国ガーミンは2019年にTacxを買収した。Garminがサイクリングコンピューターやパワーメーターで培ってきた経験に、インドアトレーナーのTacxのシナジーを生かし、注目されるインドアサイクリング市場で、シェア拡大を目指す。 Tacxのサイクルインドアトレーナーは、スマートフォンなどに連携できる「スマートトレーナー」、レバーによる手動で負荷コントロールをする「ベーシックトレーナー」を用意。「スマートトレーナー」は、様々なアプリと連携することができ、Tacxトレーニングアプリだけではなく、ZWIFT、Strava、TrainerRoad、Kinomaなどサードパーティ製アプリを利用することが可能。またTacxトレーニングアプリには、Tacxクラウドに統合されており、いつ、どのデバイスでトレーニングを行っても全てのデータが記録され、同期することができる。 株式会社 日直商会が本製品の専属代理店としての業務を行い、全国の自転車販売店で購入、アフターサービスの提供を行う。また、発表に合わせてバイク一体型スマートトレーナー「Tacx(R) NEO Bike Smart Trainer(T8000)」が登場した。スペックは以下の通り 販売価格:¥370,000(本体価格) バーチャルシフト 電源       :必要 キャリブレーション:不要 最大トルク    :85Nm 最大ブレーキ力  :250N 最大出力     :2,200ワット 再現斜度     :25% フライホイール  :仮想 フライホイール効果:125kgまで可変(電子制御) サイズ      :D:1390×W:750 mm×H1170 mm 重量       :50kg 通信規格     :ANT+、 Bluetooth パワー計測精度  :1%未満の誤差 付属品      :ファン、タブレット用マウント、サドル、ハンドルバー、USB充電器、ボトルケージ、Tacxタオル、1か月間のTacxプレミアムソフトウェア ※ペダルと、タブレットは付属していません。 公式サイト:ガーミンジャパン