サイクリングを行うとき重要な物の1つに水がある。自動販売機が沢山ある現代でも、ひとたび輪道を走れば自動販売機が見つからない事はざらにある。また、人が少ない離島でも同じ事が発生する。人によっては、バックパックにペッドボトルを入れれば良いという考えもある。しかし、水は1リットルあたり1kgと重いため、できるだけ車体に装着したい。そのため、スポーツサイクルにはボトルケージ台座が装備されている物が多く、一般的にはそこにボトルケージを装着することが多い。このボトルケージ、多種多様な物があり、ペットボトル用からサイクルボトル用まで、様々な物がある。今回はボトルケージについて紹介する。
ペットボトルタイプのボトルケージ
コンビニや自動販売機で気軽に購入できるペットボトル飲料を自転車に装着できるペットボトル用ボトルケージ。一般的には500mlタイプのペットボトルが装着可能だ。一般的なサイクルボトル用よりも汎用性が高いため、とりあえずサイクリングを楽しみたい人にお薦めだろう。
サイクルボトル用ボトルケージ
自転車専用のボトル用に使う物がサイクルボトル用ボトルケージ。自転車競技でメインに使われるのがこのタイプだ。一般的なサイクリングでは、ペットボトルが使えない、専用ボトルが必要という欠点があるが、自転車専用ボトルは間口が広いので氷が入れられる、走行中でも飲むことが可能という利点もある。競技で使われる事もあるため、高価な超軽量タイプやボトルが抜き差ししやすいタイプもある。
ペットボトル/サイクルボトル両立タイプ
ペットボトルと自転車専用ボトルの2種類のボトルが使用できる両立タイプ。筆者お薦めなのが「TOPEAK・モジュラケージEX」でサイズ調整しやすい、低価格、プラスチック製だが筆者が使用した限りでは特に破損する事はなく耐久性もある。
タンブラー対応ボトルケージ
一般的なシーンでよく使われる水筒のためのボトルケージ。ペットボトルやサイクルボトルよりも太く、重量も重いため、ボトルケージ本体はガッチリしており、脱落防止用のゴムバンドが装備されている事がある。
ママチャリ等の買い物用自転車に最適なハンドルバー装着タイプ
スポーツサイクルは、GPSナビやライト等、ハンドルに装着するモノが沢山あるため、ハンドルスペースを確保のために、一般的にはハンドルバーにはボトルケージは装着しない。しかし、ママチャリ等の街乗り自転車ではボトルケージ台座が無いため、このようなハンドルバー装着タイプを使うこともある。
一般的には、このようなボトルケージアダプターをハンドルに装着し、スポーツサイクル用ボトルケージを使う。しかし、ブランドによってはハンドルバー装着タイプも存在する。
ハンドルバー装着タイプで有名なのがOGK PBHシリーズだ。PBH-003は太缶・細缶・500mlペットボトル(角・丸)、紙パック(大・小)、カップに対応しており、ママチャリユーザー向けのボトルケージ。PBH-005 やわらかドリンクホルダーは、工具を使わず装着できるソフトタイプのドリンクホルダーで500mlペットボトルが使用できる。
大容量ペットボトルを装着するためのボトルケージとは?
真夏対策で重要になってくる物の1つとも言える飲料水の持ち運びだ。通常の自転車用ボトルケージは、500~750ml程度しかなく、両方使用しても1.5lにも届かない。真夏の長距離ツーリングでは、場所によっては水が無い場所が登場するので、いかに水を持っていくかが重要だ。
ここで重要になるのが大型のペットボトルケージだ。かつて筆者が使っていたのはMinoura AB-1500という1.5リットル用のペットボトルケージ。自動販売機が少ない田舎を真夏で走る場合、必需品の1つである。かつて、筆者が使っていた時は緊急時の水分補給用として常に1.5リットルは確保していた。しかし、外気温により中の飲み物がぬるくなってしまう問題があり、実際は自動販売機で冷たい飲み物を飲んでいたのが殆どだった。
2019年現在、大型ボトルケージは非常に少なくなっている。その一方でボトルケージ台座に装着するケージ型キャリアがあり、これに大容量のペットボトルを装着する人が増えている。
グランジ・ナルゲン用ボトルケージ
液漏れせず、耐熱性があるボトル「ナルゲンボトル」専用のボトルケージが売られている。1リットルのボトルを自転車に装着できる貴重なボトルケージだ。
初心者にお薦めのボトルケージは?
筆者が初心者にお薦めするボトルケージはTOPEAK・モジュラーケージEX。缶コーヒー用からペットボトル・自転車専用ボトルまで対応できるため、幅広い使い方ができ、税抜き800円と低価格で購入できる。これで経験を積み、自分好みのボトルケージを見つけよう。