エンビジョンが開発、ライアンキャリー製造する3輪電動カーゴバイク「STREEK ACTIVE CARGO TRIKE」に、中国でコピーが登場したとSNSで話題となっている。
これは某国で製造されたと見られるSTREEKのコピー。
フレーム形状やサスペンションを見る限り6号機を「完コピ」したと思われる。ドライブユニット付きとユニット無しの2種が存在する様子。(画像はユニット無しの外装変速)勘弁して欲しい pic.twitter.com/TRgNN95RFv
— STREEK / Active cargotrike(カーゴバイク) (@STROKE_cargo) January 10, 2025
STREEK ACTIVE CARGO TRIKEは、ヨーロッパで主流となっているカーゴバイクよりもコンパクトな車体は、”長さ190cm幅60cmを超えず、側車及び鋭利な突起物が付いていない二輪及び三輪の自転車”という日本の普通自転車規格に収まるサイズとなっているのが特徴。価格は79万7500円から。
コピー車両はかつてのプロトタイプをコピーしているとの疑惑がある。ステアリング機構は市販車両のカーボンではないが、車体の殆どの部分が酷似している。
ただ、電動アシスト自転車は、車体の精度が悪いとそこから水が入って壊れるので、見た目だけが同じでもクオリティが同じとは考えないほうが良いだろう。
また、パワーユニットに関しても、大手のパワーユニットメーカーは”基本的に小規模メーカーは相手にしない”、”大手に優先的にパワーユニットを回す”、”小規模なのに大手パワーユニットが付いていたら大体コネがある”という世界で、明らかなコピーにパワーユニットを回すのかという問題もある。バッテリーやモーター、コントローラーといったパワーユニットの選択を間違えると、信頼性や耐久性に大きく傷つくため、安直にカタログスペックだけを重視したパワーユニットを選ぶと痛い目に遭うようだ。
最後に一番の問題が関税。中国から欧州に電動アシスト自転車を輸出すると関税70パーセントがかあkる。また、世界的に電動アシスト自転車の製造国を中国から他国に移すのがブームとなっている。エンジェルラウンドで険峰長青(K2VC)から日本円で約12億円を調達したEバイクブランド「Kuiperbelt」も、輸入代理店によると「製造を中国から日本に移す」とはっきりと語っている。STREEK ACTIVE CARGO TRIKEのコピーモデルは、中国市場はともかく、国際市場で主流になるのは難しいだろう。