株式会社キズキは11月29日、国内初の常設型電動モビリティ体験施設「eモビリティパーク東京多摩」をイオンモールむさし村山の「つむぐひろば」内に開設した。同施設は、電動二輪車や小型モビリティを一般ユーザーが気軽に試乗できる場を提供し、東京都が推進するゼロエミッション社会の実現に寄与する取り組みの一環である。
東京都は2035年までに都内で販売される二輪車の100%非ガソリン化を目指しており、電動モビリティの普及はその重要な柱となっている。「eモビリティパーク東京多摩」はこの政策に応える形で設立され、電動モビリティを実際に体験できる日本初の常設型施設として注目されている。
施設では、16歳以上の若年層から高齢者まで幅広い層が利用可能で、最新モデルを含む20種類以上のeモビリティが試乗できる。免許不要の特定小型原動機付自転車から、通勤や配送に適した原動機付自転車、趣味用途の普通自動二輪まで多彩な車種がそろう。
加えて、同施設では利用者が安全に電動モビリティを活用できるよう、交通ルールやマナーに関する講習も実施。体験走行エリアには、実際の道路環境を再現するために坂道や排水溝の金属格子(グレーチング)などの障害物が設置されており、街中に近い条件での試乗が可能となっている。これにより、楽しさと利便性に加え、安全意識の向上を図ることができる設計だ。
国内初となるこの施設は、利用者が電動モビリティの特性を理解し、実生活での活用方法を具体的にイメージするきっかけとなることを目指している。試乗体験はもちろん、免許が不要な車種もラインアップされているため、これまでモビリティに触れる機会がなかった人々にも新たな移動手段を提案する。
「eモビリティパーク東京多摩」は、水曜日から日曜日までの週5日間営業しており、体験料は税込み220円と手頃な価格設定となっている。