石川県と日本RV協会、包括連携協定を締結 - キャンピングカーを活用した防災と観光振興を強化

一般社団法人日本RV協会(以下、JRVA)は、2024年11月21日、石川県と包括連携協定を締結しました。この協定により、両者は防災や観光振興を中心とした地域課題の解決に向けて協力し、石川県のさらなる発展を目指します。

この協定は、2024年1月に発生した令和6年能登半島地震に際し、JRVAが石川県からの要請を受けて珠洲市と輪島市に60台のキャンピングカーを派遣したことを契機としています。派遣された車両は、復興作業を担う自治体職員や全国からの応援職員の宿泊施設として使用され、被災地復旧の一助となりました。

さらにJRVAは「能登災害RVパーク村支援プロジェクト(JRVA-N.R.S.P)」を立ち上げ、派遣車両のメンテナンスを継続的に行うなど、キャンピングカーの安全な利用を支援しました。車両のバッテリーやタイヤの点検、修理を行うことで、長期間の活用を可能にした点が高く評価されています。

協定締結と同時に、JRVAは災害支援で活躍したキャンピングカーの一台(株式会社キャンピングカーランド製「Yosemite」)を石川県に寄贈しました。石川県知事の馳浩氏は、この寄贈に対し感謝状を贈呈し、キャンピングカーが今後観光振興や災害対策に活用されることへの期待を述べました。

キャンピングカーは災害時にプライベートな宿泊空間や基本的な生活設備を提供できるため、避難所での長期滞在のストレスを軽減し、衛生環境を維持する上でも有用です。また、車内の電源供給設備を活用することで、通信手段の確保やエコノミー症候群の予防にも貢献できます。これらの特性が、防災支援においてキャンピングカーを不可欠な存在としています。

加えて、キャンピングカーは観光面でも魅力的なツールです。地域を巡りながら宿泊が可能なことから、観光地の魅力を余すところなく体験できる手段として注目されています。

JRVAはこれまでも全国の自治体と連携を深め、防災協定を結んできました。石川県との包括連携協定はその一環であり、キャンピングカーを活用した防災・観光振興のモデルケースとして期待されています。

JRVAは今後も自治体との協定を推進し、キャンピングカー文化の普及とともに、災害時の迅速な支援体制を構築していく方針です。

JRVA.com|一般社団法人日本RV協会公式サイト

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