米国拠点の電動自転車メーカーVvoltは、Envision Incorporatedと提携し、日本で開発された電動カーゴトライク「STREEK(ストリーク)」を米国市場に展開することを発表した。STREEKは、独自の傾斜(ティルティング)機構を搭載したコンパクトかつモジュール式のカーゴトライクであり、重い荷物を積んでいても安定した走行が可能な点が特徴。Vvoltはこの日本発のトライクをアメリカ仕様に改良し、都市部の生活に適応させることで、新しい形の電動輸送手段を提供しようとしている。
STREEKのティルティング式サスペンションは、カーボンファイバー製で軽量かつ強度が高く、安定した操作感を提供する。130ポンド(約60キロ)までの荷物を搭載しても、スムーズで快適な走行が可能。電動ペダルアシストにより操作性が高く、荷物スペースは1段から2段までカスタマイズ可能で、ユーザーの用途に応じて柔軟に対応する設計となっている。家族での利用から小規模なビジネスの輸送手段まで、さまざまなニーズに応えるための汎用性を備えていると謳っている。
VvoltのCEOカイル氏も「STREEKのデザインは革新的です。ティルティングサスペンションと柔軟な荷物スペースは、都市部での利用に最適です。この楽しさと使いやすさをぜひ多くの人に体験してほしい」と述べており、米国市場での展開に大きな期待を寄せている。
また、VvoltはSTREEKのモジュール式カーゴシステムを自社の電動カーゴバイクにも取り入れる方針を示している。これにより、安定性と実用性を兼ね備えた新しい電動バイクの開発を目指している。コンパクトでありながらパワフルなカーゴバイクは、日常的な移動や業務の効率を向上させるツールとして注目されることだろう。
「STREEK x Vvolt」モデルは、耐久性と操作性を備えた軽量アルミフレームに、カーボン製の前部サスペンションリンクを搭載。Gates社のベルトドライブ、100Nm以上のトルクを持つミッドドライブモーター、内装ハブギア、そして3輪それぞれに油圧ディスクブレーキが装備されており、ライダーと荷物を合わせて最大350ポンドまで運搬が可能。参考として日本仕様のSTREEKはシマノ・STEPS E6180(定格出力250W、最大トルク65Nm)で、シマノ製内装変速機にチェーンドライブ、油圧ディスクブレーキの組み合わせとなる。
2025年のクラウドファンディング開始に向けて、Vvoltは詳細なスペックや価格情報を最終調整中だが、Kickstarterでのサポーターには特別価格が提供される予定だ。