シナネンホールディングス株式会社は、子会社であるシナネンモビリティPLUS株式会社と共に、新潟県中魚沼郡津南町で開催される「大地の芸術祭」に合わせて、シェアサイクル「ダイチャリ」を期間限定で試験導入することを発表しました。試験導入期間は2024年7月10日から11月10日までの4ヶ月間です。
「大地の芸術祭」は新潟県南部の越後妻有地域で開催される世界最大級の国際芸術祭で、760平方キロメートルに広がる広大なエリアに約200のアート作品が点在しています。津南町は主要駅である津南駅から町の中心部まで距離があり、アート作品や観光スポットへの公共交通網が乏しいという課題がありました。そこで、観光客の利便性向上とJR飯山線の利用促進を目的として、シェアサイクル「ダイチャリ」を導入しました。
「ダイチャリ」は、「HELLO CYCLING」プラットフォームを利用して運営されており、全国に3,700以上のステーションと12,800台以上の電動アシスト自転車を展開しています。津南町には、津南駅と津南町役場にそれぞれ10台ずつの自転車が配備され、利用者は専用のICカードをタッチすることで簡単に自転車を借りることができます。利用料金は15分ごとに200円、12時間で2,000円となっています。
シェアサイクルの利用には「HELLO CYCLING」のアプリでの会員登録が必要で、アプリを通じてステーションの検索や自転車の予約、決済までの一連の手続きが簡単に行えます。このシステムにより、観光客は好きな時に自転車を借りて、観光スポットを巡ることができます。
シナネンモビリティPLUSは、これまでにも多くの地域でシェアサイクルサービスを提供しており、今回の津南町での試験導入を通じて、観光周遊性の向上と新たな交通システムとしての有効性を検証します。さらに、移動手段としてのシェアサイクルの普及促進を目指し、今後もサービスの充実に努めるとしています。