日本国内の電動アシスト自転車では、アシスト比率の制限という日本独自の法律がある。一方で海外ではアシスト比率の制限がないため、日本仕様よりもアシスト比率が高い仕様や、アシストが切れる速度が日本仕様よりも速い速度で切れるのが特徴だ。そのため、一部の企業では、日本国内で公道走行不可の海外仕様E-MTBを展開しているブランドがある。ここでは、海外仕様のE-MTBを展開しているブランドを紹介する。
FANTIC
FANTICはイタリアのオートバイ、E-Bikeメーカー。Brose Sシリーズドライブユニット(定格出力250W、最大トルク90Nm)を搭載している欧州仕様のE-MTBシリーズと、BAFANG M500ドライブユニットを搭載しており、日本仕様/欧州仕様を用意している「ISSIMO」シリーズの2シリーズを展開している。
FANTIC E-MTBシリーズには、トレイルライド用のXTFシリーズ、オールマウンテンのXMFシリーズ、エンデューロのXEFシリーズ、ダウンヒルのXXFシリーズ、ファットバイクのFAT SPORT、ハードテールモデルのXF2を展開している。
ROCKY MOUNTAIN(A&F)
ロッキーマウンテンは海外ではフルサスE-MTB、ハードテールE-MTB、ファットバイクE-MTBにEバイクを展開しているが、日本国内にはフルサスE-MTB「Altitude Powerplay Alloy 50」「Instinct Powerplay Alloy 30」の2モデルを展開。同モデルに搭載されている第3世代モーターはロッキーマウンテンと共同開発を行い、同社製Eバイクのみ搭載されているのが特徴。モーターは最大出力700W、最大トルク100Nmオーバーと、大手他社のモーターと比較してパワフルなのが特徴。また、一般的なEバイク用モーターのようにクランクにアシストするのではなく、モーターに装着されている歯車にアシストがかかるチェーン合力方式を採用している。
HARO BIKES
マングース、サルサ、サーリー等の輸入代理店で知られているモトクロスインターナショナル。同社の取り扱いブランドの1つである「HARO」では電動アシストマウンテンバイク(E-MTB)も展開している。
ラインアップは160mmのトラベルを持つ4-Barリンケージフレームが特長のフルサスE-MTB「HARO SHIFT i/o 7」と、ハードテイルE-MTBの「DOUBLE PEAK i/O」の2モデル。HARO SHIFT i/o 7は日本で初めて購入できるシマノ・EP800(欧州仕様)搭載車でもある。
HAROブランドの欧州仕様Eバイクが日本で発売 シマノEP800搭載フルサスE-MTBも用意 | シクロライダー (cyclorider.com)
THOK
イタリアのE-BIKE専業メーカーのTHOK-BIKEの輸入始めます、併せてDUCATI EBIKEも。写真のTK01で¥1098000税込み予価です。ユーロフルパワーなのでモーターサイクルで言う所のレーサー扱いです。USAフルパワー等プログラム書き換えも出来ます。 pic.twitter.com/wCej1stYPT
— オーバーライズ/OVERRIDES (@OVERRIDES_MTB) June 28, 2024
オーバーライズはイタリア「THOK」製Eバイクの輸入を開始したとXで報告している。THOK E-Bikesは2017年創業のEバイク会社。イタリアで設計・製造された高性能なEバイクを生産・販売している。
YETI
本日YETIの電動バイクが入荷しました。サンプル確認便 https://t.co/8ec5AXIAaO
— #yurisbuzz (@yurisyuki) July 23, 2024
YURISはYETI製のフルサスE-MTBの展開を予定している。モーターは最新型のシマノ・EP801で、時速32キロまでアシストを行う北米仕様の輸入を予定しているとのことだ。