ジェイテクト、「ONI BEARING」技術を車いす陸上競技用軸受に応用 – 鈴木朋樹選手に提供

株式会社ジェイテクトは、ロードバイク用高性能セラミックボール軸受「ONI BEARING」の低トルク技術を応用し、車いす陸上競技用の軸受を新たに開発しました。この新技術は、車いすトラックと車いすマラソンの二刀流で活躍する鈴木朋樹選手(所属:トヨタ自動車株式会社)に提供されます。

車いすマラソンは平均時速31.7km、下りコースでは時速80kmに達することもある高速レースです。選手の力と車いすレーサーの性能が競技の勝敗を左右する中で、ジェイテクトは鈴木選手の声を反映し、彼の力強い走りに貢献する軸受技術を提供しました。鈴木選手は、ONI BEARINGの優れた性能に感銘を受けており、特に下り坂でのスピード維持と後半に体力を温存できる点を高く評価しています。

鈴木朋樹選手は1994年6月14日生まれで、千葉県館山市出身。生後8ヶ月で交通事故により脊髄を損傷し、4歳のときに両親の勧めで車いす陸上に出会いました。彼は2015年の世界パラ陸上競技選手権大会に出場し、2020年には東京マラソンで優勝するなど、多くの実績を持つトップアスリートです。

ジェイテクトは、トヨタグループの一員として、パラアスリート支援のためにグループ各社の技術を結集して車いすレーサーの開発に取り組んでいます。今回の車いす陸上競技用軸受は、「ONI BEARING」の技術を活かし、従来品に比べて30%以上の転がり抵抗損失を低減するなど、鈴木選手の声を反映した高性能なソリューションを提供しています。

ジェイテクトは、「地球のため、世の中のため、お客様のため」に貢献する企業として、地域社会への貢献や競技振興を目的に、企業スポーツ活動や個人アスリート支援を続けています。バレーボールチームのジェイテクトSTINGSやバドミントンチームのジェイテクトStingersをはじめ、女子レスリング部やソフトボール部、女子プロゴルファーの支援など、多岐にわたるスポーツ支援を行っています。

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