DJI、Eバイク用ドライブシステム「Avinox Drive System」を発表 小型、軽量、高出力を謳うパワーユニット

2024年7月3日、民生用ドローンなどで知られるDJIは、Eurobike 2024にて電動マウンテンバイク(eMTB)のドライブユニット「Avinox Drive System」を発表しました。

DJIのコーポレートストラテジー シニアディレクター、Christina Zhang氏は、「DJIのイノベーションに対する情熱と、ドローンやカメラの安定化システムで培った技術がAvinoxの開発につながりました。信頼性の高いモーターの開発やバッテリー管理、機械設計など、電動自転車に不可欠な技術を有しているDJIがこの分野に進出するのは自然な流れでした。Avinoxは、弊社の卓越した技術を体現し、アウトドア事業におけるトップブランドとしての新たな可能性をもたらします」と述べています。

Avinox Drive Systemの一番の特徴は、重量2.52 kgで最大出力1000W、最大トルク105Nmのを発揮するコンパクトなドライブユニット。参考として、欧州仕様のEバイクの最大出力(≠定格出力)は、Bosch SmartSystemはActiveLineが586Wで、ActiveLine PlusやPerformance Line CXなどが600W、シマノ・EP801が600W。出力1000WクラスはBAFANG ULTRAMAXなどの北米系の大型モーターが中心で、欧州系のEバイクモーターでは珍しい存在となっています。内部に関しては、複合遊星歯車列と高性能ポリマー製ギアにより、軽量かつ静かな乗り心地を実現すると謳っています。

また、ソフトウェアに関してはDJIのスマートアシストアルゴリズムを採用しており、マルチセンサーフュージョンに基づいて走行抵抗を自動調整します。標準装備の4つのモード(自動、エコ、トレイル、ターボ)に加え、ブーストモードも利用可能で、走行状況に応じた最適なアシストが提供されます。Avinoxアプリを使用してアシストレベルやパラメーターをカスタマイズすることもできます。

バッテリーは600 Whと800 Whの2種類を用意し、GaN急速充電技術により、800 Whバッテリーは1.5時間で0%から75%まで充電が可能です。2インチOLEDフルカラー制御画面とBluetooth接続対応のデュアル遠隔操作ユニットを搭載し、アプリを通じてセキュリティ機能やデータの記録、リアルタイムの状態チェックが可能です。

また、発表と同時にDJI Avinoxを搭載したオールラウンド型電動アシストマウンテンバイク「Amflow PL」が登場。Amflow Bicycles (Shenzhen) Co., Ltd.が製造する、このオールマウンテンE-MTBは、19.2 kgの軽量ボディでピークパワー850 W(通常時250 W)の出力を発揮するとのこと。カーボンフレームは重量2.27キロで、29インチと27.5インチの両方と互換性がある設計を採用しています。Amflow PLは日本では未発売です。

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