東京都台東区のサイクルショップ「カイセサイクル」は、一般車向けの両足スタンドをスポーツバイクに装着するための「スタンドアダプタ」を販売している。このアダプターは、ママチャリの特徴である「ガッチャン」と音を立てて安定する両足スタンドを、スポーツバイクにも装着可能にする製品だ。
「カイセサイクル」が考案した「スタンドアダプタ」は、日本で一般的なナット式の自転車スタンドと、世界標準のクイックリリース式スポーツ自転車の互換性のなさを解消するとのこと。この両足スタンドは、子供を乗せる際の安定感を提供するだけでなく、UBERなどのデリバリーや、アウトドア活動で人気のグラベルバイク、通勤などの日常利用にも対応する。
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通常、スポーツバイクには片側一本の片足スタンドが主流で、両足スタンドの装着は難しいとされていたが、「カイセサイクル」はCADや3Dプリンターを駆使し、試行錯誤を繰り返しながら、ユニバーサルデザインの「スタンドアダプタ」を完成。このアダプターは、さまざまな自転車の車輪サイズに対応し、29インチのホイールには28インチスタンド、16インチの小径車には12インチスタンドと組み合わせることで適合する。
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同社はカーボンフレームのスポーツバイクにも対応可能な設計を実現しており、ユーザーからの質問に対しても、樹脂ブロックが潰れることでフレームを保護する仕組みを採用。また、スルーアクスルにも対応するためのコンバーターを活用することで、幅広い自転車に取り付けが可能。
スポーツ自転車を日常利用するには実用仕様に変える必要がある。特にスタンドは重要だ。このように車体を加工しないで両足スタンドを装着できるのは魅力的なプロファクトだろう。