オランダ警察は2月7日、違法電動アシスト自転車対策として、全国の警察施設に247台の新型のシャーシダイナモを提供したと発表しました。
電動アシスト自転車、電動ファットバイク、時速45キロまでアシストを行うスピードペデレックの人気が高まる中、自転車事故が増加しており、特に重傷や死亡事故の増加を受けて、警察はこれらの電動アシスト自転車への対応が求められていました。新しいシャーシダイナモは、新たに電動車両の法規準拠をテストできるようになっています。
これらのテストベンチの革新的な側面は、従来のオートバイやモペッドの最高速度だけでなく、電動アシスト自転車、電動ファットバイク、スピードペデレックの検査に特化している点です。特に、ペダル支援が停止する時点に焦点を当て、現行の交通法規に準拠しているかどうかを判断することができるとのこと。
警察はこれらの電動アシスト自転車を徹底的に検査し、必要に応じて違反者に罰金を科したり、車両を押収する手段を持つようになったとのこと。
このようなシャーシダイナモが提供されるようになった背景は、電動ファットバイクが関係しています。これらの車両は、欧州法での最大アシスト速度25キロメートルを超える速度までアシストを行うよう設計されていたり、欧州法で許可されている定格出力250Wのモーターよりも強力なモーターを搭載している場合があり、違法車両が蔓延しているという問題があります。そのため、オランダでは電動ファットバイクの保険加入を一時停止する自体になりました。
日本では、現時点では警察がこのようなシャーシダイナモを用意する事例は無いですが、今後の状況によっては、シャーシダイナモを独自に用意する可能性はあるのではないでしょうか。
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