ビジネス面から見るカーゴバイクタイプの電動アシスト自転車 クルマから乗り換えると圧倒的なコスト削減を実現!

欧州で注目されているのが、カーゴバイクタイプの電動アシスト自転車だ。従来の自転車よりも沢山の荷物を積むことができるカーゴバイクは、20世紀初頭は一般的に使われていたが、その後は自動車の普及により衰退。しかし、環境問題が騒がれている現代は、モーターを装着した電動アシスト自転車タイプが注目されており、様々な企業が参入している。

カーゴバイクタイプの電動アシスト自転車を導入する利点は、環境意識や自動車が入れないエリアでも入ることができるというのが有名だが、自動車を使うよりコストが下がるというのもあるようだ。


アメリカの造園会社「Greener Groundskeeping」のX(旧名:Twitter)によると、アメリカのピックアップトラック「フォードF-150」の年間所有コストを1万ドル(日本円で約150万円)と仮定すると、4年間で4万ドル(約600万円)となるが、カーゴバイクタイプのEバイクに変えたことで、すぐにビジネスに再投資し、道具一式をそろえ、すぐに人を雇うことができるようになり、トラックの支払いも、ガソリン代も、借金もなく、ストレスも減ったと語っている。

カーゴバイクタイプの電動アシスト自転車の参考写真(STREEK ACTIVE CARGO)

カーゴバイクの価格は低価格帯でも1台40万円、高額なモデルだと1台100万円ほどと高価だ。ただし、欧州や北米の新車市場では日本にある軽トラックに相当するモデルが無く、低速車両(LSV)扱いで公道走行に制限があることが少なくない。また小型でも自動車なので運用コストが大きい。環境面を抜きにしてカーゴバイクタイプのEバイクと同価格の中古車にしても、修理時のコストや保険料を考えると、カーゴバイクに変えられるのなら変えたほうが大きくコストを削減することができる。

カーゴバイクタイプの電動アシスト自転車は欧州やアメリカで注目されているが、これは法律が緩いというのもあるだろう。欧州市場だとチェーンレスでモーターだけ動いてもでも漕いでいれば電動アシスト自転車扱いになり、アメリカでは1馬力近いパワフルなモーターやハンドスロットルで自走しても電動アシスト自転車になるのもあるだろう。日本の場合は両方ともこのような仕様では電動アシスト自転車として認可されないため、海外と同じような事を行うのは難しいが、カーゴバイクタイプの電動アシスト自転車が気軽に走ることができるのなら、少ないお金でビジネスを行うことができるのは間違いないだろう。

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