SRAMはEバイク用モーター「EAGLE Powertrain」を発表した。
大手自転車部品ブランドでは、Eバイク用モーターの参入を行っていなかったSRAMが参入した。同社は、ドイツ・ラインメタルグループのEバイク用モーターで知られていた「Amprio」を買収したという噂があった。
今回登場したEAGLE Powertrainは、モーター自体は噂されていたAmprioではなくドイツブローゼ製モーターをベースとしている。ブローゼは2023年に従来の36Vシリーズの代わりとなる新型の48V仕様モーターを発表したが、EAGLE Powertrainは形状を見る限りでは、従来型の36V仕様をベースにしているようだ。
モーターはピーク時には90Nmのトルクと680Wのパワーを発揮。さらに、630Whと720Whの2つの主要なバッテリーと250Whの拡張バッテリー(レンジエクステンダー)を用意している。
Eagle Powertrainが従来のブローゼ36Vモータと違うのは、Auto Shift、Coast Shift、ワイヤレス接続の3つ。Auto Shift機能はスピードとケイデンスセンサーを用いて、乗者の現在のペダリングリズムに最適なギアを選択する。
一方で、Coast Shiftはモーターを活用して、チェーンリングとカセットを独立して回転させ、現在の速度に適したギアを選択することで、ペダリングしていない際にもギアを自動的に変更することができる。Auto ShiftとCoast Shiftは先行してシマノの海外向けEバイク用モーターにも搭載されており、SRAMは追従したと言えるだろう。
EAGLE Powertrainの搭載車種はNukeproof、Propain、Transition、GasGasといった自転車メーカーからの4つのバイクで利用可能となる予定。日本での展開は不明だ。
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