台湾のEバイクブランド「BESV」の母体は、台湾のDarfonだと知っている人は多くないでしょう。
BENQグループの1つであるDarfonは1997年に設立され、IT周辺機器や、グリーンエネルギーソリューションなどを展開している企業で、ノートパソコンのキーボード、デスクトップのキーボード、ITアクセサリー、ゲーミング製品などがの製造や、Eバイク用バッテリーや車体の製造を行っています。
BIKERADARのAward-winning new products at the Taipei International Cycle Showでは、2014年に行われた台北インターナショナルサイクルショーで、Darfon ElectricとVanmoofが共同で開発を行ったEバイクが展示、受賞していたのを見ることができます。
受賞内容はVanmoofのEバイクではなく、ポイントであるDarfon Excimer E-bikeシステムです。このシステムは、バッテリーをトップチューブに隠し、ペダルセンサーをボトムブラケットに、モーターをフロントハブに収めることで。オンボードコンピュータとダッシュボードはトップチューブに組み込まれており、GPS追跡システムが搭載。車体には204Whのバッテリーがあり、250Wのフロントハブモーターで駆動する方式となっています。製造者はDarfon Electricで、デザインはDarfon ElectricとVanmoof ASIAの共同となっています。但し、現行モデルのVanmoofに関しては不明です。
因みに、同年にはDarfon InnovationがEバイク「Panther PS1」が金賞を受賞。PS1は製造者、デザイン共にDarfon Innovationとなっています。
Eバイクのように他社ブランドによる製品を設計・製造(ODM)を行っている事例は複数あります。例えば、自動車部品サプライヤーであり、Eバイク用モーターを製造しているMahleは、インホイールモータータイプを様々なメーカーに供給しているのに対して、Specializedの軽量Eバイク「Turbo SL」シリーズ専用のモーター「Specialized SL1.1」を製造しています。自動車でも、電気自動車のソニー・VISION Sがマグナ・シュタイアの受託開発を行っています。
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