Eバイクの本場であるドイツは、Eバイクの年間販売台数が200万台を超えている事で知られています。そんなドイツでは、どのようにEバイクを評価しているのでしょうか。今回は、ドイツ自動車連盟(以下、ADAC)の調査を紹介します。
2020年に行われた、このEバイクのテストでは、オンロードとオフロードの両方で使用できるステップスルータイプのオフロードEバイクの7つのモデルをテストし、走行特性、ハンドリング、駆動システムの品質、安全性、耐久性、汚染物質を評価しています。
7台のEバイクは、どれも、乗りやすい低床フレーム、快適な着座位置、良好なハンドリングを兼ね備えているとの評価でした。
また、テストしたバイクはどれも重く、重量は26.5kgから30kg近くあり、段差を乗り越えたり、根っこを越えるオフロード走行は困難と語っており、すべてのモデルが子供用自転車トレーラーやチャイルドシートの取り付けに適しているわけではないため、購入前に確認する必要があるとのこと。
テストでは、走行時の評価だけでなく、バッテリーの充電時間などの実用性のチェックや、耐久試験を実施。
このテストで敗者となったConway Cairon SUV 527は、DIN 17404の草案による耐久性試験でハンドルステムユニットが故障(DIN 15194は合格)したのに加え、サドルに急性毒性が強く、強い発がん性があることが知られているPAH(多環芳香族炭化水素)の規制値を超えたのが減点されたとのこと。
因みに、テストの勝者はKTMのマキナ・アエラで、俊敏なハンドリング、良好なバッテリーカバー、優れた航続距離、4.25時間という充電時間を備えていたのが決め手となっています。
ドイツADACのEバイクテストでは、一般的な走行評価だけでなく、実用性や環境など多方面に渡りテストを行っており、詳しい内容はSUV-Pedelecs im Test: Welche Tiefeinsteiger überzeugen? | ADACで閲覧することができます。
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SUV-Pedelecs im Test: Welche Tiefeinsteiger überzeugen? | ADAC