シェフラーは2月21日、チェーンレスドライブ「フリードライブ」を搭載したカーゴバイクタイプのEバイクが製品化されたと発表しました。
「フリードライブ」は、ペダル発電機、駆動モーター、バッテリー装置、ヒューマンマシンインターフェースから構成されるハイブリッドドライブです。システムの中核となるのはシェフラー社が開発したペダルジェネレーターで、従来の電動自転車よりも少ないペダリング力で発電することができます。総駆動電力は250Wで、余剰電力は自転車のバッテリーに蓄電されます。
フリードライブシステムの主な利点の一つは、機械的な駆動部品がないため、機械的な摩耗が少なく、メンテナンスの必要性が少ないことです。特に、チェーンオイルを気にする必要のないカーゴバイクの配送業者やライダーにとって有益なシステムです。また、チェーンレスドライブシステムは、自転車のフレーム、ホイール、ペダル位置など、設計の自由度を高めることができます。
フリードライブの最初の納入先は、CIPモビリティ社のスマートペダルビークル「mocci(モッチ)」です。mocciの車体にはリサイクル可能な高性能プラスチックが使用されており、従来のアルミフレームと比較してCO2排出量を68%削減することができると謳っています。
電動カーゴバイクの世界市場は、2021年の6億3000万ドルから2032年には21億4000万ドルに拡大すると予想されており、シェフラーとハインツマンが開拓する重要な市場となっています。フリードライブ」システムは、都市型モビリティの持続可能な未来に向けた一歩となります。
シェフラー フリードライブシステム搭載車が日本で発売されるかは未定です。
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