2023年1月20日、東京都調布市にある味の素スタジアムで行われた「ワイズロード社員試乗会」。ロードバイクやクロスバイク、Eバイクなどワイズロードで取り扱うブランドを集めて、商品知識を深めるための社内イベントで、様々なブランドが出展していた。今回、ピックアップするのはパナソニック・XU1だ。
パナソニック・XU1は、パナソニックのクロスバイクタイプのEバイク。パナソニックの電動アシスト自転車・Eバイクの中でもクロスバイクタイプのEバイクは、26インチの電動アシスト自転車シリーズ「ハリヤ」。700Cの電動アシスト自転車シリーズ「ジェッター」、700CのEバイクシリーズの「XU1」の3モデルが用意されている。XU1は同社Eバイクシリーズの中で一番安いモデルとなる。
2021年8月に、XU1はモデルチェンジを実施。車体設計は、東京2020オリンピックで使われるケイリン先導車の開発で培ったデータをフィードバックし、フレームやフロントフォークの寸法や角度などを見直した。これにより、従来車種より低重心化を実現し、安定感のあるハンドリングと走行フィーリングが向上したと謳っている。
モーターのフィーリングは、少し踏んだら前に進むような感覚がある。パナソニックの電動アシスト自転車やEバイクでは、このよな特性のモデルが比較的多いように感じるが、恐らくパワー感を出すためだと思われる。日本国内法ではアシスト比率が制限されているため、発進時に、いかに不安感を感じさせず瞬時にアシストパワーを出すのかがコツだと思われる。
XU1は、車体中央に装着されたミッドドライブモーター、泥除け、ヘッドライト、リアキャリア、スタンドなどが装備され、3年間盗難補償が用意されつつ、25万8000円(税込)は、それほど高くないと感じる人も少なくないだろう。この割安な価格の理由は、バッテリー容量が288Whと少ない、フレームサイズが1種類しかないという理由もある。バッテリー容量に関しては、オプションで大容量バッテリーが用意されていないのは惜しいところだ。
XU1は、パナソニック製モーターを搭載しつつ、20万円台中盤とクロスバイクタイプのEバイクでは割安な価格を実現している。ただ、価格の安さには理由があるので、その理由を理解していれば、買っても損はしないだろう。
関連リンク