2023年1月20日、東京都調布市にある味の素スタジアムで行われた「ワイズロード社員試乗会」。ロードバイクやクロスバイク、Eバイクなどワイズロードで取り扱うブランドを集めて、商品知識を深めるための社内イベントで、様々なブランドが出展していた。今回、ピックアップするのはダホン Fu-COMだ。
Fu-COMはアキボウ取り扱いのダホンブランドの折りたたみEバイク。ホライズディスクの雰囲気を持つ車体は、バーファン製リアインホイールモーターとシートポストバッテリーを組み合わせることでスマートなデザインを実現した。
類似モデルで有名なのが、武田産業が取り扱っているダホンインターナショナルのK-ONEだろう。Fu-ComとK-ONEは、スイッチやモーターなど殆どの部品が同じのを採用しているが、アシストのチューニングは、Fu-ComとK-ONEは別々で実施しているとのこと。どちらも平地を乗った限りでは甲乙つけがたいと感じるほど、性能は拮抗していると感じた。
Fu-Comに装着されているシートポストバッテリーは、シートポストと車体に装着されているコントローラーをケーブルで繋ぐ方法を採用。この方式で気になるのはバッテリーの盗難だが、Fu-Comに関しては、オプションでシートポストを取り外すシートクランプに鍵付き仕様を用意する予定があるようだ。
デザインで似ているモデルとして有名なのが、ESR VENTIだろう。2023年に発売予定のESR VENTIは、DAHON Fu-Comのような水平基調のデザインを採用しているが、全く違うEバイクだ。
ESR VENTIはバーファンM200ミッドドライブを搭載しており、踏んだ時の直結感があるアシストや、最大トルク65Nmとインホイールモーターよりもパワフルなモーターを搭載。モーター単体だけを見ると、ダホンFu-Comやダホンインターナショナル K ONEよりもパワフルだ。但し、ESR VENTIは、リアキャリア、泥除け、サイドスタンド、センタースタンドを標準装備しているため車体重量は22キロと重い。時速23キロ以上で軽快に走るのならFu-Comが有利だろう。
ESR VENTIの予想価格は30万円以下とFu-Comよりも高価だが、これは直接のライバルはターン ヴェクトロンシリーズなのもある。車体デザインは似ているがFu-ComやK-ONEの直接のライバルとは言えないだろう。
DAHON Fu-Comの予想価格は20万円台前半。価格や取り扱い店の多さ、価格を考えると必要十分の性能などを考えると、他社の10万円台後半、20万円台前半の折りたたみEバイクの強力なライバルになるだろう。
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