Moto Parillaは、スーパーE-MTB「Tricolore」を公開。2022年11月8日から13日にかけてイタリアで開催されるオートバイの展示会「EICMA」で実車が公開される。
Moto Parillaは、1946年に創業したイタリアのオートバイメーカー。小排気量の高性能オートバイを製造していたことで有名だったが、1967年に終了。2017年にE-Bikeブランドとして登場した。
Tricoloreの特徴であるカーボンファイバー製モノコックフレームは、フレーム上のリブは補強機能を持ち、フレームへの泥の付着を減少させると謳っている。
カーボンファイバーモノコックフレームには、フロントライティングシステムが内蔵される予定で、麻の繊維で作られたトップカバーにより、ケーブルはフレーム内部に配線される。フレームにはトリコロールのロゴが入ったアルミプレートが取り付けられるよう、凹みが設けられる予定。
リアサスペンションシステムは、ロッカーアーム、コネクティングロッド、ショックアブソーバーで構成され、車両の優れた応答性を確保。エルガル7075アルミニウム製のリンケージは、ビレットから機械加工された物を使用。機構全体は、ポリカーボネート製の特別設計のリアマッドガードで保護される。
シートポスト・フレームは、フレームから取り外され、全体がカーボンファイバーで作られている。シートポストとショックアブソーバーをフレームに取り付けるモジュラーシステムは、軽量化されたアルミ製メッシュプレートで構成され、強度とデザイン性を両立。
エンジンケーシングは、衝撃に強いカーボンケブラーファイバー製で、特殊な設計により統合された冷却システムを装備。また、モジュール化するために、7075アルミビレット製のプレートを使用したユニバーサルエンジンマウントシステムが設計されている。モーターは、定格出力250W、最大出力600W、最大トルク90Nmを発揮するPolini E-P3+ MXを搭載する予定。バッテリーの充電は、フレームに接続して充電を実施する。
車体には完全リサイクル可能な麻の繊維でできたカバーシステムを採用し、エコロジーへの転換を目指す姿勢を明確にしているとのこと。トップカバーは、液体や汚れの侵入を防ぐ気密性を持ち、同時にシャーシ内のケーブルの通過を可能にする。また、トップカバーの穴には、ウォーターボトルやディスプレイなどのアクセサリーを取り付けることができる。
未来的なリアライトシステムは、シートポスト・フレームに組み込まれ、パワートレイン・バッテリーから電力が供給される。スイングアームは、明らかにモーターサイクルイメージを重視したシングルバイラテラルアームで全てカーボンファイバーで作られている。さらに、ホイールカップリング、リアブレーキキャリパー、サスペンションシステムの部分にはアルミニウムのインサートで補強。
心臓部には、フレームに刻まれた防水コンパートメントがあり、ロックまたはクイックリリースでアクセスでき、緊急キット、修理道具、その他の個人用品を収納することが可能。同じコンパートメント内には、自転車のデータとバージョンを記したアルミプレートが設置される予定。
Moto Parilla Tricoloreの日本での発売は不明。
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