ホダカは11月3日、世界初となる100%リサイクルアルミを使用した自転車フレームを実現したと発表。量産・一般発売に向けたコンセプトモデルを11月5日・6日に開催される「2022サイクルフェスタさいたま」にて初公開を行う。
今回発表する「ZEEN WIND(ジーンウインド)」は、日立ハイテク、エイチワンとの共創プロジェクトで開発した環境負荷の少ない資源循環型製品。
フレーム製造には新技術のアルミホットスタンプを採用し、フレーム素材に新開発の自動車のアルミホイールスクラップを原材料とするアルミ板を使用することで100%リサイクルを実現。新地金由来のアルミ材料と比べ製造時のCO2排出量を最大97%削減している。
アルミホットスタンプはアルミ板を加熱してプレスと同時に急速冷却する技術で、熱間でプレスをするため、化学成分や不純物を比較的多く含むリサイクル由来の材料であっても1回のプレス工程で立体的な形状が可能となり、急速冷却により材料強度が増すため、自転車フレームに必要な強度確保が可能となった。製造は自動車サプライチェーンを担うエイチワンが担当。同社の自動車部品由来の技術やノウハウ、自動化設備を自転車づくりに組み込むことで、国内生産が実現できることになった。
アルミホットスタンプの形状自由度の高さを活かしてZEEN WINDは「自由・拡張性」をキーワードに、グラベルロードを取り入れたスタイルを採用。「見て、乗って、走って楽しめる、実用性を兼ね備えたバイク」を目指している。今後は量産化・一般発売に向けてプロジェクトを進める。
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