ルノー・トラックは、リヨンの電動カーゴバイクメーカーであるクリュスター社と提携し、Fregônes(フリーゴネス) E-カーゴバイクの生産と販売を実施すると発表した。
クリュスターは、都市型モビリティの課題を認識していたジェラール・テトゥが、2012年に電動アシストカーゴバイク「フリーゴネス」を製造するクラスターを設立。
クリュスターは2020年、フランスのアルプス山脈に位置するフランス国内トップ20の自動車流通グループであるジャン・レイン・モビリティグループに加わった。
低排出ガス地区(LEZ)の拡大、ラストワンマイル配送の需要の高まり、そして環境意識の高まりにより、都市部では機敏で脱炭素の輸送が求められるようになりカーゴバイクタイプのE-Bikeが注目されている。
このカーゴバイクは、ルノー・トラックのヴェニシュー工場で組み立てられ、ルノー・トラックの欧州ネットワークを通じて販売される予定。このパートナーシップにより、ルノー・トラックは、電気自動車のラインナップにラストワンマイルの配送ソリューションを追加することとなる。
ルノー・トラックは脱炭素型の輸送手段の開発に取り組んでおり、都市で活動する顧客のために、徐々に車両の電動化を進めている。同社は、都市物流の需要に応えるため、ルノー・トラックはクラスターと提携し、ヴェニシューの工場でフリーゴネスを生産することで、サイクルロジスティクスの分野に参入した。このE-カーゴバイクは、現在、フランスのルノー・トラックのネットワークで販売されており、2023年からは欧州のネットワークでも販売される予定だ。
ルノー・トラックは、クリュスター社と手を組むことで、専門知識、産業インフラ、大規模な生産能力を共有することになる。フリューゴネスの組み立てとロジスティックスは、ルノー・トラックが長年使用してきたヴェニシューの敷地内にある2100平方メートルの建物に移転し、地域経済も活性化させた。
ルノー・トラックは、増加する需要に対応するため、すでに約12人の生産チームを配備し、ごく短期間で、生産能力は2022年比で5倍になる予定。
フリューゴネスは、1つの車体に5つのモジュール(ドライボックス、冷蔵ボックス、フードサービス、フラットビン、ゴミ箱)を用意し、それぞれに特長がある市場で唯一のカーゴバイクです。フリューゴネスのドライボックスは積載量350キロ、有効容積2立方メートルを誇り、冷蔵ボックスはATP認可の-25度から4度までの温度調節が可能で、ごみ収集車は、20秒以内にティッパートラックやコンテナに自動的に積み降ろしできる。
サイズは全長3500ミリ、幅1100ミリ、高さ1980ミリ。最高速度は時速18キロ。最大18%の傾斜に対応。5.2kWhリン酸鉄リチウム電池を採用し、約80キロの走行が可能。日本での展開は不明。
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