アメリカなどで注目されているのがE-Bikeを活用したキャンピングカーやバンライフ。E-Bikeは、オートバイと比較して車体がコンパクトで軽く、積み下ろしが簡単なので、街中やアウトドアを楽しむでの移動手段で活用されているようだ。
また、電気の力により長距離走行が可能なため、環境に優しいと謳っている。ソーラー充電やポータブル電源を活用すれば、オフグリッドでのライドを楽しめるので、数日間のフィッシングトリップや、食料品を買いに街へ行くだけでも、E-Bikeを活用することができるとのこと。
日本でE-Bikeとキャンピングカーライフ・バンライフを楽しむにはどうすれば良いか?
E-Bikeとキャンピングカーなどを活用したバンライフを提唱しているが、日本の道路条件で楽しむことはできるのだろうか。今回、8月6日、7日に開催された、遊び心あるクルマやアソビギアを提案するイベント「アソモビ 2022 in makuhari」で、キャンピングカーなどをチェックしてみた。
キャンピングカーには軽自動車ベースから大型トラックをベースにした物まで、多種多様なモデルが用意されている。E-Bikeや自転車を趣味とする視点で、キャンピングカーやバンライフ向けの自動車を見ると各自工夫を行う必要があるようだ。
自転車やE-Bikeを車に載せる場合、車体にサイクルキャリアを装着して外に載せるか、室内に載せるかの 2通りがあるが、高価な自転車やE-Bikeを載せるのなら、雨に濡れたり、盗難の恐れが少ない室内置きが良いため、此処では室内置きを前提として考える。
豪華なキャンピングカーを例に挙げると、SANKOUが取り扱っている、スウェーデンのキャンピングカーメーカーKABEのトラベルマスターインペリアル i910 QBを例に挙げよう。
このキャンピングカーは、メルセデスベンツのスプリンターをベースにしており。全長9.3メートル、全幅2.3メートル、全高3メートルと非常に大きい豪華なキャンピングカーだ。価格は3000万円。
内装に関しては、リビング、独立タイプのシャワー、トイレ、シンク、キャビネットがあり、奥には常設のダブルベッドが備え付けられており、まさに走る別荘といった所だ。
ただ、E-Bikeを車内に入れるのは非常に難しい。車内に入るドアの大きさが、人間一人分の幅しかないことに加え、室内にはトイレやシャワーなどがあるため、自転車を置くスペースが無い。
因みに、トラベルマスターインペリアル i910 QBには、後方部に自転車などを置く事ができる荷物室があるので、自転車を入れるスペースはあるようだ。
トラベルマスターインペリアル i910 QBは、あまりにも大きく、日本の公道を走行するには不向きだろう。一般的にはトヨタハイエースなどのワンボックスバンをベースにしたキャンピングカーやバンライフ向けのモデルを選ぶ人が多いだろう。
このサイズのキャンピングカーは、比較的室内空間が広く、乗用車に近いサイズと取り回しで、様々な会社が製作している。室内空間に関しては、就寝を中心に使用するのであれば問題ない広さだが、自転車やE-Bikeを室内置きで使うには、車内に装着されているベッドキットが左右に分割して展開できるなど、工夫が必要だろう。
車体がコンパクトで取り回しが良い軽キャンピングカーなどで、自転車やE-Bikeを活用したバンライフを送るのなら、自転車などは外置きで運用するのが前提となる。外置きを行うのならきちんとした防犯対策を考えた方がいいだろう。
日本で自転車やE-Bikeを活用したバンライフやキャンピングカーライフを送るには、自転車やE-Bikeは室内で保管するためのスペースを作る、E-Bikeなら充電を行う必要があるためポータブル充電器を用意する、自転車やE-Bikeを外置きするのなら、盗難対策などを考えたほうがいいだろう。