MVアグスタは7月14日、フランクフルトで開催されたユーロバイクショーで、新しいプロジェクト「Lucky Explorer」を発表し、E-EnduroとE-Gravelの市場に参入すると発表した。
ラッキーエクスプローラーとは、かつてMVアグスタを買収したオートバイ会社「Cagiva(カジバ)」が製造していた、アドベンチャーラリータイプのオートバイ「エレファント」からリスペクトしたプロジェクト。因みにカジバはその後、MVアグスタと名前を変更して現在に至っている。
ラッキーエクスプローラーとは、カジバがパリ・ダカールラリーで活躍したオートバイのスポンサーカラーに書いてある「ラッキーエクスプローラー」から名付けられたのだと思われる。
MVアグスタはリリースにて「Lucky Explorer Projectは、MVアグスタの究極の個性であり、砂漠やオフロードでのレースの歴史を作った人々とバイクの情熱、感情、価値、スタイル、ジェスチャーを深く掘り下げ、その感情を表現するものです。それは、モーターサイクルやe-bikeにとどまらず、感情、記憶、価値観、あり方といった総合的な世界です。すべてのオフロードファンにとって待望の復活であると同時に、新たな始まり、未来への飛躍でもあるのです」と語っている。
フルサスE-MTBのE-ENDUROはBosch Performance Line CXモーターを搭載し、内蔵型バッテリー「Bosch PowerTube625/750」を用意。フレームはカーボン製で29インチホイールを採用している。
「Enduroプロジェクトは、息を呑むようなライディング体験、ユーザーフレンドリーな操作性、最高のパフォーマンスと魅力を備えたユニークなEnduroを創造するというビジョンのもと、たゆまぬ設計と開発作業の積み重ねを表現しています」(リリースから)
E-グラベルロードの「E-GRAVEL」は、MAHLE X20リアインホイールモーターに、350Whの内蔵バッテリーを採用。フロントフォークはグラベルロードでは珍しく、FOX 32K FLOAT AXサスペンションを搭載。フレームはカーボン製で重量は13.4キロと軽量だ。
「グラベル・プロジェクトは、MVアグスタの「ストレードビアンチェ」向けアイデアです。カンパニョーロ・エカール製コンポーネントを使用したカーボンフレームで、コンパクト、軽量、本質的、機能的な自転車でありながら、オフロードの強烈な個性を保証しています」(リリースにて)
MVアグスタ「LXP(ラッキーエクスプローラプロジェクト)シリーズ」の価格、日本国内での導入は不明。
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