海外のE-Bikeには、日本では見られない多種多様なモデルがある。その中でも、今回はミニ・クーパーなどで有名なジョン・クーパーの流れを組む「COOPER BIKE」を紹介する。
COOPER BIKEは、かつて存在したF1のレーシングカーコンストラクター「クーパー・カー・カンパニー」やBMCミニのチューニングモデルで有名なチャールズ・クーパーの流れを受け継ぐ自転車ブランド。
ジョン・クーパーの息子であるマイク・クーパーは、BMW・ミニの協力や同モデルにマッチしたチューニングキットを供給。2009年には都市環境向けの革新的なバイクを製造することを目的に、クーパー・バイク社を設立。最初のモデルには、クーパー・カー・カンパニーのレース史における歴史的勝利の名前が刻まれた。このモデルは当初から成功を収め、クーパー・カー・カンパニーは “GQ Best Brand Extension Award” を受賞した。
2017年は、ドイツのTechniBike GmbHとのパートナーシップを締結。2022年現在はE-Bike(電動アシストスポーツ自転車)のみの展開となっている。
COOPER BIKEのE-Bikeは、見た目には従来の自転車とほとんど区別がつかないことが特徴。インホイールモーター「Zehus Gen2」は、後輪のハブにE-Bikeドライブシステムを搭載している。モーターにバッテリーやバッテリーマネジメント、スマートコネクティビティを1つのシステムに統合した。
スペックは、出力250W、最大トルク40Nm。アシストは欧州法の時速25キロまで対応する。リチウムイオンバッテリーはモーターに内蔵され、容量は173Wh。充電時間は3時間未満。
また、盗難防止として内蔵された「アクティブ・エレクトリック・ロック・システム」を採用。作動するとリアホイールのハブをロックし、イモビライザーとなる。他にもコネクティビティで、Bluetooth機能により、自転車とBitrideアプリを簡単に接続し、通信することが可能だ。
CG-7Eは、街乗りからサイクリングまで楽しむためのクロスバイクタイプのE-Bike。泥除けやリアキャリアを装備しており、実用性も重視している。Cooper 4130クロモリスチールフレームは、レトロな英国調デザインで、サドルにはBrooks カンビウムを採用。コンポーネントはMicroshift XLE、外装7段変速。ブレーキはJuin Tech Hybrid (hydraulic/mechanical)ディスクブレーキ。価格は2499ユーロ(日本円で約34万円)。
CL-7EはCG-7Eと同じく、街乗りからサイクリングまで楽しむためのクロスバイクタイプのE-Bike。泥除けやリアキャリアを装備しており、実用性も重視。Cooper 4130クロモリスチールフレームは女性でもまたぎやすいミキストフレーム。サドルにはBrooks カンビウムを採用。コンポーネントはMicroshift XLE、外装7段変速。ブレーキはTektro MD510 (mechanical)
ディスクブレーキ。価格は2499ユーロ(日本円で約34万円)。
CR-7Eは、ツーリングタイプのE-Bike。泥除けやリアキャリアに加え、フロントキャリアを装備し、ちょっとしたツーリングにも対応。Cooper 4130クロモリスチールフレームにBrooks カンビウムサドルを搭載。コンポーネントはMicroshift XLE、外装7段変速。Juin Tech Hybrid (hydraulic/mechanical)ディスクブレーキ。価格は2799ユーロ(日本円で約38万3300円)。
CS-1Eは、シティタイプのE-Bike。泥除けやリアキャリアを無くし、シングルギアを採用することで街乗り向けとなっている。Cooper Reynolds SteelframeスチールフレームにBrooks C17サドルを搭載。駆動方式はGATESベルトドライブを採用。ブレーキはX-Spark 油圧ディスクブレーキ。価格は2399ユーロ(日本円で約32万8000円)。Cooper Bikeの日本での販売は不明だ。
関連リンク
- Cooper Bike https://cooperbikes.com/