ドイツのE-Bikeドライブユニットメーカー「FAZUA」は、新型ドライブユニット「RIDE60」を発表した。
FAZUAは、ドイツミュンヘン近郊のオットブルンにあり2013年に設立された会社。軽量・コンパクトなE-Bikeユニットのパイオニアで、軽量E-Bikeという新しいカテゴリーを確立し、現在では100人以上の従業員を擁している。TREK、Pinarelloなど40以上の有名ブランドがFazuaのモーターを搭載したE-Bikeを展開している。2022年2月10日には、ドイツの高級スポーツカーメーカー「ポルシェ」が、FAZUA社の株式の20パーセントを取得したことで、日本でも有名になった。
新型モーター「RIDE 60 DRIVE UNIT」は、軽量・静粛、パワフルかつコンパクトで、FAZUA本来の自然で滑らかなペダルストロークを保証すると謳っている。スリムなユニットはフレームとの一体化を可能にし、放熱用フィンを採用。重量は1.96キロで最大出力は450W、最大トルクは60Nmを発揮する。
参考に、従来モデルのRIDE50 EVATIONシリーズは重量1.8キロ、最大出力350W、最大トルク55Nm。
新しいENERGY430バッテリーは、ハウジングに適量のセルを完璧に組み上げることで、コンパクトで航続距離の長いバッテリーを実現。フレーム内では、バッテリーは軽量な専用レールに搭載される。また、自転車ブランドは、取り外し可能なタイプと取り外し不可の常設タイプを選択することができる。バッテリー重量は2.3キロ。容量は430Wh。従来のFAZUA RIDE 50に採用されている、ENERGY 250Xバッテリーは重量1.4キロ、容量252Whで、重量増加の一方で大容量化を実現した。
5色のLEDを搭載したLED HUBは、バッテリーの充電状況やライディングモードだけでなく、走行状況もお知らせする。また、スマートフォンやGPSデバイスのためのUSB-C充電オプション、ANT+とBluetoothのインターフェイスを備えている。他にも、スマートフォンにFAZUAアプリでをインストールすることで、プリセットされた3つのライディングモードから選択し、それぞれのライディングに合わせた調整が可能だ。
FAZUA RIDE 60の日本投入は不明。
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