シングルギアの街乗りE-Bike「Musashi Velo CS01」 デザインを売りにしたE-Bikeの特徴は?

E-Bikeブームで従来の自転車ブランドではなく、異業種からの新規参入企業が登場している。ムサシが作るE-Bike「Musashi Velo CS01」もその1つ。サイクルモード東京2022で試乗する機会があったので紹介しよう。

1983年に設立されたムサシは、高枝切鋏やセンサーライトの発売で知られている。「Muashi Velo CS 01」は、クロスバイクタイプの電動アシストスポーツ自転車(E-Bike)。バッテリーは車体内蔵式で、充電時の脱着はできず、車体に充電ケーブルを差し込んで充電を行う必要がある。フレームはアルミ製で車体重量は17キロ。

Muashi Velo CS01の特徴が、シングルギアで変速が不要だということ。因みに、このようなシングルギアの街乗りE-Bikeは海外にもあり、有名なのは、MV AGUSTA AMOシリーズ(記事)だ。

変速不要ならシングルギアではなくて、オートマチックが良いのでは?と思う人もいると思うが、E-Bikeでは、オートマチック変速のセッティングが合っておらず走りにくいモデルが多い。これは、自動変速の制御をトルク、ケイデンス、スピードの3つの制御で行っていると思われる。平地なら問題なく制御していても、上り坂になるとシフトダウンしてギアを軽くする場面なのに、シフトアップしてギアが重くなって失速してしまうのが存在する。これは、低速でケイデンスが落ち、踏力が強くなったのをコンピュータがスピードを出す場面だと勘違いしているのだろう。電動アシスト自転車でオートマチックを実現させるのなら、斜度センサーを装備して勾配ごとにプログラムする必要があるため、下手にオートマチック変速を行うよりは、シングルギアで作ったほうが正しい。

モーターはリアインホイールモーターで出力は250W。アシストに関しては平地向けのセッティングになっていると感じた。試乗した限りではシングルギアに合うセッティングを行っているが、実際の公道で試してみたい所だ。バッテリーは36V 11.2Ah 容量403Wh。カタログ値の航続距離60キロ。

バッテリーは内蔵型で取り外し不可。メンテナンスなどで取り外しすることはできる。Specialized Turbo Levo(日本未発売)のように、ダウンチューブ下側から取り出すことができれば良いだろう。Musashi Velo CS01の価格は24万2000円(税込)。

Musashi Velo CS01のスペック

  • フレーム:アルミ
  • フロントフォーク:-
  • 重量:17キロ
  • ブレーキ:機械式ディスクブレーキ
  • ギア(前):-
  • ギア(後):シングルギア
  • フロントホイール:700C
  • リアホイール:700C
  • タイヤ:700×28c
  • ドライブユニット:リアインホイールモーター(定格出力250W)
  • アシスト方式:リアインホイールモーター
  • バッテリー:36V 11.2Ah 403Wh
  • 充電時間:6時間
  • アシストモード:5段階
  • 航続距離:60キロ

文:松本健多朗

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