サイクルモード東京2022のBAFANGブースでは、BAFANG製ユニットを搭載した様々なブランドのE-Bikeが展示されていた。その中でも、今回はWimo COOZYを紹介する。
COOZYは20インチのミニベロタイプの電動アシスト自転車。名前は、「COZY/居心地のよい」に自転車両輪を表す「〇〇」を掛け合わせた造語。
バッテリーはリアトライアングルにあるプラスチックケースに入っており、容量は252wh。デザインはすっきりしているが、筆者としては、シンプルでプラスチック感を排除したデザインにしたい所。一例を挙げるとプジョー・ジャンゴシリーズや、ベスパ、ランブレッタのテール部分のようなシンプルながら金属感で高級感があるデザインのほうが似合うだろう。
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ディスプレイは、この価格帯では珍しく大型のカラー液晶タイプを採用。変速機は内装3段変速で、ベルトドライブ仕様となっている。街乗りで役に立つリング錠やサイドスタンド、フロントヘッドライトは標準装備。モーターは前輪インホイールモーターとなっている。バッテリー容量は36V 7Ah 252Whで、街乗りやポタリング向けの電池容量だ。
試乗した感覚では、ブリヂストンサイクルのTB1e(記事)や、evol C277(記事)などの大型フロントインホイールモーターを搭載したモデルや、Votani H3・Q3(記事)と比較すると、パワフルなモーターとは感じないが、アシスト比を追い込んでモーターが頑張ってアシストを出している感覚はある。ヤマハ発動機などの国内大手の電動アシスト自転車は、重いギアに入れて走行することができるが、Wimo COOZYは比較的軽めのギアにいれて、スポーツサイクルのようにクルクルとペダルを漕ぐ走りを楽しむのが良いだろう。
個人的に良いと思ったのはカーブでの切り返しが自然な事。前輪にインホイールモーターを装備したE-Bikeや電動アシスト自転車は、前輪が重いためヘアピンカーブでの切り返しが重いのが一般的だが、Wimo COOZYは、ヘアピンカーブでの切り返しにもっさり感が無くて、軽く走ることができる。前輪インホイールモータークラスではトップクラスだろう。
Wimo COOZYは、デザインや取り回しの軽さを求める人に向いている。一方で、アシストの力強さを求めているのなら、Wimo COOZYよりも国産電動アシスト自転車を購入したほうがいいだろう。Wimo COOZYの価格は15万9500円(税込)から。
Wimo COOZYのスペック
- フレーム:アルミ
- フロントフォーク:-
- 重量:18.75キロ
- ブレーキ:前Vブレーキ、後ろローラブレーキ
- ギア(前):-
- ギア(後):シマノ 内装3段変速
- フロントホイール:20インチ
- リアホイール:20インチ
- タイヤ:20×1.75インチ
- ドライブユニット:-
- アシスト方式:フロントインホイールモーター
- バッテリー:36V 7Ah 252Wh
- 充電時間:不明
- アシストモード:3段階(ECO/POWER/BOOST)
- 航続距離:(100/70/40km)
文:松本健多朗
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