2022年3月19日、イタリアで開催されたサイクルロードレース「ミラノ〜サンレモ」では、バーレーン・ヴィクトリアスのマテイ・モホリッチ選手が優勝した。
この投稿をInstagramで見る
今回のレースが大きく注目されているのは、優勝したマテイ・モホリッチ選手が乗っているロードバイクにドロッパーシートポストが装着されていたことだろう。
#辻レポ🗒 未だかつてシートポストを指差してフィニッシュした選手は他にいただろうか(いや、きっといない)。マテイ・モホリッチが投入した新兵器 #ドロッパーシートポスト について @keitsuji に解説していただきました🙌 ご一読ください🙏
➡️https://t.co/ZtiM9KsfyZ#jspocycle https://t.co/QavVepzOIt pic.twitter.com/xGmToFpPw0— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) March 20, 2022
ドロッパーシートポストは、工具を使用せずサドル高を変化させることができるパーツ。主にオフロードを走行するマウンテンバイクに装着することが多い。これは、オフロードの下り坂などでサドルからお尻を浮かして、腰を後ろに引き、重心を変化させてバランスをとる事が多く、このような場面だとサドルが邪魔になるため。
ロードバイクではドロッパーシートポストを装着する事例はほとんどないが、今回の「ミラノ~サンレモ」では、マテイ・モホリッチ選手が下りでドロッパーシートポストを使用して優勝したため注目された。
UCI(国際競技自転車連合)は3月20日、ドロッパーシートポストに関するUCIの声明を発表。リリースでは、「UCI装備委員会は、2014年にサイクルロードレース競技におけるドロッパーシートポストの使用を承認している。使用に関しては、UCI規則第1.3.013条の最小5cmセットバックルール、すなわちドロッパーシートポストを最高または最低に設定した場合、サドルのセットバックは第1.3.013条に完全に準拠していなければならないとのこと」と発表。執筆時点では、ドロッパーシートポストをサイクルロードレースで使用するのは問題ないようだ。
関連リンク
- UCI statement concerning dropper seatposts https://www.uci.org/pressrelease/uci-statement-concerning-dropper-seatposts/52kLf7jfaTOGmPpAs4LFpD
- ミラノ~サンレモ https://www.milanosanremo.it/