オートテクニックジャパンは2月3日、人とくるまのテクノロジー展2021オンラインや東京オートサロン2022で展示した、プロトタイプE-BikeをWeb上で公開した。
オートテクニックジャパンは自動車や自動二輪車関連等の組立・整備・調整や実装・実機テスト等を行っている会社。このプロトタイプE-Bikeは、四輪、二輪車、原動機製品等の研究開発サポートで培ってきた、オートテクニックジャパンの技術力を終結させ、独自性を追求した“のりもの”の開発にチャレンジしたプロジェクトとのこと。
E-Bikeと書いてあるが、いわゆる日本や欧州などのペダルアシストのみを採用した自転車扱いの種類ではなく、スロットル機能を搭載しているため法規上ではオートバイに相当する。
モーターは1軸式で定格出力750W、最大出力不明、最大トルク100Nm、モーター重量5キロ。定格出力750Wのため、原付2種扱いとなる。
世界的に主流の欧州仕様の場合、速度域の関係で最大出力をどれだけ出しても、アシストスピードの関係で、実質的に最大出力は550W台に制限されているため、出力はそのままにモーターを小型化、軽量化を行うのが主流だ。(関連記事)
欧州の法規制から見ると、モーター出力や重量は無駄の塊だが、これは自走を行うために必要な性能だと考えられる。
フレームはアルミキャストフレームで、フルサスペンション仕様のE-MTBとなる。バッテリーは48Vでデュアルバッテリーシステムに対応。1バッテリーの場合は620Whで、2バッテリーでは1240Whで運用できる。数あるデュアルバッテリーシステムでも、最初からデュアルバッテリーで運用するのを想定しているのか、バッテリーデザインは比較的まとまっている。
駆動方式は通常の外装変速。Valeo+EFFIGEAR E-Bikeユニットを搭載したCavalerie E-MTBのように、ギアボックスにするなど、高出力、高トルクに対応した駆動方式を採用したほうが良いだろう。(関連記事)
オートテクニックジャパン プロトタイプE-Bikeの市販化の予定はない。
関連リンク
- オートテクニックジャパン https://www.autotechnic.co.jp