アンドラのE-Bikeブランド「Forestal」は、軽量でハイパワー、ハイトルクのモーターを搭載したフルサスE-MTB「Siryon」を発表し、世界で一躍有名となったE-Bikeブランドだ。
Forestal製E-Bikeと言えば、Siryon、Cyon、HydraなどのフルサスペンションタイプのE-MTBが有名だが、20インチのミニベロタイプのE-Bike「Aryon SC」、折りたたみタイプのE-Bike「Aryon」もラインナップに用意している。今回は折りたたみタイプのForestal Aryonを紹介する。
ラグジュアリーとパフォーマンスの融合。初のクロスオーバーバイクにして、アーバンモビリティの精鋭たち。
Forestal Aryonのフレームは、カーボンモノコック「Alpha Box」を採用した。フレームは工具を使わず、ボタンをクリックするだけで簡単に折りたためるようになっている。
また、Aryonは、チューニングされたリアサスペンション「Rockshox SidLuxe Select+ Trunnion 145x35mm」を搭載し、優れたダンピングとペダリング効率を実現。フラッグシップのマウンテンバイクの性能を、20インチの折りたたみ式アーバンバイクで体験できると謳っている。
Forestalカスタムフェンダーを内蔵した倒立フォーク「DNM USD-6 80mm」は、ライディング体験を向上させると同時に、美しい外観を実現した。
進化したライディング体験と、新たな快適性の追求
Forestal Aryonには採用されている駆動方式はベルトドライブ。潤滑油を使用していないので、油で衣服を汚すこともなく、安全なだけでなく、従来のチェーンに比べて2倍の寿命がある。スムーズで静かな、メンテナンスフリーを売りにしている。
シートポストはワイヤレスドロッパーポスト。ハンドルバーにあるリモートコントロールを作動させることで、サドルの高さを下げることができ、街中で遭遇する自転車の乗り降りや信号での停止時も安心だ。
ブレーキは、油圧式4ピストンディスクブレーキでブレーキライト内蔵式。ライトはSupernova M99 Mini PRO25(ヘッドライト)/M99 PRO Tail light(テールライト)。変速機はシマノ・アルフィーネ 内装8段変速。
Forestal Aryonに搭載されているドライブユニットは「EonDrive」。スペックは、公称出力250ワットで最大出力800ワット、60rpmでの最適なパフォーマンス。最大トルク出力は60Nmとなっている。
EonDriveの主要部品にはチタン、モーターカバーにマグネシウムなどの先進的な素材を使用。IP67認証を取得し、高いレベルの耐水性と防塵性を備えている。ユニットはフレームと完全に統合されているため、整備も簡単とのこと。
搭載されているAuroraバッテリーは、完全に統合された取り外しのできないバッテリー。容量は360Whで、1時間24分でフル充電を行う。
トップチューブには、「Forestal Smart Dashboard」を搭載。高精細3.2インチのトランスフレクティブタッチスクリーンには、Wi-Fi、Bluetooth、ANT+、GPS、4Gに完全対応し、加速度計、ジャイロスコープ、地磁気計、環境光センサー、パワーメーターなどを搭載。
Smart Dashboardではバッテリーの状態やモーターモードなどの重要な基本情報から、地図やジオロケーション機能を備えた完全なナビゲーションシステムや、ライディングに関するすべてのデータを記録、表示、共有などが可能。ForestalのE-Bikeには、Forstalアプリを介してユーザーのスマートフォンと常時接続し、データ分析やサードパーティ製アプリケーションとの同期が可能となっている。
ForestalのEonDriveとAuroraの開発は、ForestalとBAFANGの技術パートナーシップで行われている。
Forestal Aryonの販売価格は1万399ユーロ(日本円で約135万円)。日本市場での発売は不明だ。
関連リンク
- Forestal Aryon https://forestal.com/en/products/aryon