パナソニック サイクルテックは10月4日、電動アシスト自転車「ビビ・SL」を発表。2021年12月3日に発売する。
電動アシスト自転車は一般的な自転車と比べ車体が重く、駐輪時の持ち上げや、押し歩き時の取り回しのしづらさが課題となっている。今回登場したビビ・SLはドライブユニット、フレーム、バスケットなどを軽量化し、ショッピングモデルでクラス最軽量の19.9キログラムを実現。軽量化により駐輪時の持ち上げや、押し歩き時の取り回しが向上した。
ビビ・SLに搭載されているドライブユニットは、2軸モーター式で業界最軽量の「カルパワードライブユニット」。カルパワードライブユニットは素材や部品など一から設計を見直し、基板のアナログ回路を減らしデジタル方式を取り入れるなど部品点数の削減にも取り組むことで軽量化を実現。従来のドライブユニットと比べ、約24パーセント、約900 グラムの大幅な軽量化を実現し、2軸モーター業界最軽量の約2.8 キログラムを達成した。
新制御であるカルパワーアシストは、アシストの力強さはそのままに、より軽く、快適な走行が可能となったと謳っている。漕ぎ出し時は、平地や坂道、荷物の有無などの負荷を検知し、最適なアシスト力に調整し、中速域ではスピードの伸びも向上させることで、より快適な走りを実現。坂道では、ぎくしゃくしたペダリングをモーターが補いなめらかにアシストを行うとのことだ。
車体は、ダウンチューブの形状を二重構造型から卵型にすることで、軽量化を実現しつつ、肉厚を適正化したことにより強度も確保したかるらくアルミフレームを採用。また、サドルの高さは従来モデルと比べて約5センチメートル低くし、最低地上高は67センチメートルを実現。足が地面につきやすいので乗り降り時や停車時も安心な設計となっている。シート角は従来品より寝かせたことで、サドル位置を相対的に後退させ、ペダリング時の膝の曲げ伸ばしの負荷を軽減し、より楽に漕ぐことができるとのこと。
フロントバスケットは化学素材メーカーの小松マテーレ株式会社と共同開発を行った、カーボン配合の樹脂を使用した軽量バスケット。従来品のバスケットと比較して約175グラムの軽量化を実現。高強度を生かした、網目の大きなデザインで軽量化を図りつつ、底面は網目を細かくし、小物が落ちにくい設計となっている。
ビビ・SLの価格は12万5000円(税込)。
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