SCOTTは9月6日、フルサスE-MTB「Patron eRIDE」のYoutube動画を公開した。
Patron eRIDEはSCOTTの新型フルサスE-MTB。リアサスペンションを内装化したSPARK RCと同じく、リアスポイラーの内装化を実施した。ドライブユニット「Bosch Performance Line CX」は46度傾けて搭載してクリアランスを確保。750Whの大容量バッテリー「Bosch PowerTube 750」もフレーム内に内臓している。
Scott Patron eRIDEの日本発売の予定は無い。SCOTT JAPANのFacebookページでは、Patron eRIDEのテクノロジーを進化させた日本仕様は企画中とのことだ。
Patron eRIDEのリアサスペンションはフレームに完全に組み込み、160mmのトラベルを実現していいる。デザイン的な要素だけでなく、ショックを一体化することで、モーターやバッテリー、ウォーターボトルなどの他の要素を収納するスペースが確保されていると謳っている。また、ハンドルバーから直接サスペンションをロックできるTwinLocテクノロジーを採用し、ペダリング効率を最適化した。
搭載されているバッテリーは新型の750Whバッテリー「Bosch PowerTube 750」。20パーセントの容量が増加しているが、SからXLまですべてのサイズで750Whのバッテリーを搭載している。エコモードでは最大100キロメートル、標高2000メートルまで、ターボモードを選択すればその半分の距離を走行できると謳っている。バッテリーは、メインのカーボンフレームに組み込まれたチューブに装着され、バッテリーを簡単にスライドインさせて脱着することができる。
搭載されているドライブユニットは「Bosch Performance Line CX」定格出力250W、最大トルク85Nmを発揮。モーターは垂直に配置され、下から支えられている構造となっており、フレームが巣のように支えられている。モーター上部は外気に触れており、煙突のように空気が外に出ているとのこと。また、カバーには穴が開いているので、走行中は通気性がさらに向上する。
電動マウンテンバイクのハンドルバーには、ブレーキ、ドロッパーポスト、ギア、ドライブユニットのケーブル、リモート、サスペンションのロックアウトなど、多くのケーブルがある。Syncros EngineeringチームとSCOTTチームは、ハンドルバーに直接ケーブルを通すことで、スマートなハンドルを実現。レース部門からインスピレーションを得て、Patronにはカーボン1ピースステム/ハンドルバーのコンボが付属している。
SCOTT独自のツインロックレバーはドロッパーポストレバーと一体化。ツインロック・サスペンション・システムは、リモコンを使うことで、ユーザーは3つのライドモード、デサント、トラクションコントロール、ロックアウトを選択することができ、バイクのジオメトリー、サスペンションのダンピング、スプリングカーブを同時に効果的に変更することができる。
バイクにはフロントフェンダーとリアフェンダーが付属し、どちらのフェンダーもPatron eRIDEの専用品となっている。リアフェンダーにはモーターのバッテリーから直接電力を供給するLEDライトが内蔵され、ケーブルはすでに配線を行い、ハンドルバーにはフロントライト用のプラグが取り付けられている。また、Patron eRIDEには、キックスタンド、リアフェンダー、リアラック、アクションカメラマウントなど、さまざまなSyncrosのアクセサリーが用意されている。
Patron eRIDEは、アルミフレームのPatron eRIDE920が5999ユーロ(約78万3000円)から。カーボン/アルミフレームのPatron eRIDE900が7699ユーロ(約100万5600円)から。
関連リンク
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