au損害保険は8月30日、全国の自転車利用者1000人を対象に、自転車の点検・整備に関する調査を実施した。
警察庁の調査では、整備不良の自転車が絡む事故は2019年までの5年間で計879件にのぼるという結果が出ている。コロナ禍で公共交通機関の代替の交通手段として自転車利用が推奨される中、日常点検を行っているか、故障・不具合を感じたことがあるかなど自転車の点検に関する調査を実施した。
全国の自転車利用者1,000人に、自転車の乗車前に、自身で自転車の点検をどのくらいの頻度でしているかを尋ねたところ、ブレーキがきくか、タイヤの空気圧は十分か、反射材の位置・色・角度、汚れたりしていないか、車体(ハンドル・サドルのぐらつきやチェーンのたるみ・サビがないか)、ベルやブザーが鳴るか、ライトが点灯するかといった基本的な点検項目をすべて「乗車のたびに」、「数回乗車するたびに」点検していると回答した人は13.1%(131人)にとどまり、「ほとんどしない」、「全くしない」と回答した人が86.9%(869人)と大きく上回った結果となった。
また、全国の自転車利用者1,000人に、自転車店での年に一度以上の定期点検を実施しているかどうかを尋ねたところ、「年に一度以上している」と回答した人はわずか10.7%(107人)で、「不定期にしている」または「していない」と回答した人が89.3%(893人)となった。
一般社団法人自転車協会は、乗車のたびに自身で点検をしつつ、半年に1回以上自転車店での定期点検をすることが推奨されている。
自転車に乗る前に必要な点検を行っていない869人に、自転車の乗車中に故障・不具合を感じたことがあるかどうかを調査した所、「しばしばある」6.2%(54人)、「年に数回ある」30.1%(262人)、「ほとんどない」45.5%(395人)、「全くない」18.2%(158人)となり、「全くない」を除く自転車の乗車中に故障・不具合を感じたことがある人は81.8%(711人)となった。
711人に、故障・不具合が原因となる事故や事故に遭いそうになった経験があるかどうかを尋ねたところ、「ある」19.5%(139人)となり、約5人に1人が事故またはヒヤリハットの経験があるという結果になった。
【調査概要】※au損保調べ
調査方法:インターネットによるアンケート
対象者: 全国の自転車利用者
対象地域:全国
回答者数:1,000人
実施時期:2021年6月29日~2021年7月1日
・n=母集団のデータの数
・本調査では小数点第2位以下を四捨五入しています。
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