辰巳出版は8月3日、マウンテンバイカーズ白書を発売した。
本書は、日本のマウンテンバイカーを取り巻く現在の環境について、野外フィールドの運営・維持に携わるエキスパートほか、多方面より情報を収集。持続可能なマウンテンバイクシーンを築くためのヒントが得られる1冊となっているとのこと。
日本のマウンテンバイクの歴史は、土地の所有者、トレイルをシェアし合うはずのハイカー、林業関係者との間でトラブルが起きるたび、締め出しを繰り返してきた。しかし、近年では負の遺産を返上すべく立ち上がったローカル団体や事業者による活動が全国に広がっており、マウンテンバイクで走れる持続可能なフィールドを実現する思いと活動記録をまとめた一冊となっている。価格は3080円(税込)。内容は以下の通り。
第1章
MTBの野外フィールド確保を目指す地域連携活動
(1)地域貢献を軸にフィールド確保を目指すマウンテンバイカーの活動団体
(2)地域活性化を通じたフィールド確保を志すガイドツアー事業
(3)地域に根差したMTB公共フィールドの維持・管理
MTB FIELD LIST
第2章
日本におけるマウンテンバイカーの歩みと現状
(1)MOUNTAINBIKE THEN & NOW
(2)マウンテンバイカーに関する各種データ
(3)日本のマウンテンバイカー一斉調査
(4)フィールドの維持管理に一役買うMTB関連組織の実績
(5)日本におけるMTB関連のメディア事情
第3章
地域と結びつくマウンテンバイカーの野外フィールド
(1)日本のマウンテンバイカーをめぐる社会状況と課題(平野悠一郎)
(2)マウンテンバイカーと野外フィールド
第4章
MTBの野外フィールド創りの技術とノウハウ
(1)日本の山岳・農山村地域での持続的なフィールドの作り方
(2)トレイルビルダーの世界とその技術
(3)MTBはこんなにも山や地域の役に立つ
(4)マウンテンバイカーによるフィールド整備について ~山での作業の安全管理の観点から~
(5)Soil Searchingと1% For Trails:スペシャライズド社の取り組み
(6)BELL BUILT JAPAN:MTBに関わる企業の役割
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