アメリカでは2021年6月現在、ハーレーダビッドソンのE-Bike「Serial 1 E-Bike」シリーズが販売されている。
Serial 1はハーレーダビッドソンの最も古いモーターサイクルの愛称である「Serial Number One」にちなんで名づけられたE-Bike。
このE-Bikeは、ハーレーダビッドソンの製品開発センターにあるスカンクワークスとして生まれたE-Bikeプロジェクト。かつて、ハーレーダビッドソンはミラノで開催された「EICMA 2019 ミラノモーターサイクルショー」にE-Bikeを出展していた。
フレームジオメトリはフレームサイズごとに最適化され、ライダーの身長に関係なく、快適なライディングポジションとすべてのライダー サイズで一貫したハンドリングを維持すると謳っている。
また、ブレーキラインと電気配線はフレームを通して配線されている。クリーンで引っ掛かりのないスタイリングに加えて、悪天候にも強く、メンテナンスを軽減する。
フレームのスタイリングは、脱着可能なフレーム一体型バッテリーに、高い位置にあるチェーンステイなどを採用し、オートバイのハーレーダビッドソンにインスパイアしたとのこと。ダウンチューブには鍵付きの”グローブボックス”があり、鍵を入れることが可能だ。
ライトはハンドル中央部に搭載されたLEDヘッドライトと、ブレーキライト付きLEDテールライトを装備。また、車体前方のヘッドチューブにはSerial 1のロゴが光るシグネチャーライトも搭載した。
モーターは車体中心部にミッドマウントされた、ドイツ「Brose S MAG」モーターを採用。最大トルクは90Nmを発揮する。
駆動系は、通常の自転車で使われているチェーンではなく、Gatesカーボンファイバー ベルトドライブを全車に採用。ベルトドライブにすることで、滑らかで静かなだけでなく、従来のチェーンドライブのように頻繁に注油したり調整したりする必要がない。
変速は一部モデルを除き、完全に密閉されたメンテナンスフリーの Enviolo AUTOMATiQ インテリジェント オートマチックトランスミッションを採用。これは、電子制御 CVT (無段変速機) リアハブ型内装変速機で、地形や速度の変化に応じて、最適なペダリングケイデンスを維持するためにギア比を自動的に調整する。
ホイールは27.5インチx35mmのアロイリムと Sapimステンレススチールスポークの組み合わせ。ブレーキは油圧ディスクブレーキ。キックスタンドを装備している。アメリカ市場でのラインナップは以下の通り。
「MOSH/CTY」は、オートバイ風のクルーザースタイルに、529whバッテリーとシングルスピード仕様組み合わせた低価格モデル。価格は3399ドル(約37万3000円)。
「RUSH/CTY」シリーズは、無段変速機(CVT)のEnvioloAUTOMATiQインテリジェントオートマチックトランスミッションを搭載し、泥除け、前後荷台を装着したコミューター仕様。706Whバッテリーを搭載したRUSH/CTYが4499ドル(約49万4000円)で、529Whバッテリーを搭載したRUSH/CTY STEP-THRUが4399ドル(約48万3000円)。2021年夏には28マイルのアシストを行うRUSH / CTY SPEEDも販売する。「Serial 1 E-Bike」シリーズの日本での販売は不明だ。
関連リンク
- Serial1 Bike:https://www.serial1.com/