電動アシスト自転車やE-Bikeは多種多様なモデルがあるため、どのモデルを選べばいいのかが難しいという問題がある。その一方で、絶対に買ってはいけない電動アシスト自転車・E-Bikeを見つけるのは簡単だ。それは、取り扱い店舗が全国に無い事。
どんなに高性能な電動アシスト自転車やE-Bikeでも、取り扱い店舗が全国に無い場合、購入は辞めたほうが良い。今回は、その理由を解説しよう。
取り扱い店舗が全国に無い電動アシスト自転車・E-Bikeを購入してはいけない理由
電動アシスト自転車やE-Bikeは、リチウムイオンを採用したバッテリーや、バッテリーやモーターを制御する電子部品などを搭載している。
パット見は自転車だが、実態はコンピュータを搭載した乗り物なので一般ユーザーが容易に修理できず、修理対応は取り扱い店で行うのが主流だ。この時、取り扱い店舗が多くて全国にある場合、旅先での故障や単身赴任や引っ越し先で壊れてしまった場合でも、簡単に修理することができるだろう。
修理やサポートに関しては、取り扱い店舗が多ければ多いほど良い。また、シマノやボッシュなど、モーターやバッテリー等のドライブユニットを様々なメーカーに供給している場合、ドライブユニットのシェアが大きいほど、修理対応できる店舗が多いと思えばいい。
シマノやボッシュ、ヤマハといった大手ブランドのユニットを搭載したり、BESVのように全国に取り扱い店があるE-Bikeなら、安心感が高いだろう。
一方で、取り扱い店舗が全国に無い電動アシスト自転車やE-Bikeの場合、電子部品が故障した場合、取り扱い店舗を探すのが難しく修理ができない問題がある。一部のE-Bikeブランドは、通信販売で故障の場合は日本に一店舗しかない直営店に持ち込むか配送する方法があるが、自転車の配送は非常に高い。大手の電動アシスト自転車やE-Bikeと、通販無名ブランドの電動アシスト自転車とE-Bikeの価格差は数万円程度が多いが、ちょっとした故障で配送するとすぐに数万円の差は埋まるだろう。
電動アシスト自転車やE-Bikeは、金とコネクションの殴り合いの世界。自動車やオートバイと同じく「大手編重」だと思えばいい理由
電動アシスト自転車やE-Bikeは、大手企業から中小企業まで参入している。人力自転車の場合、中小企業も独自ブランドの自転車を販売している事が多く、乗り物界のアパレルに近い状況だが、電動アシスト自転車やE-Bikeは、サポート体制や技術力の問題があるため、自動車やオートバイと同じく、金とコネクションの殴り合いの世界で「大手編重」だと思えばいい。
サポート体制に関しては、取り扱い店舗や補修パーツの保有だ。特に補修パーツに関しては、長い期間使うほど問題になる。大手企業に関しては、ヤマハに関しては個人ユーザーがパーツリストを見ることができ、パナソニックは生産終了後8年まで部品のサポートを行っている。一方で弱小ブランドに関しては神田無線電気の「TASKAL」が2019年9月末日でメンテナンス業務を終了した事例がある。
技術力に関しては、パワーやトルク、アシストの味付け、スマートフォンの連携などが挙げられる。多くの無名ブランドの電動アシスト自転車やE-Bikeの記事を見る時注意したいのが、大手ブランドの電動アシスト自転車やE-Bikeに乗ったことが無いため、電動アシスト自転車やE-Bikeに詳しい人が見れば、大したことがない機能でも凄いと思い、記事で書くことだろう。
そのため、電動アシスト自転車やE-Bikeを購入する際、大手ブランドのE-Bikeに試乗する事をお薦めする。大手ブランドというのは、ボッシュ(Performance Line CX、Active Line Plus両搭載車乗車推奨)、シマノ(STEPSシリーズは味付けが同じなので、パワフルなSTEPS E8080搭載車推奨)、ヤマハ、スペシャライズドなどが挙げられる。ボッシュのPerformance Line CXを搭載した電動アシストマウンテンバイクに装備されている可変アシストや、スペシャライズドの軽量E-Bike「Turbo SLシリーズ」の特徴である、時速24キロを超えても車体の軽さで走っていける感覚などを知ると、大手企業と中小企業の差が理解できるだろう。
因みに、どうしても、全国に取り扱い店が無い電動アシスト自転車やE-Bikeが欲しいが、近所に店がない場合、メーカーに問い合わせを行い、メーカーが動いてもらうのが一番良い。きちんとした会社なら、何かしらアクションを起こしてくれるだろう。具体的な内容はE-NAYA.com PSA1購入までの経緯から(外部リンク)が一番わかりやすい。そのような行動を起こさない会社の場合、きっぱりと諦めよう。