自転車の定番カスタマイズの1つと言えば、サドルの交換だろう。自転車のサドルは様々な物が売られており、自分にあったサドルに交換するのは定番だ。
E-Bikeも自転車なので、サドル交換は定番のカスタム。しかし、一部のE-Bikeは単純にサドルを交換するのが難しい事がある。Specialized TURBO VADO SL4.0もその1つだ。
Turbo VADO SLシリーズのサドルにはテールライトが装着されている。(因みに後ろ荷台、泥除け付きのTurbo VADO SL EQシリーズは後ろ泥除けに装着)このテールライトは、Specializedブランドの12V仕様。サドルにSWAT対応のマウントに装着する方式となっている。
SWATとはStrage(収納)、Water(水)、Air(空気)、Tool(ツール)の略称を採用したマウント。このマウントを使うことで、サドル下にドリンクホルダーやサドルバッグなどを取り付けることができる。
SWATマウントを使うことで、テールライトをきれいに収めることができる一方、シートポスト内に配線があるためドロッパーシートポストの装着ができない、SWATマウントを搭載したサドルでないと、テールライトがキレイに収まらない問題がある。
今回、Specialized TURBO VADO SLのサドルをBROOKS Conquestに交換することにした。Brooks Conquestはイギリスのサドルブランド「BROOKS」のツーリングバイク用バネ付き革サドル。筆者がバネ付き革サドルをメインバイクに使うのは、革は滑りが良くて普段着でも服の擦れによる痛みが無いのと、サドルに装着されたバネにより、踏みこんだ力によるお尻の圧迫感が少なくなるため、お尻が非常に痛くなりにくいため愛用している。現在は廃盤。類似のバネ付き革サドルがあるとすれば、BROOKS FLYERシリーズが有名だろう。
今回、サドルを交換するため、まずはテールライトを装着するネジを外す。
テールライト用ネジを外した後は通常の自転車と同じく、サドルも取り付け用ネジを緩めて外す。VADO SLはテールライトが装備されているため、サドルの脱着は少し手間があるため注意が必要だ。
テールライト用の配線をざっと見た所、配線を外すにはサドルを外した程度では難しく、ドライブユニットまで外す必要がありそうだ。また、E-Bikeのテールライトは、大容量の電池のおかげで電池切れに悩まされすに使えるため外したくない。BROOKS Conquestには当然、SWATマウントは無いがテールライトを装着したままの状態で使うことにした。
とりあえず、SWATマウントが無くてもテールライトを装着する一番簡単な方法は、テールライトにあるネジ穴にタイラップ(結束バンド)を使うこと。この方法はSWATマウントが無い殆どのサドルに対応できる。この方法で、砂利道など様々な道を走ったが特に問題はなかった。好みのサドルにSWATマウントが無くてテールライトが装着できないと悩んでいる人がいたらやってみよう。
もし、タイラップで簡単に装着するのに抵抗がある場合、強力な両面テープを使い、サドルに装着する方法もある。しかしこの方法だと、両面テープだけで固定するのに非常に不安があるためオススメしない。
文:松本健多朗
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