国土交通省は1月29日、ナショナルサイクルルートの新たな候補地として「トカプチ400」「太平洋岸自転車道」「富山湾岸サイクリングコース」の3コースを選定したと発表した。
ナショナルサイクルルートは自転車活用推進法に基づくサイクルツーリズムの推進により、ソフト・ハード両面から一定の水準を満たすルートを国が指定することで、国内外にPRを行い、サイクルツーリズムを推進する事業。2021年2月現在、茨城県のつくば霞ヶ関りんりんロード、滋賀県のビワイチ(琵琶湖一周)、広島県、愛媛県のしまなみ海道サイクリングロードが、2019年10月に第一次ナショナルサイクルルートとして指定されている。
ナショナルサイクルルートの指定要件はルート設定、走行環境、受入環境、情報発信、取組体制
の5つの観点から設定している。
今回、ナショナルサイクルルートの候補に選ばれているのは、北海道の「トカプチ400」千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の「太平洋岸自転車道」、富山県の「富山湾岸サイクリングコース」の3コース。
トカプチ400は帯広市を起点、終点とし、上士幌町から大樹町までを8の字で結ぶサイクリングルートで延長403キロ。「山、平野、海へ。雄大な十勝を感じるサイクリングロード」がキャッチフレーズで、レンタサイクルや休憩施設、修理工具の貸し出し、多言語対応のマップの提供を行っている。
太平洋岸自転車道は、千葉県の銚子市から和歌山県の和歌山市までを結ぶ延長1487キロのサイクリングルート。走行環境の整備や太平洋岸自転車道を活用したイベントなどを取り組んでいる。
富山湾岸サイクリングコースは富山県の氷見町から朝日町を結ぶ延長102キロのサイクリングルート。サイクルステーションや富山湾岸サイクリングを毎年開催している。
今後は、第三者委員会(ナショナルサイクルルート審査委員会)による審査を経て、ナショナルサイクルルートの指定を行う。
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