新型コロナウイルス感染症で世界が混乱した2020年。自転車界ではE-Bikeがますます注目され、様々なブランドからE-Bikeが登場した。今回は2020年に登場したE-Bikeの中からシクロライダーが注目したE-Bikeをピックアップしよう。
TREK Rail9.7:ツーリングからオフロードまでこなせる怪物フルサスE-MTB
2020年モデルのE-Bikeで一躍話題となったのがTREK Rail 9.7。カーボンフレーム、カーボンホイールを採用し、日本初投入のBOSCH製E-MTBユニット「Performance Line CX」を搭載したフルサスペンションE-MTB。価格は79万円(税抜、以下同)と、登場時は非常に高価なE-MTBとして注目され、登場して僅か2週間で完売したことでも知られている。舗装路からオフロードを楽しむことができ、バッテリーの着脱も簡単で、サイドスタンドも装着可能と、幅広い楽しみ方ができるE-MTBだ。
Specialized Turbo LEVO SL:軽量E-MTBの先駆車
2020年に軽量フルサスE-MTBとして一躍有名となったSpecialized Turbo LEVO SL。軽量なSpecialized製ドライブユニットや、バッテリーを脱着不可能にして、軽量化を重視することで、カーボンフレーム仕様では車体重量は17キロ台を実現した。
軽量化に加え車体バランスを適正化させることで、人力MTBの感覚でカーブを曲がることができ、多くのMTBライダーに注目され、人力MTBを売却してLEVO SLに乗り換えている事例もある。海外では、LEVO SLの対抗馬として、Orbea RISEやForestal SiryonといったE-MTBが登場しており、目が離せない状況だ。
Yamaha YPJ MT-Pro:2021年モデルのフルサスE-MTBのベンチマーク
東京モーターショー2019でYPJ-YZとして注目を集めたヤマハのフルサスE-MTBがYPJ-MT Proと名前を変えて市販車として発売した。車体はオートバイを連想させるDualTwinフレームを採用し、バッテリーをできるだけ車体中心部に近づけることで、車体重量23.8キロが語植と思えるほどのハンドリングを実現。パワフルなドライブユニットと大容量バッテリーを搭載しても、これだけのハンドリングが実現できるE-MTBとして有名となった。ベンチマークと言えるハンドリングを持つフルサスE-MTBの価格が60万円なのも驚きだ。
Corratec E-POWER X VERT CX:現実的な価格で買える楽しめるハードテールE-MTB
フルサスE-MTBは高価なモデルが多く、お手頃な価格でE-MTBを楽しみたい人もいるだろう。そんな人にお薦めしたいのがCorratec E-POWER X VERT CX。39万8000円と40万円を切る価格で、2.8インチの太いタイヤに、滑りやすいオフロードでもアシストコントロールしやすい「eMTBモード」を搭載したBosch Performance Line CXを搭載。車体設計もトレイルライドに特化しているため、オフロード走行も楽しい1台に仕上がっている。
”走り”と”遊び”が楽しめるハードテールE-MTB Corratec E-POWER X VERT CXをインプレッション
NESTO X-VALLEY 6180:20万円台の貴重なハードテールE-MTB
20万円台でE-MTBが欲しいのなら、選択肢はNESTO X-VALLEY E6180一択だろう。バッテリーは外付け式を採用しているが、コンパクトなシマノ製バッテリーに加え、バッテリーの搭載位置を限界まで車体中心部に搭載することで、外付け式バッテリー搭載のE-MTBではハンドリングが良いのが特徴だ。タイヤも2.8インチと太く、高価なMAXXIS製タイヤを装着している。フロントサスペンションはレジャー用のため、本気のトレイルライドは厳しいが、20万円台でE-MTBを楽しむのなら執筆時点ではX-VALLEY E6180一択だ。
BESV PS1(2020年モデル):進化により磨きがかかったカーボンミニベロE-Bike
BESV PS1は2014年度グッドデザイン賞 BEST100受賞したことで知られているミニベロタイプのE-Bike。E-Bikeの世界では長年に渡って販売されていることで知られている。2020年に小型液晶ディスプレイに新型モーターを装着してビッグマイナーチェンジを行い、かつてのPS1にあったアシストの荒さが無くなった。絶えず進化を行うことで、ミニベロタイプのE-Bikeを購入するとき、現在でも候補に入れておくべき1台と言えるE-Bikeに仕上がっている。
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Specialized Turbo CREO SL:革命のE-ロードバイク
2020年に登場し様々な所で話題となったのがSpecialized Turbo CREO SL。カーボンフレーム仕様で車体重量は僅か12キロ台と軽量で、ロードバイクの良さとE-Bikeの良さを併せ持つE-ロードバイクとして仕上げている。様々なブランドからE-ロードバイクが登場したが、現在も頭一つ抜けており、E-ロードバイクのベンチマークと言えるだろう。
Specialized Turbo VADO SL:現実的に購入できる軽量E-Bike
Specializedの軽量E-Bikeシリーズ「Turbo SLシリーズ」の中で、現実的に購入できるモデルがクロスバイクタイプのTurbo VADO SLシリーズだろう。Specialized製の軽量ドライブユニットを搭載し、軽量化を重視することで、車体重量は15キロ台を実現。走行感覚はE-ロードバイク「Turbo CREO SL」の雰囲気を残しつつ、扱いやすさと汎用性を重視した設計を採用。価格も最安モデルのVADO SL 4.0が33万円と現実的な価格で購入できるのも特徴だろう。
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