7月にスペシャライズド銀座はE-Bike専門ストアにリニューアルオープンした。今回、スペシャライズド銀座に展示されていたE-Bike「Turbo Vado SL」を写真を交えて紹介しよう。
Turbo Vado SLはクロスバイクタイプのE-Bike(E-クロスバイク)。E-ロードバイク「Turbo Creo SL」や、フルサスE-MTB「Turbo Levo SL」に搭載されている軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」(最大トルク35Nm)と、E5アルミニウムフレームと組み合わせることで、E-クロスバイクとしては軽量な重量14.9キロを実現した。写真のモデルはVado SL5.0で価格は46万2000円(税込)。
Vado SLには全モデルにフロントライトが装備されている。メーカーはCNC加工で有名なアメリカのブランド「Lezyne」。Vado SL5.0には、Lezyne Ebike Power STVZO E115, 310Lumens, 12Vが、Vado SL4.0にはLezyne Ebike Hecto STVZO E65, 210Lumens, 12Vが装備されている。
ボタンはE-MTB「Turbo Levo SL」で使われているコンパクトなタイプ。小さいながらボタンが離れていて押しやすく、特に不満はない作りだ。
Vado SL 5.0シリーズには、液晶モノクロディスプレイ「SPECIALIZED TURBO CONNECT DISPLAY (TCD)」が標準装備されている。速度(現在、最高、平均)、走行距離、走行時間、ケイデンス、バッテリー残量、ライダー出力、サポートモード、心拍数、平均速度、時計が表示可能。Vado SL 4.0には装備されておらず、オプション品となる。
タイヤは700×38Cを採用。フロントハブは12×110ミリでリアハブは12×148ミリ。最大タイヤサイズは700Cホイールの場合は最大で42ミリまで、フェンダーを使う場合は38ミリまで対応している。650Bホイールにも対応できる設計を採用しており、その場合タイヤ幅は47ミリまで対応している。
バッテリーは完全内蔵式で、バッテリーを外しての充電はできない。反ドライブトレイン側にバッテリーが充電できる充電口が用意されている。
ドライブユニットはSpecialized SL1.1。最大出力240W、最大トルク35Nmと一般的なE-Bike用ドライブユニットより低出力にすることで、コンパクトで軽量(重量1.95キロ)なドライブユニットを実現した。
サドル下にはテールライトを装備した。こちらもフロントライトと同じくLezyne製のEbike Rear Fender STVZO, 11Lumens, 12Vを搭載している。
Vado SLシリーズには、フロント・リアフェンダー、リアキャリアを装着した実用仕様のEQシリーズも用意している。
今回、スペシャライズド銀座周辺でVado SLを試乗することができた。アシストの感覚はシマノ・STEP(E6180・E8080)シリーズに近い、人力自転車感を重視したフィールで、アシスト時のノイズ感はBosch Performance Line CXに近いが、より静かだ。力強い追い風のようなアシスト感とアシストOFFでも走行感が変わらないアシストは、E-Bikeというより夢のペダルバイク(人力自転車)に近い感覚だ。
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