(2021年3月30日更新)ヨーロッパを中心に流行しつつあるE-Bike(電動アシストスポーツ自転車)。日本でも様々な自転車会社から登場しており、注目されつつある状況だ。日本市場でも低価格モデルからカーボンフレームのE-グラベルロード等、多彩なE-Bikeが登場するようになっている。この記事では、2020年春に発表したモデルや2021年モデルのE-Bike(E-ロードバイク、E-グラベルロード、E-クロスバイク、E-MTB等)を紹介する。
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Benelli
TAGETE 27.5 CROSS
20万円台前半で購入できるE-MTB「TAGETE 27.5」を街乗りやサイクリング向けにアレンジしたのが「TAGETE 27.5 CROSS」。CST製のオンロード用スリックタイヤを装着して、オンロード性能を重視した仕様となっている。オプションでリアキャリアや泥除けを装着することが可能だ。価格は21万8000円(税抜)。
mini Fold16 Classic
miniFold16 ClassicはBenelliのE-フォールディングバイク「miniFold 16」の別グレード。リアスイングアームを折りたたむ方法を採用し、折りたたんだ状態で転がし移動が可能だ。クラシックなロゴや革サドル、メッキパーツを組み合わせる事で、レトロ調デザインを実現。価格は15万8000円(税抜)。
mini Fold16 Popular
miniFold16 ClassicはBenelliのE-フォールディングバイク「miniFold 16」の低価格バージョン。車体設計はmini Fold 16を元にしつつ、シングルギアやドライブユニットを変更することで、10万8900円(税抜)と、お買い得な価格を実現した。
BESV
CF1 LENA
CF1 LENAは、ヨーロッパで人気のシティモデル「CF1」を、日本仕様にダウンサイジングした街乗りE-Bike。女性も乗りやすいL字フレームと内臓バッテリーやフロントライトを採用している。新色「ターコイズブルー」は、アジア地域カラーとして海外でリリースされたカラーで、日本でも発売された。価格は15万5000円(税抜)。
CF1 LINO
CF1 LINOはCF1 LENAよりも大きい車26インチホイールを採用したシティモデル。車体に搭載されたバッテリーは外さないことで、スリムなデザインと強度を両立した。また、一般的なE-Bikeにあるディスプレイを擁さず、ボタン一つで電源ONし、バッテリー残量はLEDのカラー表示で識別する。アシストモードもLEDランプのみで表示し、シンプルでスタイリッシュなのを売りにしている。価格は21万8000円。
JF1/JR1
BESV Jシリーズは、 舗装路のサイクリングを重視したE-Bike。E-クロスバイクの JF1とE-ロードバイクのJR1の2モデルを用意している。フレーム内蔵型バッテリーを採用したアルミフレームにリアインホイールモーターを採用している。両モデルに新カラー「マットブルー」が登場した。価格はJF1が23万円。JR1が27万6000円(いずれも税抜)。
JG1
JG1はオンロードスポーツモデル「BESV・Jシリーズ」のE-グラベルロードモデル。バッテリーはダウンチューブに内蔵するJシリーズの機構を継承し、グラベルロードバイクのジオメトリを再設計。軽量化、振動吸収性を高めるためにフロントフォークやシートポストに軽量カーボン素材を採用した。価格は33万円。
PSA1
PSA1はBESVのベストセラーE-Bike。国内外で多くのデザイン賞を受賞するPSシリーズの中で、10万円台で購入できコストパフォーマンスに優れたE-Bikeとして知られている。スペックや性能、価格はそのままに、カラーパターンをリニューアルした。レギュラーカラーはホワイト・レッド・イエロー・ブラックの4色で、さらに限定カラーのストライプピンクが用意された5色展開となる。価格は18万5000円(税抜)。
サイクルベースあさひ
オフィスプレス e(電動アシスト自転車)
サイクルベースあさひの通勤・通学用自転車「オフィスプレス」初の電動アシスト自転車がオフィスプレスe。比較的走行距離が長くスピーディーに走ることが多い通勤利用をサポートするために独自に考案したアシストプログラム「通勤快速設計」を採用。スピーディーに走っている間もしっかりアシストがかかる、スポーツサイクルらしい伸びのある走行感を売りにしている。価格は12万9980円(税込)。
Cannondale
Quick Neo
Quick Neoは日本市場初のキャノンデール製E-Bike。アップライトなジオメトリーとフラットハンドルの組み合わせたクロスバイクタイプのE-Bike「E-クロスバイク」だ。キックスタンド、取り外し可能なフェンダーブリッジ、ラックマウント、ライト用ケーブルを標準装備。必要なときに簡単に取り付けられ、不要なときには取り外してスッキリとした見た目にもなるのが特徴。価格は29万円(税抜)。
Synapse Neo
キャノンデールの「Synapse Neo」は、。グランフォンド向けの車体設計とSAVEマイクロサスペンションを組み合わせたアルミフレームに、Bosch Active Lineドライブユニットを組み合わせたE-ロードバイク。日本国内で初めてBosch製ユニットでフロントダブルギアを採用した。バッテリーは大容量のパワーチューブ500(500Wh)を搭載することで、エコモードの場合、最長166kmとロングライドも可能だ。価格は39万円(税抜)。
Topstone Neo
Topstone Neo Carbonは、キャノンデールのE-グラベルロードバイク。ラインナップは700Cホイールを装着した「Topstone Neo Carbon 4」と、650Bホイールを装着した「Topstone Neo Carbon 3 Lefty」の2種類を用意。Topstone Neo Carbon 3 Leftyは、フロントフォークにグラベル用に開発されたフロントサスペンションフォーク「Lefty Oliver(レフティオリバー)」を搭載した。ドライブユニットはBosch Performance Line CX。価格はTopstone Neo Carbon 3 Leftyが60万円。Topstone Neo Carbon 4が50万円(何れも税抜)。
FANTIC
Issimo
ISSIMOは、かつてFANTICのラインナップにあったエンジン付き自転車「モペッド」の名前を受け継いだE-Bike。トラスフレームに前後ライト、ファットタイヤを採用することで、個性的なスタイルが特徴的のE-Bikeだ。グレードはリアキャリアとスリックタイヤを装着したURBANと、ショートリアフェンダーにブロックタイヤを装着したFUNの2種類をラインナップ。「FUN」「URBAN」共に39万6,000円(税込)。
XF1 INTEGRA
XF1 INTEGRAシリーズはFANTICのフルサスペンションE-MTBシリーズ。前29インチ、後27.5インチの前後異径ホイールに、Brose S Magドライブユニットを搭載。アルミフレームで50万円を切るモデルからカーボンフレームモデルまで用意している。EU仕様のため日本での公道走行は不可能。
GIANT
Road E+
Eロードバイク「ROAD E+」はGIANT初のE-ロードバイク。新型モーターユニット「SYNCDRIVE SPORT MOTOR」と大容量バッテリー「ENERGYPAK SMART COMPACT」を採用。SYNCDRIVE SPORT MOTORは、最大トルクは70Nmと前モデルと同じだが、最大ケイデンスは140rpmにアップし、高回転でのペダリングにも対応。コンポーネントはシマノ・GRXで、価格は42万円。
FastoRoad E+
フラットバーEロードバイク「FASTROAD E+」GIANT初のE-フラットバーロードバイク。Road E+と同じく、新型モーターユニット「SYNCDRIVE SPORT MOTOR」と大容量バッテリー「ENERGYPAK SMART COMPACT」を採用した。コンポーネントはシマノ・Deoreで、価格は35万円。
GIANT初のE-ロードバイク「ROAD E+」E-フラットバーロード「FASTROAD E+」が登場【E-Bike2021年モデル】
MERIDA
2021年モデルのMERIDA製E-Bikeは、全車インチューブバッテリーを採用し、すっきりとした見た目と低重心化を実現。E-MTBではアルミフレームのフルサスE-MTB「eONE.SIXTY 500」が注目。税抜50万円を切る貴重なフルサスE-MTBだ。
NESTO
X-VALLEY E6180
「X-VALLEY E6180(クロスバレー E6180)」は、NESTO初のE-Bike。X-VALLEY E6180は、自転車専門店で販売されている「NESTOプレミアムモデル」のハードテールマウンテンバイク「TRAIZE PLUS」をベースに新設計したハードテールE-MTB。E-MTBでは珍しく30万円を切る価格を実現した。
Panasonic
XM2
XM2は、パナソニックのE-Bike「Xシリーズ」のミドルレンジに相当するハードテールE-MTB。ドライブユニットは内装2段変速を搭載しており、1段目は29T、2段目41T相当のギアを実現している。今回のマイナーチェンジでは、ブレーキレバーがBL-M7100R/BL-M7100Lに、ブレーキキャリパーがBR-M7100、ディスクローターがSM-RT70、スプロケットがCSM7000 11-42Tの11段に変更された。価格は38万8,000円(税抜)。
XM-D2 V
XM-D2 Vは、2019年3月1日に発売した限定モデル「XM-D2」をアップデートしたモデル。本格的な前後サスペンションに加え、要望の多かったドロッパーシートポストを採用し、オフロード走行時のパフォーマンスを向上させた。価格は63万8000円。
ジェッター(電動アシスト自転車)
クロスバイクのデザインを採用した電動アシスト自転車として知られている「ジェッター」は、今回のフルモデルチェンジで、E-Bikeのようにダウンチューブに沿わせた新設計のバッテリーを搭載することで、スポーティなデザインになった。価格は15万円(税抜)。
SCOTT
GENIUS eRIDE JAPAN SPEC 2nd
スコットジャパンは、フルサスペンションE-MTB「GENIUS eRIDE JAPAN SPEC」の第2世代、「GENIUS eRIDE JAPAN SPEC 2nd」の登場を予告。2ndモデルの変更点は、サスペンションとサドル、パワーユニットのアップデート。フロントフォーク及びリアユニットはFOX製サスペンションを採用。パワーユニットは、1stモデルと同じBosch「Performance Line CX」だが、2ndモデルでは、アップデートを行い、最大トルク75Nmから85Nmへと向上させた。価格は63万8000円(税抜)で、12月中旬発売開始予定。
SCOTTのフルサスE-MTB「GENIUS eRIDE JAPAN SPEC 2nd」登場を予告 FOX製サスペンションなどを装着してアップグレード
Specialized
Turbo VADO SL
TURBO VADO SLは、E-ロードバイク「Turbo Creo SL」、フルサスE-MTB「Turbo Levo SL」に搭載されている軽量ドライブユニット「Specialized SL1.1」(最大トルク35Nm)を搭載したE-クロスバイク。E5アルミニウムフレームと組み合わせることで、車体重量は14.9キロと軽量なのが特徴だ。ラインナップはVADO SL5.0とVADO SL4.0の2グレードを用意。また、それぞれのグレードに荷台と泥除けを装着した「EQ」もある。価格は36万3,000円から。
Turbo CREO SL/Turbo LEVO SL
SpecializedのE-Bike「Turbo SL」シリーズの2021年モデルが発表された。2021年モデルはE-ロードバイクの「CREO SL」と、フルサスE-MTB「LEVO SL」のS-WorksとExpertの2モデルのパーツチェンジを実施。また、E-グラベルロードのCREO SL EVOは、新たにS-Worksモデルを追加された。
SpecializedのE-ロードバイク「Turbo Creo SL」E-MTB「Turbo Levo SL」の2021年モデルが登場
TOYO FRAME
AEB
東洋フレームからハードテールE-MTB「AEC」が登場。E-Bikeでは珍しくクロモリ製のフレームを採用したトレイルライド向けのモデルだ。
TREK
Railシリーズ
TREKのフルサスペンションタイプの電動アシストマウンテンバイク(E-MTB)「Railシリーズ」の2021年モデルはカーボンフレーム版のRail 9.7とアルミフレーム版のRail 5の2種類を用意。バッテリーはBosch PowerTube 625(容量625Wh)と容量アップを実現した。
Rail 5はカーボンフレーム仕様のRail 9.7と同じく29インチのフルサスE-MTBで、Removable Integrated Battery(着脱式一体型バッテリー)や、アクティブ ブレーキング ピボット(ABP)といった機能を搭載。ドライブユニットはBosch Performance Line CXの85Nm仕様で、価格は59万9000円とフルサスE-MTBでは、お手頃価格で購入できる。
Powerfly 5
Powerfly 5はアルミフレームを採用したTREKのハードテールE-MTB。2021年モデルでは、バッテリー容量が500Whから625Whと大容量化を実現。ブレーキもシマノ・MT420に変更されている。価格は48万5000円。
Vanmoof
「VanMoof S3」「VanMoof X3」は4代目となるVanMoofの街乗りタイプのE-Bike。変速機は、4段階オートマティックギア「e-shifter(電動シフター)」で、アプリを使いシフトのタイミングをライダーの好みにあわせてカスタマイズすることが可能だ。価格は25万円(税込)。
VOTANI
BESVのサブブランド「VOTANI」は、低価格とデザイン性を両立させた街乗りE-Bikeブランド。10万円台前半と安価な価格で購入できるのが特徴だ。2020年6月現在のラインナップは取り外し可能なセンターバスケットを標準装備した「H3」と、跨ぎやすいステップスルータイプの「Q3」の2種類を用意。
YAMAHA
YPJ-MT Pro
ヤマハ発動機から、フルサスペンションタイプのE-MTB「YPJ-MT Pro」が登場した。フレームはメインフレームの上下(トップチューブ/ダウンチューブ)が、それぞれ2本に分かれた構造の「YAMAHA Dual Twin Frame」を採用。
脚力をアシストするモーターは、より高いクランク回転数(ケイデンス)に対応した小型・軽量ドライブユニット「PW-X2」を搭載。新たなアシストモードとして「ECOモード」~「HIGHモード」までのアシストモードを車両側が自動的に選択する「Automatic Support Mode(オートマチック サポート モード)」を搭載した。
ドライブユニット
Bosch Performance Line CX
2019年に世界同時発売したBoschのE-Bike用ドライブユニット「Performance Line CX」。2021年モデルのPerformance Line CXは最大トルクが2020年モデルから10Nm増え、日本国内で公道走行可能なE-Bikeユニット最大の85Nmとなる。また、増加したパワーをライダーの意のままに操る為に、トレイル(山野の未舗装路)でのテクニカルな走行に適したアシストモード「eMTBモード」に対し、ライダーの踏力に対するドライブユニットの反応速度向上と、さらなる加速感をもたらす“Extended Boost(エクステンデッド ブースト)”チューニングが施された。
バッテリーもフレーム内蔵型バッテリーのPowerTube 625(パワーチューブ625:容量約625Wh)、フレーム外付け型バッテリーのPowerPack500(パワーパック500:容量約:500Wh)、PowerPack400(パワーパック400:容量約400Wh)や、バッテリーを2個同時に使用する事で1充電あたりの航続距離を伸ばすシステム「DualBattery」が登場した。
Bosch Performance Line CXが2021年モデルに進化 最大トルク85Nmにアップしデュアルバッテリーも導入