普通自転車規格とコンパクトながら、前2輪を採用したE-カーゴトライク「STROKE CARGO TRIKE」。2020年2月現在、プロトタイプ「T4」が最新モデルで、2020年中に量産モデルが登場するとの噂がある。今回、某所でSTROKE CARGO TRIKE T4に乗る機会があったので紹介しよう。
STROKE CARGO TRIKEは転倒しやすいか?
3輪車は、自転車やオートバイ、今は少なくなった3輪自動車タイプ等に限らず、物によっては2輪車よりも安定性が劣る物が存在する。一例を挙げると前1輪、後2輪の3輪ATVで、アメリカで転倒事故が多発し3輪ATVは消滅し、4輪ATVのみとなった。
STROKE CARGO TRIKE T4は、コーナーで車体を傾けて曲がる方法を採用し、また、小回り性能を持たせており、プロトタイプ「T4」には、自立機構は無い。筆者が、平地を簡単に走行した限りでは、転倒させるのは非常に難しいと感じた。前2輪はサスペンションを搭載し、車体が傾くため一般的な2輪車に近い乗車感覚を実現している。また、ハンドルの切りすぎや、車体を傾けすぎて転倒する不安を感じる人もいるかもしれない。しかし、筆者が運転した限りでは、ハンドルを目一杯切るフルロック状態でも、前2輪が設置したままで片輪は浮かなかった。現時点では、一般的な2輪自転車よりも安定性が高く、安心して運転できると感じた。
B.B.BASEにSTROKE CARGO TRIKE を載せる事は可能か?
2020年2月、JR東日本のサイクルトレイン「B.B.BASE」で、マウンテンバイクやE-Bike等、サイクルラックに載せられない自転車の乗車が歓迎されるようになった。これにより、E-Bikeやマウンテンバイク等、一般的な自転車でサイクルラックに載せられない、車体重量が重い自転車を載せる事が可能となった。
ここで問題になるのが、STROKE CARGO TRIKEは物理的にB.B.BASEに載せる事ができるか。B.B.BASE車内に関して言えば、STROKE CARGO TRIKEを載せる事は可能だ。しかし、一般的な自転車よりも小回りが効かず、車体を持ち上げる事ができないため、載せる時は何度も切り返しを行う必要があるだろう。筆者がSTROKE CARGO TRIKEに乗った時、B.B.BASEに積極的に載せたいとは思わないのが本音だ。
STROKE CARGO TRIKEはまだ進化するのか?
現時点でのSTROKE CARGO TRIKEはT4というプロトタイプ。ここから軽量化やステアリング機構の改良等を行い、量産サンプル車の製作を行うとのこと。それだけでなく、チャイルドシート等のオプションも企画しているようだ。プロトタイプの「T4」から進化して、どのような市販車になるか注目だ。
今日は昨日進めたチャイルドシートのデータを修正(全体のバランスの調整等)完成までもう少しッ pic.twitter.com/Yim8664r7q
— カーゴバイク妄想企画部@アオヌマン (@STROKE_Koho) February 19, 2020
STROKE CARGO TRIKE公式サイト:https://stroke-design.com/